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どんなインジケーター
Damiani Volatmeter は、相場の“シグナル(有効な値動き)”と“ノイズ(ダマシになりやすい小動き)”を数値化し、
「いまは取引すべきか/見送るべきか」を判定するボラティリティ・フィルターです。
- サブウィンドウに緑ライン(Signal)と灰色ライン(Noise)が表示されます。
- 緑 > 灰 → “TRADE”(取引推奨)
- 緑 < 灰 → “DON’T TRADE”(見送り推奨/チャートが赤っぽい帯で塗られる版もあり)
目的:レンジのノイズ時間帯を避け、トレンドが立ち上がった時間だけ狙う。
インジケーターの仕組み
- ATRなどのボラティリティ指標で「有効な値動き」の強さを測る=Signal(緑)
- 標準偏差や内部計算で「ノイズの大きさ」を測る=Noise(灰)
- Signal / Noise の関係で、トレード可否を判定
ウィンドウの見方と基本ルール
- 緑が上、灰が下:市場が動き出している=エントリー検討
- 緑が下、灰が上:ノイズ優勢=見送り
- 緑と灰が密着・交差を繰り返す:レンジや薄商いの可能性
状態 | 条件 | 行動 |
---|---|---|
TRADE(取引推奨) | Signal(緑) > Noise(灰) | 順張りルールやブレイク戦略でエントリー検討 |
DON’T TRADE(見送り) | Signal(緑) < Noise(灰) | ノイズ優勢。サインは無視、次の機会を待つ |
判断保留 | 両ラインが密着・交差を繰り返す | ブレイク待ち。ボラ拡大で緑が優勢化したら準備 |
パラメーターの設定&解説

パラメーター | 初期値 | 説明 |
---|---|---|
Viscosity | 13 | 緑ライン(Signal)の平滑化・感度。小さいほど反応が速いがノイズ増/大きいほど滑らかで遅め。 (目安:短期8–12、デイ~スイング12–20) |
Sedimentation | 50 | 灰ライン(Noise)の算出期間。大きいほど判定が厳しくTRADEが点灯しにくい/小さいほど点灯しやすいがダマシ増。 (目安:30–60) |
Threshold_level | 1.3 | しきい値(Signal/Noise 比)。上げる=厳格で精度↑・サイン減/下げる=寛容でサイン増・ダマシ↑。 (一般的に1.1~1.5) |
lag_supressor | true | ラグ抑制の補正。true=早めに点灯(敏感・ややダマシ増)/false=確度優先(遅め)。 |
実践的な使い方・戦略
戦略A|「フィルター×順張り」王道
- Damiani = TRADE(緑>灰)を前提条件にする
- エントリーは 移動平均のクロス、Supertrend、ブレイクアウト などの順張りサインに限定
- 損切:直近スイング外+ATR×1.5、利確:RR 1.5~2.0 or 反対シグナル
効果:ボラ不足のダマシ相場を除外でき、無駄撃ちが激減。
戦略B|ロンドン/NYセッション狙い
- 東京時間など薄い時間はDON’T TRADEが増えがち。
- ロンドン開始~NY前半はTRADEが点灯しやすく、ブレイク/トレンド継続が狙いやすい。
戦略C|ブレイクアウト専用フィルター
- レンジ上限/下限を引き、Damiani = TRADEになった直後のブレイクだけ入る。
- フェイクアウトの多い銘柄(USDCHF、クロス円)で効果的。
戦略D|手仕舞い補助
- エントリー後に緑が鈍化→灰と接近してきたら分割利確。
- 緑<灰に反転したら全決済を検討。
うまく使うコツ(失敗を減らすチェックリスト)
- Damianiは“入るかどうか”のスイッチ。方向は別の指標(MAの傾き、価格の高安更新、チャネル)で決める。
- 指標・要人発言の直前直後は挙動が急変。一時的なTRADE点灯に飛び乗らない。
- 通貨ペアの特性と時間帯で最適パラメーターが変わる。検証して合わせる。
- M1はノイズ過多。M5~H1が使いやすい。
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