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ROCとは
価格がどの程度のスピードで上昇・下降しているかを把握することができ、トレンドの強弱や転換点を見極めるのに有効です。
計算式は以下の通りです: ROC=現在の価格−n期間前の価格n期間前の価格×100ROC = \frac{現在の価格 – n期間前の価格}{n期間前の価格} \times 100ROC=n期間前の価格現在の価格−n期間前の価格×100
例:ROC(12) → 12期間前の価格と比較した変化率
インジケーターの詳細
- 種類:オシレーター系
- 目的:価格変動の勢い(モメンタム)を測定
- 表示形式:0ラインを中心に上下に振れるラインチャート
- 基本パラメータ:一般的には「ROC(12)」がよく使われる
インジケーターの使い方
1. トレンド判定
- ROCが 0ラインより上 → 上昇圧力が強い
- ROCが 0ラインより下 → 下降圧力が強い
2. 売買サイン
- ROCが0ラインを上抜け → 買いシグナル
- ROCが0ラインを下抜け → 売りシグナル
3. ダイバージェンス
- 価格が上昇しているのにROCが下降 → 上昇トレンドの弱まり、反転の可能性
- 価格が下降しているのにROCが上昇 → 下降トレンドの弱まり、反転の可能性
インプット設定&解説

変数名 (英語) | 値 (初期設定例) | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|---|
Period | 12 | 期間 |
何本前の価格と比較して変化率を算出するかを指定。 12の場合は「12本前の価格」と比較して計算する。 短期:6〜10、中期:12〜20、長期:25以上が目安。 |
解説
- Period(期間)
ROCは「現在の価格」と「指定期間前の価格」を比較して、その変化率を算出するインジケーターです。
- Period = 12 の場合、現在の価格を「12本前の価格」と比較します。
- 例えば日足チャートであれば「12日前」、1時間足であれば「12時間前」の価格との変化率を表示することになります。
期間の調整方法
- 短期(例:ROC(6)) → 価格変動に敏感。スキャルピングやデイトレード向き。
- 中期(例:ROC(12〜20)) → トレンド把握にバランスが良い。
- 長期(例:ROC(25〜50)) → ゆったりしたスイングトレードや長期トレンド確認に使用。
おすすめ戦略
1. トレンドフォロー
- ROCが0ライン上で推移しているときに押し目買い
- 0ライン下で推移しているときに戻り売り
2. ダイバージェンス活用
- 価格とROCの逆行現象を確認して反転シグナルを捉える
- RSIやMACDと併用することで信頼性が増す
3. スキャルピング戦略
- 短期ROC(例:ROC(6))を使って小さな動きを捉える
- M1〜M5足で素早くエントリー&決済

メリットと注意点
✅ メリット
- 価格の勢いを数値化できる
- 0ライン基準でシンプルにトレンド判定可能
- ダイバージェンスで反転シグナルを捉えやすい
⚠️ 注意点
- レンジ相場ではノイズが多く、シグナルが増える
- 遅行性があり「だまし」に注意
- 移動平均や出来高指標と組み合わせることで精度を高められる
まとめ
- ROCは「価格の変化率」を測定するオシレーター系指標
- 0ラインでトレンド方向を判定、ダイバージェンスで転換点を把握
- トレンドフォローから逆張り戦略まで幅広く活用可能
- 単体よりも RSI、MACD、移動平均 と組み合わせて使うのがおすすめ
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