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インジケーターの特徴
「Stochastic Divergence MTF Alerts nmc 2.01」は、ストキャスティクス(Stochastic)の動きからダイバージェンス(レギュラー/ヒドゥン)を自動検出し、上位足(MTF)のシグナルを下位足チャートに重ねて表示できるインジケーターです。
ポップアップ・サウンド・メール等のアラートに対応したビルドもあり、逆張りだけでなく、トレンド継続の押し目/戻り狙いにも応用できます。
- 価格とストキャスの高安を比較してレギュラー/ヒドゥンの強弱ダイバージェンスを自動描画
- MTF表示:例)H1のダイバージェンスをM15チャートに重ねる
- アラート:条件成立時に通知(確定足のみ or 現在足での発報を切替できる版が多い)
- 矢印やライン、色分けによる視認性の高いサイン
ダイバージェンスの基礎
- レギュラー強気:価格は安値更新、ストキャスは安値切り上げ → 反発上昇の示唆
- レギュラー弱気:価格は高値更新、ストキャスは高値切り下げ → 反落下落の示唆
- ヒドゥン強気:価格は安値切り上げ、ストキャスは安値更新 → 上昇トレンド継続の押し目
- ヒドゥン弱気:価格は高値切り下げ、ストキャスは高値更新 → 下降トレンド継続の戻り
パラメーターの設定&開設 (デフォルト設定)

パラメーター名 | 値 | 和訳 | 解説 |
---|---|---|---|
TimeFrame | Current time frame | 時間足 | 現在の時間足で計算(上位足にしたい場合は変更)。 |
StoKPeriod | 8 | %K期間 | 小さいほど反応は速いがノイズ増。 |
StoDPeriod | 3 | %D期間 | %Kを平滑したシグナル線の期間。 |
StoSlowing | 3 | スロー | %Kの追加平滑。大きいほど滑らか=遅くなる。 |
StoPrice | 0 | 使用価格 | 0=終値/1=始値/2=高値/3=安値/4=中央値/5=典型/6=加重終値。 |
SignalMode | 0 | 検出に使う線 | 0=%K、1=%Dでダイバージェンス判定。 |
DivergarrowSize | 0 | ダイバ矢印サイズ | ダイバージェンス矢印の大きさ(0は最小/自動)。 |
arrowsUpperGap | 0.25 | 上側オフセット | 矢印を高値から離す量(重なり防止)。 |
arrowsLowerGap | 0.25 | 下側オフセット | 矢印を安値から離す量。 |
drawDivergences | true | ダイバ描画 | ダイバージェンスの線/矢印を表示。 |
ShowClassicalDivergence | true | クラシカル表示 | レギュラー型(反転示唆)を描画。 |
ShowHiddenDivergence | false | ヒドゥン表示 | トレンド継続型のダイバを描画するか。 |
drawIndicatorTrendLines | true | 指標側ライン | ストキャス(サブ)上に山谷を結ぶ線を描画。 |
drawPriceTrendLines | true | 価格側ライン | メインチャートの高安を結ぶ線を描画。 |
divergenceBullishColor | Lime | 強気色 | 強気ダイバ(上昇示唆)の色。 |
divergenceBearishColor | Red | 弱気色 | 弱気ダイバ(下落示唆)の色。 |
cStyle | Solid | チャート線スタイル | 価格側のダイバ線の線種。 |
cWidth | 2 | チャート線太さ | 価格側のダイバ線の太さ。 |
hStyle | Dot | 指標線スタイル | ストキャス側(サブ)の線種。 |
hWidth | 0 | 指標線太さ | ストキャス側の線の太さ。 |
drawLinesIdentificator | stochdiverge1 | ラインID | 描画オブジェクトの識別子(重複防止)。 |
divergenceAlert | true | ダイバ・アラート | ダイバージェンス検出用アラートの主スイッチ。 |
divergenceAlertsMessage | true | ポップアップ | ダイバ検出時にメッセージ表示。 |
divergenceAlertsSound | true | サウンド | 音で通知。 |
divergenceAlertsEmail | false | メール | メール送信で通知(MT4の設定必須)。 |
divergenceAlertsNotify | false | プッシュ通知 | スマホ等へのプッシュ通知。 |
divergenceAlertsSoundName | alert1.wav | ダイバ音ファイル | ダイバ専用のサウンドファイル名。 |
alertsOn | true | 汎用アラートON | インジ全体のアラート主スイッチ。 |
alertsOnCurrent | true | 現在足で通知 | 未確定足で発報。再描画リスクあり。確定のみならfalse。 |
alertsMessage | true | ポップアップ | 汎用アラートのメッセージ表示。 |
alertsSound | true | サウンド | 汎用アラートの音通知。 |
alertsNotify | true | プッシュ通知 | 汎用アラートのプッシュ通知。 |
alertsEmail | false | メール通知 | 汎用アラートのメール送信。 |
soundFile | alert2.wav | 汎用音ファイル | 汎用アラートのサウンドファイル名。 |
実戦で使える戦略
1)レギュラー型での反転狙い(逆張りの王道)
- 条件(買い):価格が安値更新、ストキャスは安値切り上げ(レギュラー強気)+上位足でも弱気→中立へ転じつつある
- 入り方:サイン確定後、直近高値上抜けで成行/指値
- 損切り:サイン起点の直近安値下/ATR(14)×1.2
- 利確:対前回スイング高値、またはRR 1:1.5以上で分割決済
(売りは逆に置き換え)
2)ヒドゥン型でのトレンド押し目/戻り狙い(順張りで使う)
- 条件(買い):上昇トレンド中、価格は安値切り上げているのに、ストキャスが安値更新(ヒドゥン強気)
- 入り方:押し安値からの反発足確定でエントリー
- 損切り:押し安値の下/EMA20割れ
- 利確:直近高値更新で半分、残りはトレーリング(ATR×1.5〜2)
3)MTF合致+ブレイクの続伸狙い
- 条件:上位足でダイバが示唆→下位足でトレンド転換の初動が出た時
- 入り方:ダイバ後のレンジ上抜け/下抜けで順張り
- 損切り:レンジ反対側+バッファ(ATR×1.0)
- 利確:次の節目/波動長=直近スイング幅を目安に段階利確
うまくいかない時のチェックリスト
- 指標直後は極端な値動きで誤検出が増える → 指標発表カレンダーを確認
- 現在足アラートを使うと未確定の再描画でブレる → 確定足のみ通知に切替
- ダイバ単独で突っ込むと強トレンドに逆らいがち → 移動平均や構造(高安)で方向を固定
- MTFで上位足サインを重ねる時は色と凡例を統一して誤認防止
検証と最適化のポイント
- まずは「Current足のみ」で挙動を理解 → 慣れたらH1をM15に重ねるなど段階的にMTF化
- パラメータは1つずつ動かし、過剰最適化を防ぐ(特にSensitivity/Backstep)
- ロンドン〜NYの流動性時間帯での結果と、アジア時間の結果を分けて評価
まとめ
Stochastic Divergence MTF Alerts nmc 2.01は、ダイバージェンスの視覚化+MTF裏取り+アラートで「見逃さない・無理に追わない」トレードを実現しやすいツールです。
実運用では、方向=構造とMA、タイミング=ダイバ+足形、リスク=ATR基準の三点セットを徹底。
まずはデモで時間足×設定を絞り、ルール化してから本番適用すると安定します。
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