


Fibo Extensionsmod とは
フィボナッチ・エクステンション(FE)を自動描画し、ブレイク後の利確ターゲットや到達アラートを見やすくするインジケーターです。
スクショのように直近スイングから水平ライン(例:FE100/127.2/161.8/200/261.8…)を引き、価格が伸びる先を数値付きで表示します。
インジケーターの何が便利
- 利確目標が明確:FE100→127.2→161.8…と段階的に出口を設計できる
- 測り方を自動化:A・B・Cの3点(推進波AB → 押し戻りC)からターゲットを即時計算
- アラート対応(版による):指定FE到達で通知し、見逃し防止
- マルチタイムフレーム運用:上位足で引いたFEを下位足エントリーに活用
インジケーターの仕組み
推進波 AB の値幅を、押し戻り C を基点に比率で投影します。
上昇例: FEr=C+(B−A)×r\text{FE}_{r} = C + (B-A)\times rFEr=C+(B−A)×r
下降例は符号が逆。
よく使う比率:61.8% / 100% / 127.2% / 161.8% / 200% / 261.8% など。
パラメーター設定&解説

| 変数名 | 値 | 日本語名 | 解説(役割・使いどころ) |
|---|---|---|---|
| lookback | 24 | ルックバック(探索本数) |
直近何本のバーを遡ってAB(推進波)とC(押し戻り)を探すかの範囲。 小さくすると直近の小さめの波を採用/大きくすると大きな波が基準に。 目安:M5–M15=20–40、H1=40–80、H4=80–120。 |
| lastbar | 0 | 開始バーのオフセット |
右端(起点)を何本戻して計算するか。 0=最新バー/1=1本前(確定足基準にしたい時に便利)/2,3…でさらに遡る。 |
| FibColor | Green | フィボラインの色 |
表示されるFE100/127.2/161.8…のライン&ラベル色。視認性の高い色に変更可。 実務:上昇=緑/下降=赤 など方向で色分けすると管理しやすい。 |
【設定ヒント】確定足のみで安定表示したい場合は lastbar=1。短期の利確設計は lookback=20–30、スイング目線は 60–100 が目安です。
インジケーターの基本的な使い方
- 波を選ぶ(AB)
- 明確な推進波(目で見て“伸びた”区間)をABとして指定。
- 自動検出版は、最新の“確定スイング”をABに採用。
- 押し戻り(C)を指定
- 上昇なら押し安値、下降なら戻り高値。
- C基点からFE100/127.2/161.8… が水平に描かれる。
- ブレイクを待つ
- Bの高値(または安値)ブレイク確定で初回目標はFE100。
- 以降、127.2 → 161.8 …と“段階利確”。
- アラート設定(任意)
- 触れたら鳴らす(Touch)か、終値確定で鳴らす(Close)かを選ぶ。
トレード戦略3選
A. ブレイク順張り(王道)
- 条件:ABが明確、Cで押し戻り形成。Bブレイク確定。
- エントリー:B高値(売りは安値)上にStop注文。
- 利確:
- FE100 到達で30%
- FE127.2 到達で30%
- FE161.8 で残り、またはトレール(直近スイング/20EMA/ATR)
- 損切り:Cの外+ATR(14)×0.2〜0.3。
- コツ:上位足トレンドと同方向だけ採用。
B. リテスト押し目/戻り売り
- Bブレイク→B付近に戻る(役割反転)+続伸の足型(包み足/ピンバー)。
- エントリー:反転足の高安ブレイクにStop。
- TP/SL:Aと同様。FE127.2で半分、残りをトレール。
C. 161.8/261.8の“反応取り”(短期逆張り)
- 強いワンウェイ後、FE161.8以上は利確が出やすいゾーン。
- 条件:指標直後でない/ダイバージェンスや反転足が出る。
- 注意:カウンタートレードのためRR確保と素早い撤退が必須。
よく使うFEレベル
| レベル | 役割の目安 |
|---|---|
| FE100 | 直近波ABと等幅。第1目標(利確/建値移動ポイント) |
| FE127.2 | 伸びの“標準超過”。分割利確に最適 |
| FE161.8 | 強いトレンドの到達点。反発も出やすい |
| FE200 / 261.8 | 伸び過程の終盤〜過熱域。最終利確/トレール終了 |
失敗パターンと回避
- ABが小さすぎる → 伸びが想定より早く尽きる。明確な推進波だけ採用。
- Cが未確定で早仕掛け → フェイクに弱い。足確定を待つ。
- 指標直後の追い → 乱高下で狩られやすい。重要指標は前後15〜30分回避。
- レベル多すぎて混乱 → まず 100/127.2/161.8 の3本に絞る。
まとめ
Fibo Extensionsmod は、「どこまで伸びるか」を数値で示してくれる利確設計ツール。
上位足の方向 × 明確なAB波 × C確定 → Bブレイクを基本形にし、FE100/127.2/161.8 で段階的に利益を回収すれば、再現性の高い運用ができます。










