


インジケーター概要
EMA Variation Ribbon は、指数平滑移動平均(EMA)をベースに変化幅を帯状に可視化したトレンド系インジケーター です。
単純なEMAではなく、複数EMAや補正値を組み合わせて「リボン状」に表示し、相場の方向性や強弱を直感的に判断できます。
- 緑のリボン → 上昇圧力が優位(買いトレンド)
- 赤のリボン → 下降圧力が優位(売りトレンド)
- 色が交互に切り替わる → トレンド転換の可能性
インジケーターの仕組み
- EMAベース:過去の価格を指数的に加重して平均化。最新の価格変動を強く反映。
- リボン表示:EMAの変動範囲を帯状に描画。視覚的にトレンドの強弱を確認可能。
- 色分け:上昇時は緑、下降時は赤などで変化。視覚的に「買い・売り」を把握しやすい。
インジケーターの使い方
- トレンド判定
- 緑リボンが続く → 上昇相場
- 赤リボンが続く → 下降相場
- 色が頻繁に変わる → レンジ(様子見)
- エントリー
- 緑に変化した直後に買いエントリー
- 赤に変化した直後に売りエントリー
- 決済・損切り
- リボンの色が反転したら決済
- 損切りは直近のリボン反対側を目安に設定
インプット設定&解説

| 原文(Parameter) | 現在値 | 日本語 | 解説 |
|---|---|---|---|
| Period | 14 | 期間 | リボンの基礎となるEMAの本数。小さいほど反応は速いがノイズ増/大きいほど滑らかで遅い。 |
| Fast “speed” | 2.5 | ファスト速度係数 | 速い側EMAの追随度。数値↑でサインは早い(ダマシ増えやすい)、数値↓で滑らか(遅れやすい)。 |
| Slow “speed” | 1.8 | スロー速度係数 | 遅い側EMAの追随度。Fastとの差が大きいほどリボンが厚く=モメンタム強の目安。 |
| Price | Close price | 計算に使う価格 | 終値で計算。環境により Open/HighLow/Median 等へ切替可能。 |
Tips:リボンの「傾き=トレンド強弱」、「厚み=勢い」の目安。色反転は確定足で判断するとダマシ低減。
| スタイル | Period | Fast “speed” | Slow “speed” | Price |
|---|---|---|---|---|
| スキャル(M1–M5) | 9–12 | 2.5–3.0 | 1.6–2.0 | Close |
| デイトレ(M15–H1) | 14–21 | 2.0–2.5 | 1.6–2.0 | Close |
| スイング(H4–D1) | 21–34 | 1.8–2.2 | 1.4–1.8 | Close |
インジケーターの戦略3選
① トレンドフォロー戦略
- 緑リボンが連続する場面で押し目買い
- 赤リボンが連続する場面で戻り売り
→ EMAリボンが「トレンドの継続」を示すため、順張りに有効。
② スキャルピング戦略
- 1分足・5分足で短期的なリボン色変化を利用
- 小幅利確を繰り返すデイトレ向け戦術
③ 他インジケーター併用
- RSIで「買われすぎ・売られすぎ」を確認
- MACDやADXでトレンドの強さを補強
→ ダマシを減らし、精度を高めることが可能。
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| トレンドの方向と強さを一目で把握可能 | レンジ相場ではサインが頻発(ダマシ多発) |
| 色変化でエントリー/決済判断が明確 | 強い急変動には遅れる場合あり |
| シンプルで初心者にも分かりやすい | パラメータ調整で最適化が必要 |
まとめ
EMA Variation Ribbon は、シンプルかつ直感的にトレンドを捉えられるインジケーター です。
特に「初心者のトレンド判断補助」として有効であり、ゴールドやクロス円などトレンドが伸びやすい銘柄との相性が抜群です。
ただし、レンジでは誤作動が多いため、RSIやADXとの併用を推奨。
短期スキャルから中長期トレンドフォローまで幅広く活用できます。










