目次



WPR + CCIとは
- 分類:オシレーター系の複合(Williams %R+CCI)
- 目的:WPRで「行き過ぎ(過熱)」を、CCIで「モメンタム/基準線からの乖離」を同時に測り、だましを相互にフィルタして精度を上げる
- 強み:レンジもトレンドも“使い分け”可能(WPRはエクストリーム、CCIはゼロ/±100基準の持続を可視化)
- 弱み:単体逆張りはトレンドで踏まれやすい→方向フィルタ/確定足採用が必須
仕組みの要点
- WPR(Williams %R)
-100(売られすぎ)~0(買われすぎ)。一般閾値は -80/-20。
高値安値レンジに対する現在値の位置で“行き過ぎ”を判定。 - CCI(Commodity Channel Index)
典型は ±100 がモメンタムの分岐。0ラインはバイアスの境界。
「TP= (H+L+C)/3」を基準に平均からの乖離を0.015で正規化。
インプット設定&解説

変数名 (英語) | 値 | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|---|
WPR and CCI period | 55 | WPRとCCIの期間 | 両方を同一期間で計算。55はやや長めでノイズを抑え、地合いを滑らかに捉える設定。 |
CCI price | Typical price | CCIの計算価格 | CCIをどの価格系列で計算するか。下表から選択。 |
CCI price の選択肢
選択肢 | 数式 | 特徴・使いどころ |
---|---|---|
Close price | C |
終値ベース。ブレイク直後の勢いを素直に反映しやすい。 |
Open price | O |
始値ベース。ギャップの影響を受けやすく用途は限定的。 |
High price | H |
高値ベース。上方向に敏感(振れやすい)。 |
Low price | L |
安値ベース。下方向に敏感(振れやすい)。 |
Median price | (H + L) / 2 |
高安の中間。ノイズにやや強く安定。 |
Typical price | (H + L + C) / 3 |
終値も加味したバランス型。デフォルトとして扱いやすい。 |
Weighted price | (H + L + 2×C) / 4 |
終値を重視。Typicalより“終値寄り”に反応しやすい。 |
実戦戦略
戦略1:順張りプルバック(王道・おすすめ)
- 条件:価格>200EMA、ADX>20 の上昇地合い
- トリガ:一時的押しで WPRが-80以下→-80内へ再侵入 + CCIが0を上抜き(または+100再突破)
- Entry:次足成行ロング
- SL:直近押し安値の外+ATR(14)×0.5
- TP:1.8~2.2R or 直近高値手前/価格が20/34EMAを明確割れで手仕舞い
- 逆(ショート):価格<200EMA、WPRが-20以上→-20内へ再侵入、CCIが0下抜き(or -100再割れ)
戦略2:収束→ブレイク同調(ブレイクフォロー)
- 条件:ボラ収縮(ボリンジャーSqueeze、MAの収束)
- トリガ:ブレイク方向へ CCIが±100を突破して滞在、WPRが極値側に張り付く(-20付近/-80付近)
- Entry:ブレイク足確定+次足成行
- SL/TP:レンジ幅基準(SL=反対側内、TP=幅×1.5~2.0)
- 注意:指標直後はスプレッド拡大に注意
戦略3:レンジ逆張り(限定運用)
- 条件:ADX<18、明確なボックス相場
- トリガ:上限付近で WPRが-20超→内へ戻る + CCIが+100から減速(+100→下方向) → ショート
下限は逆(WPR -80割れ→内戻り、CCI -100から減速でロング) - SL/TP:SL=ボックス外、TP=中央線/対側手前、RR=1.2~1.5
- 注意:トレンド移行の気配(ADX上昇)は即撤退
よくある失敗と対策
- 極値で即逆張り→踏まれる
→ “極値からの内戻り”+CCIの方向確認まで待つ - 順張りで遅乗り
→ 収縮→拡散の初動(CCI±100突破)とWPR張り付きを確認して“早めに同調” - 過剰最適化
→ 期間は14/20/34付近を幅で検証、外挿性を確認
まとめ
- WPR=行き過ぎの“位置”を見る、CCI=モメンタムの“持続”を見る
- 順張りは「押し戻り+WPR内戻り+CCIの再加速」を狙う
- レンジは極値逆張り+CCI減速で小幅を刻む
- 方向フィルタ(200EMA/ADX)と確定足採用でだましを最小化
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