MarketProfile

MT5:ボリューム系

MT5:MARKETPROFILE 価格ごとの取引量(出来高や滞在時間)を可視化するインジケーター

 Market Profileとは

Market Profile(マーケットプロファイル)は、価格ごとの取引量(出来高や滞在時間)を可視化するインジケーターです。


通常のローソク足チャートが「時間の経過と価格の動き」を示すのに対し、マーケットプロファイルは「どの価格帯で多くの取引が行われたか」を横軸にヒストグラム状で表示します。

これにより、市場参加者が最も注目した価格帯(POC: Point of Control)、価格が滞在したレンジ(バリューエリア: VA)を把握でき、相場のバランスや不均衡を判断しやすくなります。

 Market Profileの構成要素

  1. POC(Point of Control)
    最も出来高(もしくは時間滞在)が集中した価格。相場の「中心価格」として意識されやすい。

  2. VA(Value Area / バリューエリア)
    全取引の約70%が行われた価格帯。相場が「公平」と見なされたレンジ。

  3. High Volume Node / Low Volume Node(HVN / LVN)
    出来高が突出して多い価格帯(HVN)はサポート・レジスタンスになりやすく、出来高が少ない価格帯(LVN)は価格が通過しやすいゾーン。

 インジケーターの基本的な使い方

1. サポート・レジスタンスの特定

POCやHVNは「価格が反発・停滞しやすいレベル」として機能。反対にLVNは「一気に抜けやすい価格帯」となるため、ブレイク戦略に有効です。

2. トレンドとレンジの判断

  • バリューエリアが連続して「上にシフト」していれば上昇トレンド。
  • 逆に「下にシフト」していれば下降トレンド。
  • 同じ価格帯に留まる場合はレンジ相場。

3. エントリーポイント

  • POC反発狙い:POC付近からの反発を逆張りで狙う。
  • LVNブレイク狙い:出来高の薄いゾーンを抜ける瞬間に順張り。
  • VA外からの戻り狙い:価格がVAを飛び出した後、再び中へ戻る動き(フェイクアウト)を利用。

 インプット設定&解説

変数名 日本語訳 解説
Session セッション 分析単位。Daily(1日ごと)やIntradayに設定可能。
StartFromDate 開始日 プロファイルの計測を開始する日付。
StartFromCurrentSession 現在のセッションから開始 trueなら現在のセッションを基準に描画。
SessionsToCount 表示セッション数 表示するセッション数(例:2なら直近2セッション)。
ColorScheme カラースキーム Blue to Redなどのグラデーション表示を選択可能。
SingleColor 単色表示 カラースキームを無効にして単色で表示。
MedianColor 中央値ラインの色 VAH/VAL/POCの中央値を表示する線の色。
ValueAreaSidesColor バリューエリア境界線の色 VAHとVALを示すラインの色。
ShowKeyValues 主要値の表示 VAH, VAL, POCをチャート上に表示。
KeyValuesSize 主要値のフォントサイズ POC/VAなどのテキストサイズを調整。
SinglePrintColor シングルプリントの色 市場で1度しかタッチしなかった価格帯の色(例:Gold)。
RightToLeft 右から左に描画 ヒストグラムを右側に表示するか左側に表示するか。
EnableIntradaySession1〜4 セッション有効化 最大4つの時間帯を個別に設定可能(アジア、欧州、NYなど)。
IntradaySessionXStartTime / EndTime セッション開始/終了時間 各取引時間帯の開始・終了時間を設定。
IntradaySessionXColorScheme セッション色設定 時間帯ごとに異なる色で表示可能。
SaturdaySunday 土日設定 土日のセッションを通常扱いにするか無視するかを設定。
Disable alerts on wrong timeframes 時間軸不一致時のアラート無効化 指定時間軸以外でのアラートを無効にする。

 トレード戦略

  1. レンジ相場での逆張り
    • VA上限で売り、VA下限で買う。
    • 損切りはVA外側に設定。

  2. トレンドフォロー戦略
    • バリューエリアがシフトしている方向へエントリー。
    • POCを押し目買い・戻り売りの基準に。

  3. ブレイクアウト戦略
    • LVN付近の価格を抜けると、スムーズに次のHVNまで動きやすい。
    • 指標発表やロンドン・NY時間のオープンで有効。

 メリット・デメリット

メリット デメリット
  • サポート / レジスタンスを客観的に可視化
  • トレンドとレンジを明確に区別
  • 出来高を考慮するため「だまし」に強い
  • 出来高データが正確でないFXでは、時間滞在型の算出が多い
  • 短期足ではノイズが増える
  • 単独で使うより、移動平均線やプライスアクションと併用した方が精度が上がる

 まとめ

Market Profile(マーケットプロファイル)は、相場を「価格と出来高の分布」で分析する強力なツールです。
POC・VA・HVN/LVNを活用することで、

  • 相場のバランスと不均衡
  • サポート/レジスタンスの位置
  • トレンド or レンジの判別
    を明確にできます。



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