Currency Slope Strength(CSS)とは
は、主要8通貨(USD/EUR/GBP/JPY/CHF/AUD/CAD/NZD)の相対的な“強さ/弱さの傾き(=モメンタム)を一本の指標にまとめて表示するインジケーターです。
サブウィンドウに通貨ごとのラインが描かれ、ゼロ線より上=強い/下=弱い、傾きが急=勢いが強いと読みます。最も強い通貨と最も弱い通貨を組み合わせることで、強弱ペアの順張りが狙いやすくなります。
インジケーターで何がわかる?
- 通貨ごとの単独の強弱(上昇/下降・勢いの度合い)
- 強い通貨 vs 弱い通貨の相対関係(どの通貨ペアを選ぶべきか)
- 転換の兆し(ゼロラインクロス、傾きの鈍化/反転)
- マルチタイムフレームの合致(例:H4とD1が同方向なら信頼度UP)
画像のように、右上のミニパネルで H4 / D1 の数値が見られる版もあります(上位足がプラス=強、マイナス=弱)。
インジケーターの仕組み
- 複数の関連ペア(例:EURなら EURUSD/EURGBP/EURJPY…)の変化率や移動平均/オシレーターを合成 → 通貨インデックス化
- その変化の傾き(Slope)を指標化してライン化
- 標準では 0 を中心に上が強・下が弱として描画(しきい値ライン ±0.2/±0.3 等を表示する版も)
インジケーター表示の見方
- 上に位置&右上がり:その通貨は“強くなっている”
- 下に位置&右下がり:その通貨は“弱くなっている”
- ±0.20〜0.30 を超える傾き:勢いが出やすいゾーン(レンジ抜けの目安)
- ゼロクロス:基調転換の初期サイン(確定足で判断)
- ラインの交差:相対強弱の入れ替わり(強→弱/弱→強)
色の割当は設定で違うので、凡例(右上の通貨ラベル)で必ず確認してください。
おすすめ初期設定
- 期間(Period):14〜24
- 平滑化:EMAまたはSMMA
- しきい値ライン:±0.20 / ±0.30(2本)
- 表示通貨:USD/EUR/GBP/JPY/CHF/AUD/CAD/NZD(不要通貨はOFFで見やすく)
ありがちな失敗と回避策
- ラインがゴチャついて読めない → 通貨を4〜6本に減らし、色を高コントラストに。
- レンジでサイン多発 → しきい値を ±0.30 に上げる or 上位足が同方向の時だけ取引。
- 相関無視で多ポジ → 強弱関係が似たペアを同時に持たない(リスク集中)。
- ニュースで逆走 → 経済カレンダー必須。発表直後の急拡散は見送り。
まとめ
Currency Slope Strength は、「どの通貨が本当に強い/弱いか」を一目で判断できる銘柄選択+タイミング補助の最強クラス指標です。
上位足で強弱を確定→最強×最弱のペアを選択→下位足でブレイク/再加速をStopで仕掛ける→ATRで一律管理。この流れを徹底すれば、再現性の高いトレードに落とし込めます。










