


PIVOTPOINTとは
相場がどこで止まりやすいか/走りやすいかを、前日の高値・安値・終値から算出して水平ライン(S1~S3/PP/R1~R3)として表示するトレーディング指標です。
画像のように、青=サポート領域(S)、黄=当日の基準(PP)、赤=レジスタンス領域(R)として描かれるタイプが一般的です。
デイトレ・スキャルで特に有効で、反発(リバージョン)とブレイクアウトの両方に使えます。
インジケーターの特長
- 材料:前日(または直近セッション)の High / Low / Close を使用
- 用途:当日の支持・抵抗、利確目標、逆張りポイント、ブレイク判断
- 計算周期:Daily(デイトレ)、Weekly(スイング)、Monthly(ポジション)
- FXの基準日:一般的には NYクローズ(米東部時間 17:00) を1日の区切りに計算するのが標準
インジケーターの基本的な使い方
- レンジ想定(反発狙い)
- 価格が R1/S1 で止められる ⇒ 反発サイン(ピンバー・包み足など)で逆張り
- 利確はPPやミドルピボット、損切りは次のレベルの外側
- トレンド想定(ブレイク狙い)
- PPを起点にR1/S1を勢いよくブレイク+リテスト成立 ⇒ 次の R2/S2 へ狙う
- 強いトレンド日は R2→R3(または S2→S3)まで伸びやすい
- コンフルエンス重視
- ピボット+200EMA/トレンドライン/前日高安/キリ番が重なるほど信頼度UP
- ピボット+200EMA/トレンドライン/前日高安/キリ番が重なるほど信頼度UP
- 時間帯
- ロンドン開始~NY前半は出来高が増え機能しやすい。ビッグニュース時は一時無効化も
インプット設定&解説

| 項目 | 設定 | 意味 / 使い方 |
|---|---|---|
| PivotPoint Calculation Period | Day |
前日の High/Low/Close から当日の PP, R1–R3, S1–S3 を計算。 デイトレ用の支持・抵抗/利確・損切り目安に最適。NYクローズ準拠推奨。 |
| ※ 期間を Week/Month にすると広い帯になり、スイング向けの目安ラインになります。 | ||
トレード戦略
- 時間軸:M5〜M15(デイトレ)
- フィルター:ADX20↑、またはMAの傾きでトレンド判定
- ブレイク戦略:
- 条件:PP上でR1を実体ブレイク → リテストで陽線確定
- SL:R1の少し下(スプレッド+α)
- TP:R2、伸びればR3。分割利確+ストップ繰り上げ
- 反発戦略:
- 条件:R1で上ヒゲ・弱気パターン/S1で下ヒゲ・強気パターン
- SL:次のレベル外側 TP:PP or ミドル
- 条件:R1で上ヒゲ・弱気パターン/S1で下ヒゲ・強気パターン
- リスク管理:1回の損失は口座の 0.5~1% 目安。RR 1:1.5 以上で組む
よくある失敗と回避
- 強トレンド日に逆張りを続ける → 早めに「ブレイク型」に切替
- ブローカーの日付区切り(サーバー時刻)が合っていない → 「NYクローズ準拠」設定推奨
- 重要指標直後に飛びつく → 初動は見送り、落ち着いたリテストを待つ
| レベル | 意味 | 計算式(Classic) | 使い方の目安 |
|---|---|---|---|
| PP(ピボット) | 当日の基準価格 | PP = (High + Low + Close) / 3 | PP上=強気/下=弱気。回帰・ブレイクの起点 |
| R1 / S1 | 最初の抵抗 / 支持 |
R1 = 2×PP − Low S1 = 2×PP − High |
反発の第一候補/初動ブレイクの判断線 |
| R2 / S2 | 強い抵抗 / 支持 |
R2 = PP + (High − Low) S2 = PP − (High − Low) |
利確目標に最適。トレンド日は通過してR3/S3へ |
| R3 / S3 | 拡張抵抗 / 支持(極値) |
R3 = High + 2×(PP − Low) S3 = Low − 2×(High − PP) |
トレンド最終目標・転換の最有力帯 |
| ※ デイトレはDailyピボット、スイングはWeekly、ポジションはMonthlyが目安。ブローカーの「日付区切り(NYクローズ準拠)」も確認しましょう。 | |||
具体例
- 黄色ライン=PPの上下で「当日の地合い」を判定
- 青(S1/S2)で反発 → PPへ戻る動き、赤(R1/R2)で失速 → PPへ戻る動きが出やすい
- 一方で強いトレンド日は PP→R1ブレイク→R2(→R3) と階段状に進みます
FAQ(ブログ用)
- どの時間足で使う?
-
計算元がDailyなら M1~H1 で可。エントリーはM5/M15、全体俯瞰はM30/H1が扱いやすい。
- ほかに何を組み合わせれば良い?
-
200EMA・ADX・出来高(Tick)・前日高安・ラウンドナンバー。重なり=強い壁です。
- 指標発表時は?
-
初動は無視、再びピボットに戻る動きかブレイク後のリテストを待つのが安全。










