


Bollinger Bands %b とは
%b(Percent b) は、「いまの終値がボリンジャーバンドのどこに位置しているか」を0〜1(0〜100%)で示すオシレーターです。
- 0 … 下側バンド(Lower)上に一致
- 0.5 … ミドルバンド(SMA)上に一致
- 1 … 上側バンド(Upper)上に一致
- 1超/0未満 … バンド“外”にクローズ(強いブレイク)
式: %b=Close−LowerUpper−Lower\%b=\frac{Close – Lower}{Upper – Lower}%b=Upper−LowerClose−Lower
(インジによって100倍表示=0〜100になるものもあります)
要するに「バンド内での相対的な位置」。値自体が正規化されているので、銘柄や時間足をまたいで比較しやすいのが強みです。
パラメーター設定&解説

| 原文(Parameter) | 現在値 | 日本語 | 解説 |
|---|---|---|---|
| BBPeriod | 20 | 期間 | ボリンジャーバンドの基準SMAと標準偏差を計算する本数。大きいほど滑らか・遅く、小さいほど敏感・ノイズ増。 |
| StdDeviation | 2 | 標準偏差の倍率(σ) | バンドの広さを決める係数。大きいほど帯が広く%bが0/1へ達しにくい(シグナル減・安定)。小さいほど帯が狭く達しやすい(シグナル増・ダマシ増)。 |
使い方の目安:レベル表示に 0 / 0.2 / 0.5 / 0.8 / 1.0 を追加すると、端ゾーンやミドル越え、ブレイク(>1 or <0)の判定が素早くなります。
- Period(期間):20(定番)。短い=反応速い/長い=滑らか。
- Deviation(偏差):2.0 が基準(ボラで 1.8〜2.5 調整)。
- Price:Close 推奨(Median/TypicalでもOK)。
- MA種別:実装によりSMA/EMAなど。標準はSMA。
%b の読み方(しきい値)
- > 1.00:上バンドの外でクローズ=強い上方向ブレイク。
- 0.80〜1.00:上端ゾーン=買われ気味(上昇トレンドなら張り付き=強い)。
- 0.50:ミドル越え/割れの分岐。
- 0.20〜0.00:下端ゾーン=売られ気味(下降トレンドなら張り付き)。
- < 0.00:下バンドの外でクローズ=強い下方向ブレイク。
トレンド中は張り付き(バンドウォーク)が発生するため、0.8/0.2だけで逆張りしないこと。
すぐ使えるトレード戦略3選
1)スクイーズ→ブレイク順張り
狙い:エネルギー充電後の走りに乗る。
手順
- バンド幅が縮小(BandWidthやRange%、目視でもOK)。
- %b が 0.8上抜けでロング/0.2下抜けでショート。
- 確定足で判断、または軽い押し戻し後に続伸を確認。
損益設計:直近スイング外+ATR×0.5、利確はR=1.5〜2.0や前回高安・ラウンドで分割。
2)トレンド押し目・戻り狙い(再開パターン)
狙い:トレンド中の健全な調整を拾う。
手順
- 上位足で上昇トレンド(MA上、構造上昇)を確認。
- %b が 0.2〜0.4に低下→再上向き、0.5越えでロング(下降は逆)。
- ローソクの反転(ピンバー/包み足)や出来高と合わせる。
損益設計:直近押し安値外、利確は上バンド手前やR基準。
3)レンジ逆張り(上級者向け)
狙い:ボラが落ち着いたボックスでの往復。
手順
- ミドルが水平、バンド幅安定。
- %b が 0.9以上で頭打ち→反転ならショート、0.1以下で反転ならロング。
- ミドル到達で半利確、反対バンドで残り。
注意:ニュースや強トレンド移行時は撤退(ダマシ増)。
よくある失敗と回避
- 0.8/0.2だけで逆張り → トレンド中は張り付きで踏まれます。上位足の方向とミドルの傾きを確認。
- バンド外クローズ直後に逆張り → まずは再びバンド内へ戻る確定を待つ。
- SLが近すぎる → ATRで最低幅を設定(例:M15でATR×0.5未満のSLは避ける)。
まとめ
- %b(Percent b)は「価格がバンドのどこにいるか」を0〜1で示すオシレーター。
- 0.8/0.2、1/0、0.5を基準にブレイク・継続・反転を読み解く。
- 実戦はスクイーズ→ブレイク順張りとトレンド押し目/戻り再開が再現性高め。
- 確定足・MTF・ATRの3点セットでダマシを減らすと安定します。










