


Fractals – adjustable period trend linesとは
Bill Williamsのフラクタル(確定したスイング高値/安値)を基準に、トレンドラインや平行チャネルを自動描画するインジケーターです。
チャート上では、水色の点=高値フラクタル、ピンクの点=安値フラクタル。最新のフラクタル同士を結んで下降/上昇ライン、必要に応じて平行チャネルも引かれます。
インジケーターの特徴
- 相場構造が一目で分かる:どこが直近の山・谷か、どの角度でトレンドが進んでいるかを自動で可視化。
- 再現性の高い描画:フラクタルは“左右にn本の足”ができると確定。確定後のポイントは基本リペイントなし(進行中は動きます)。
- ラインワークの時短:手描きでやっていたTL/チャネル作成を自動化。
インジケーターの基本的な使い方
- 時間足を決める(最初は M15〜H1 が見やすい)。
- Fractal Period を調整して、点が多すぎ/少なすぎにならないバランスに。
- 自動で引かれた 上昇/下降ライン・チャネル を確認。
- ブレイク or 反発 のどちらを狙うかを決め、上位足の方向に合わせて絞る。
- エントリーは足確定後に、Stop注文で入る(飛び乗り回避)。
パラメーター設定&解説

| 変数名 | 値 | 日本語名 | 解説(役割・使いどころ) |
|---|---|---|---|
| FractalPeriod | 25 | フラクタル期間(深さ) | 山・谷(フラクタル)確定の厳しさ。数値が大きいほど主要スイングだけを抽出し、ラインは安定。小さくすると敏感で点が増える。 |
| UpperArrowDisplacement | 0.2 | 上側矢印オフセット | 高値フラクタルの矢印/マーカーをローソクからどれだけ離して表示するか(重なり防止の係数)。 |
| LowerArrowDisplacement | 0.2 | 下側矢印オフセット | 安値フラクタルの矢印/マーカーのオフセット。上項目と同様。 |
| UpperCompletedColor | DeepSkyBlue | 確定上側ライン色 | 確定済みの高値フラクタルを結んだトレンドラインの色(信頼度の高い区間)。 |
| UpperUnCompletedColor | Aqua | 未確定上側ライン色 | 形成中の高値フラクタルを含む暫定ラインの色。進行中は位置が変動する可能性あり。 |
| LowerCompletedColor | PaleVioletRed | 確定下側ライン色 | 確定済みの安値フラクタルを結んだサポート側ラインの色。 |
| LowerUnCompletedColor | HotPink | 未確定下側ライン色 | 形成中の安値フラクタルを含む暫定ラインの色。先行指標としての目安。 |
| CompletedWidth | 2 | 確定ラインの太さ | 確定したトレンドラインの線幅。見やすくやや太めに表示。 |
| UnCompletedWidth | 1 | 未確定ラインの太さ | 暫定ラインの線幅。確定と視覚的に区別しやすいよう細め。 |
| UniqueID | FractalTrendLines1 | 識別子(オブジェクトID) | このインジが作成するライン/矢印の命名プレフィックス。複数適用時は重複しない値に変更。 |
※ 判断はCompleted(確定)ライン優先。UnCompletedは“候補”として参照に留めると精度が上がります。
※ ノイズが多いときは FractalPeriod を上げる、反応が鈍いときは 下げる のが目安です。
勝ちやすいトレード戦略3選
1)トレンドライン・ブレイク(順張り寄り)
- 条件:上位足(例:H1)が上昇。下位足(例:M15)の下降TLを上にブレイク。
- 入口:ブレイク足の高値+数ティックにBuy Stop。
- SL:直近の谷の外+ATR(14)×0.2–0.3。
- TP:1.5–2.0R で分割、残りは対側チャネルや直近高値で。
2)チャネル下限での反発買い / 上限での反落売り(レンジ~トレンド初動)
- 条件:チャネル内で価格が推移。下限+反転足(ピンバー/包み足)で買い。
- 入口:反転足高値ブレイクでBuy Stop。
- SL:反転足のヒゲ先外。
- TP:ミドル→上限の順で分割。
3)押し戻りの“確定フラクタル”待ち(順張り)
- 条件:上昇トレンド中、押し目で安値フラクタルが確定。
- 入口:そのフラクタルを起点にした戻り高値ラインの上でBuy Stop。
- SL/TP:上と同様。
- コツ:フラクタル確定は2本待ちなので、早仕掛け防止に使える。
よくある失敗と対策
- 進行中の点に依存 → 最終のフラクタルは動きます。確定点だけで判断。
- ラインを盲信 → 必ず上位足の方向と水平S/R、出来れば価格アクションを重ねる。
- 指標直前のブレイク追い → 15–30分は回避。ダマシが増えます。
推奨セットアップ
- M15:Depth 3–4、チャネルON、アラートOFF(まずは目視)
- H1/H4:Depth 4–6、チャネルON、ブレイクのみアラートON
- 併用:EMA50/200 で大局判定、ATR でSL規格化、パターン系(包み足/ピンバー)でトリガー確認
まとめ
Fractals – adjustable period trend lines は、「どこで波が折れ、どの角度で進んでいるか」を自動で示すラインワーク特化のツールです。
フラクタル確定+TL/チャネル+上位足方向を揃え、Stop注文・固定RR・分割利確を徹底すると、再現性の高いエントリーにまとまります。










