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EWO(Elliott Wave Oscillator)とは
エリオット波動のカウント補助として使われるオシレーター。
一般的に 短期移動平均(例:5)と長期移動平均(例:35)の差 をヒストグラムでプロットし、基準のゼロラインを上下する動きでトレンドと波動の勢いを可視化します。画像の下段がその典型(EWO(5,35)+点線のシグナルライン)。
- 上側(緑):上昇モメンタムが優位
- 下側(赤):下降モメンタムが優位
- ゼロライン付近:押し目・戻り/転換の候補
インジケーターの仕組み
- 計算式のイメージ:EWO = MA(短期, 価格) − MA(長期, 価格)
例:SMAまたはEMAの 5 と 35 を使用(組み合わせはインジにより可変)。 - さらに EWOの移動平均(例:5) を点線で重ね、シグナルとして使う実装が多い。
- 波動の特徴
- 第3波:EWOピークが最も大きくなる傾向
- 第5波:価格は更新してもEWOピークが伸びにくい(ダイバージェンスが出やすい)
- 第4波:ゼロラインへの回帰・割れ
インプット設定&解説

EWO|オシレーター本体(入力パラメータ)
| 英語(パラメーター) | 現在値 | 日本語 | 解説 |
|---|---|---|---|
| Fast Period | 5 | 短期期間 | 短期MAの本数。小さいほど感度↑(ノイズも増えやすい)。 |
| Slow Period | 35 | 長期期間 | 長期MAの本数。大きいほど滑らかで遅い。 |
| Apply to | Median price | どの価格を使うか | 計算対象の価格。Median=(高値+安値)/2。終値よりノイズを抑えやすい。 |
| Method | Simple | 平均方法 | 移動平均の種類。Simple=SMA(単純移動平均)。 |
EWO|シグナルライン(EWOの移動平均)
| 英語(パラメーター) | 現在値 | 日本語 | 解説 |
|---|---|---|---|
| Description | ************ Moving Average of EWO ************ | 説明 | 区切り用の説明文(設定値ではありません)。 |
| Show MA | true | シグナル表示 | trueでEWOの移動平均(点線など)を重ねて表示。 |
| Period | 5 | シグナル期間 | EWOを平滑化する本数。小さいほどクロスは早いが荒くなる。 |
| Method | Simple | 平均方法 | シグナルに使う移動平均の種類(SMA)。 |
読み方の要点:ゼロラインの上下でモメンタム方向を判定/シグナルラインとのクロスで短期の勢い変化/ピーク比較でダイバージェンスを確認。
インジケーターの基本的な使い方
- ゼロライン・クロス
- 上抜け:上昇モメンタム発生 → 順張り買い検討
- 下抜け:下降モメンタム発生 → 順張り売り検討
- シグナルライン(点線)クロス
- ヒストグラムがシグナルを上抜け:買いの勢い強化
- 下抜け:売りの勢い強化
(レンジではクロスが多くなるので注意)
- ピークの大きさ
- 直近ピーク更新=トレンド加速
- 価格更新なのにピーク更新できない=ダイバージェンス(勢いの枯渇)
すぐ使えるトレード戦略
A. ゼロライン順張り
- 条件:EWOがゼロラインを上抜け(買い)/下抜け(売り)
- フィルタ:価格がEMA200の上なら買いのみ/下なら売りのみ
- エントリー:クロス確定足で成行または次足成行
- 損切:直近スイングの反対側
- 利確:R=1.5〜2.0、またはEWOが再びゼロ回帰/シグナル反転
B. 第5波の終盤狙い(ダイバージェンス)
- 条件:価格が高値(安値)更新中にEWOピークが更新できない
- エントリー:直近安値割れ/高値超えに対する逆方向のプルバック失敗で入る
- 損切:直近の極値の外側
- 利確:フィボ38.2〜61.8、もしくはゼロライン到達
C. ゼロ接近の押し目・戻り
- 条件:トレンド中、EWOがゼロ近辺まで縮小して反転
- エントリー:反転確定足で順張り再開
- 損切:押し目/戻りの起点の外
- 利確:直近高安/トレンドライン到達
EWO|シグナル早見表
| シグナル | 意味 | アクション例 |
|---|---|---|
| ゼロ上抜け | 上昇モメンタム発生 | 順張り買い、押し目待ち |
| ゼロ下抜け | 下降モメンタム発生 | 順張り売り、戻り待ち |
| シグナル上抜け | 短期勢いの強化 | 分割追加/早期参入 |
| ダイバージェンス | 勢いの枯渇/転換予兆 | 利確・逆張り準備 |
メリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ゼロライン基準で客観的にトレンド判定が可能 | レンジではクロス乱発でダマシが増える |
| 第3波/第5波の勢いの差(ダイバージェンス)が見やすい | ニュース急変動では遅れや過剰反応が出る |
| 他指標(EMA200, RSI, MACD)と組み合わせやすい | パラメータにより感度が大きく変わる |
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