MA DIFFERENCE

MT5:オシレーター系

MT5:MA DIFFERENCE 2本の移動平均(MA)の“距離(差)”をオシレーターとして表示する指標

 MA Difference とは

2本の移動平均(MA)の“距離(差)”をオシレーターとして表示する指標です。

  • 値がプラス:短期MAが長期MAより上 → 上昇優勢
  • 値がマイナス:短期MAが長期MAより下 → 下降優勢
  • ゼロライン:2本のMAが交差(トレンド転換の境目)

MACDに近い発想ですが、ヒストグラムではなく差の推移そのものを線で追えるのが特徴。差の拡大=トレンド加速、縮小=勢いの減速を直感的に捉えられます。

画像のように、色違いで「生の差(Diff)」「平滑線(Signal)」「絶対値やスムーズ版(Slow)」など複数ラインが表示されるビルドもあります。

 インジケーターの基本的な見方

  1. ゼロライン・クロス:短期と長期のMAクロス=トレンド転換の初期シグナル。
  2. Diff と Signal のクロス:早めのエントリー/エグジット合図。
  3. 振幅の拡大/縮小:加速(拡大)/減速(縮小)を示唆。
  4. ダイバージェンス:価格は高値更新なのに Diff が伸びない→トレンド弱化サイン。
  5. 極端値:過熱。レンジ環境では反転、トレンド環境では一時的な押し戻りの起点。

 インプット設定&解説

英名 日本語 現在値 解説
MA1 period MA1 の期間 14 1本目の移動平均の計算期間。小さいほど反応が速い(ノイズ増)。
MA1 method MA1 の方式 Simple 単純移動平均(SMA)。滑らかで遅行しやすい。
MA2 period MA2 の期間 14 2本目の移動平均の計算期間。
MA2 method MA2 の方式 Exponential 指数移動平均(EMA)。直近の値に重みを置き、反応が速い。
Applied price 適用価格 Close price 終値を用いてMAを計算(他にTypical/Median等が選べる場合あり)。
Absolute difference 差を絶対値にする Yes |MA1 − MA2| を表示。方向(プラス/マイナス)が消えるため、ゼロライン・クロスは使えなくなる点に注意。
Show difference MA1/MA2 MA差ラインを表示 Yes オシレーター本体(MA1とMA2の差)を描画します。
Show MA1 MA1 を表示 Yes サブウィンドウ内にMA1ラインを補助表示。
Show MA2 MA2 を表示 Yes サブウィンドウ内にMA2ラインを補助表示。

 トレード戦略4選

1) ゼロライン・クロス+トレンドフィルター(順張り)

  • 条件:価格が200EMAの、Diffがゼロ上抜け
  • 買い:DiffがSignalを上抜け、かつゼロより上で推移。
  • 損切り:直近スイング安値の少し外側 / ゼロ割れで撤退。
  • 利確:1R~2R、またはDiffが前回山を越えられずに縮小開始。
  • 逆(売り):200EMAの、ゼロ下抜けで同様。

2) Pullback 再加速(押し目/戻り売り)

  • 条件:既にDiffがプラス圏(上昇)で推移 → 小さく減衰 → 再びSignal上抜け
  • エントリー:再拡大の初動。
  • 損切り:押し目起点/戻り起点の外側。
  • 利確:前回のDiffピーク近辺、または価格の直近節目(高値/安値)。

3) ダイバージェンス逆張り(レンジ/トレンド終盤)

  • 条件:価格が高値更新だが Diff は切り下げ(弱気ダイバージェンス)。
  • 売り:Signal下抜けでエントリー。
  • 損切り:直近高値の少し外側。
  • 利確:ゼロライン or 重要サポート。
  • 注意:強トレンド中は騙しが多い。上位足フィルター必須。

4) ATR/%しきい値ブレイク(ボラ拡張狙い)

  • 手順:DiffをATRまたは%で正規化 → ±しきい値(例:±1.5σ, ±0.15%)突破で仕掛け。
  • 利確:次のバリュー帯/ピボット/HVN。
  • 撤退:しきい値復帰(失速)でクローズ。

 併用で精度を上げる

  • Market Profile / Volume Profile:LVN抜けとDiff拡大が同時に出れば強い順張り根拠。
  • 価格アクション:ピンバー・包み足・直近高安のブレイクと重ねる。
  • 時間帯:ロンドン~NY前半など出来高が乗る時間を優先。

 メリット / デメリット

メリット デメリット
  • MAの“距離”でトレンド強弱を定量化
  • ゼロラインとSignalでルール化が容易
  • 正規化すると銘柄・時間足をまたいで指標比較が可能
  • レンジ多発の場面ではノイズ増(短期足ほど顕著)
  • パラメータ依存が大きい(過剰最適化に注意)
  • 出来高やセッション特性を見ないとだましが増える

 まとめ

MA Differenceは、「2本のMAの距離」=トレンドの勢いをシンプルに可視化するオシレーターです。

  • ゼロライン&Signalクロスで方向転換と初動を捉え、
  • Pullback再加速で波の2~3番手を狙い、
  • ダイバージェンスで終盤の失速を察知。
    Market/Volume Profile、VWAP、価格アクションと重ねることで、だましを減らし、再現性高く攻められます。



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