AMA_MT4

MT4:トレンド系

MT4:AMA (Adaptive Moving Average)徹底解説|“ノイズにはゆっくり、トレンドには素早く”動く自適応型MA

くりっく365

 AMAはどんなインジケーター

上のチャートのように、AMA(アダプティブ・ムービング・アベレージ)は相場のトレンド強弱に応じて滑らかさ(遅さ)を自動調整する移動平均線です。


レンジではゆっくり=ノイズをスルー、トレンドが走ると素早く追随=遅行を縮めるのが最大の特徴。多くの版では上昇時は明るい色、下降時は暗い色などで傾きを可視化します。

 AMAの仕組み

Perry Kaufmanの考案が有名です。核となるのはER(Efficiency Ratio:効率比)で、期間内の“純粋な進み幅”と“総移動量”の比を取ります。

  • ER = |Price(t) − Price(t−N)| ÷ Σ|Price(i) − Price(i−1)|(i=t−N+1…t)
    • ER ≈ 1:一直線に進んだ=強いトレンド
    • ER ≈ 0:行って来い=ノイズ多い

このERで平滑係数(SC)を 速いSC(Fast)〜遅いSC(Slow)の間で補間し、
AMA(t) = AMA(t−1) + SC × (Price(t) − AMA(t−1)) で更新します。
トレンドが強い時はSC↑でAMAが速く動き、レンジではSC↓で滑らかになります。

 インジケーターの基本的な見方

  • AMAが価格の下&右上がり:上昇優位(押し目狙い)
  • AMAが価格の上&右下がり:下降優位(戻り売り)
  • AMAの向きが水平:レンジ。順張りは慎重に
  • 色(ドット)の反転:転換の初期合図(確定足で判断)

 パラメーター設定&解説

パラメーター 初期値 和訳 解説・調整のコツ
periodAMA 9 AMAの基本期間(ER参照本数) 短いほど感度↑(ノイズ増)、長いほど安定↑(遅め)。
目安:M5–M15=9–14、M30–H4=14–20。
nfast 2 最速側の平滑期間 強トレンド時の“最速”反応。
係数は概ね SCfast = 2/(nfast+1) 相当。
nslow 30 最遅側の平滑期間 レンジ時の“最遅”反応でノイズを抑制。
係数は概ね SCslow = 2/(nslow+1) 相当。
G 2.0 ゲイン(感度倍率) ERから算出した平滑係数に掛ける増幅。
値↑=追随が速い/ノイズ拾いやすい、値↓=より滑らか。
dK 2.0 減衰(ダンピング)係数 AMAの曲がり方・落ち着きを調整。
値↑=より滑らか、値↓=キビキビ(荒れやすい)。

 実戦で使える4つの戦略

戦略A|AMA傾き×ブレイク(王道の順張り)

  1. AMAが明確に右上がり(右下がり)へ反転
  2. 直近の高値(安値)ブレイク確定でエントリー
  3. SL:AMAの反対側 少し外 or ATR(14)×1.0
  4. TP:次の節目 or R=1.5〜2.0
    → ブレイクだけよりダマシが減り、出遅れも抑えられます。

戦略B|AMA回帰の押し目・戻り目拾い

  • トレンド方向を上位足で固定(200EMAの傾きなど)
  • 価格がAMAに回帰 → 反発足で順張りエントリー
  • SL:AMAの向こう側、TP:直近高安/前回スイング

戦略C|AMAクロスの“セミ反転”

  • 価格がAMAを終値で反対側へ抜ける+AMAの色/傾きが追随
  • クロス直後は利確浅め、リテスト確認後に本玉

戦略D|AMAをトレーリングストップに

  • 含み益が乗ったら、ロング=AMA割れで部分/全決済(ショートは逆)
  • ダラダラ戻しに付き合わず、走る時だけ伸ばす運用に最適

 相性の良い補助指標

  • ATRStops / Supertrend:追随ストップ強化
  • Damiani / ADX(>20):ボラが低い時間帯を排除
  • ピボット/前日高安:ブレイク目標の設定
  • 出来高(Tick):ブレイク時の裏付け

項目 スキャ/M5–M15 デイ/H1–H4 ポイント
ER期間 (N) 10–14 14–20 短いほど感度↑、長いほど安定↑
Fast / Slow Fast=2 / Slow=30 Fast=2 / Slow=50 遅延とノイズのバランスを最適化
価格種別 Close / HL2 Close / HL2 HL2はノイズを少し抑制

 よくある失敗と対策

  • 未確定足での色反転に飛び乗る確定足で判定
  • AMAが水平のままエントリー傾き(角度)と上位足の方向を要確認。
  • レンジでの往復Damiani/ADXで“動く相場だけ”採用。
  • 損切が遠い/近い問題AMA ± ATR×係数で標準化し、銘柄ごとに最適化。

 まとめ

AMA(Adaptive Moving Average) は、ER(効率比)で動的に滑らかさを変える移動平均
レンジでノイズを抑え、トレンドで遅れを縮めるため、順張りの押し目・戻り目ブレイク追随トレーリングに相性抜群です。
確定足・傾き・上位足方向の3点を守り、ATRStops・ADX/Damianiと組み合わせると勝率とRRの両立がしやすくなります。



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