


4 Time Frame Stochastic 2とは
4つの時間足のストキャスティクス(%K/%D)を1つのサブウィンドウに並列表示するMTF(マルチタイムフレーム)指標です。
- 下段に4本の水平レーンが表示され、各レーンが1つの時間足を担当。
- 緑=強気、ピンク=弱気(例:%K>%D かつ中立ライン50より上 等)で、上位足→下位足の同期状況がひと目で分かります。
- 80/20の買われ過ぎ/売られ過ぎゾーンや、クロス(%Kと%Dの交差)も同時に把握できます。
色分け条件やしきい値はビルドによって異なりますが、基本は「%Kと%Dの位置関係」「50ラインの上下」「80/20のゾーン」で決まります。
代表的なパラメータ
- Timeframes:表示する4つの足(例:H4/H1/M15/M5)
- %K / %D / Slowing:標準は 14 / 3 / 3、デイ内では 5 / 3 / 3 も人気
- Levels:80・20(必要に応じて 70・30、60・40 に変更)
- Colors/Style:強弱の色・レーン順序・描画の濃淡
おすすめ構成
- スイング:D1 / H4 / H1 / M15
- デイトレ:H4 / H1 / M15 / M5
- スキャル:H1 / M15 / M5 / M1
インジケーターの基本的な読み方
- 同期(Alignment):4レーンの3/4以上が同色なら、その方向のモメンタム優勢。
- 上位→下位の連鎖:まず下位足が反転→中位→上位へと色が波及すると転換の本命。
- 80/20ゾーン:80以上の連続=買われ過ぎ、20以下の連続=売られ過ぎ。ダイバージェンスが出れば反転警戒。
- 50ライン:50を軸に強弱の地合いを判定(50上=押し目買い、50下=戻り売りが機能しやすい)。
パラメーター設定&解説

| 英名 | 日本語 | 現在値 | 解説 |
|---|---|---|---|
| TimeFrame1 | 時間足1 | Current time frame | 現在のチャート時間足をそのまま使用。 |
| TimeFrame2 | 時間足2 | next1 | 現在足の1つ上の時間足(例:M15ならM30/H1)。 |
| TimeFrame3 | 時間足3 | next2 | 現在足の2つ上の時間足。 |
| TimeFrame4 | 時間足4 | next3 | 現在足の3つ上の時間足。 |
| StochasticK | %K期間 | 14 | ストキャスティクスの%K期間。小さいほど反応が速い。 |
| StochasticD | %D期間 | 3 | %Kを平滑化したシグナル線の期間。 |
| StochasticSlowing | スローイング | 3 | %Kの更なる平滑化(滑らかさの調整)。 |
| StochasticPrice | 価格種別 | 0 | 計算に使う価格。0=Low/High、1=Close/Close。 |
| SignalLineMaMethod | MA方式 | 0 | 平滑化の種類。0=SMA、1=EMA、2=SMMA、3=LWMA。 |
| UniqueID | 固有ID | 4 Time Stochastic 1 | 同指標を複数設置する際の識別子。被らない文字列にすると表示が乱れない。 |
| LinesWidth | ライン幅 | 0 | 各レーンの太さ/ドットサイズ。0はテーマ既定値。 |
| LabelsColor | ラベル色 | DarkGray | 時間足名などのラベル表示色。 |
| LabelsHorizontalShift | ラベル横シフト | 5 | ラベルの横方向の位置調整(バー数単位)。 |
| LabelsVerticalShift | ラベル縦シフト | 1.5 | ラベルの縦方向の位置調整。 |
| alertsOn | アラート有効 | false | trueにすると条件一致で通知(下の出力手段も併せて設定)。 |
| alertsLevel | アラート閾値 | 3 | 何本の時間足が同方向になったら通知するかの目安(例:3=4本中3本が同色で通知)。 |
| alertsMessage | ポップアップ | true | MT4/MT5のポップアップで知らせる。 |
| alertsSound | サウンド | false | 音で通知。trueにすると有効。 |
| alertsEmail | メール送信 | false | メールで通知(事前に「オプション→メール」設定が必要)。 |
| 項目 | コード | 意味 |
|---|---|---|
| StochasticPrice | 0 / 1 | 0=Low/High、1=Close/Close |
| SignalLineMaMethod | 0 / 1 / 2 / 3 | 0=SMA、1=EMA、2=SMMA、3=LWMA |
- TimeFrameのnext1/2/3は「現在足の上位へ順送り」。例:現在M15 → next1=H1、next2=H4、next3=D1(ブローカーの時間足構成に準拠)。
- alertsLevel=3は、4本中3本が同方向になったら通知する運用の目安です(ビルドにより定義が異なる場合あり)。
- おすすめ足組:デイトレはH4/H1/M15/M5。スイングはD1/H4/H1/M15。
実戦で使える4つの戦略
1) MTFアラインメント順張り(王道)
- 条件:上位2足を含む3/4が同色(例:H4・H1・M15が緑)。
- エントリー:最下位足(M5等)が短く逆色→元色に再転換したタイミングでIN。
- 損切り:直近スイングの外側 or ATR×1.5。
- 利確:1R~2R、または直近節目(前高安・ラウンド・HVN)。
2) 50ライン・リトレース(押し目/戻り)
- 条件:上位足は強気(50上)。下位足が一時的に50割れ→再度50上回復。
- エントリー:回復確定バー。
- 損切り:回復失敗(再び50割れ)。
- 利確:直近高安、もしくは次のレジスタンス。
3) 80/20+ダイバージェンス逆張り(レンジ/終盤向け)
- 条件:4足のうち2足以上が80超(または20割れ)で張り付き、価格が高値更新(安値更新)なのに下位足が勢い低下。
- エントリー:下位足で**%K<%D**(売り)/%K>%D(買い)確定。
- 損切り:直近高安の外側。
- 利確:50ライン、次いで反対ゾーン手前。
- 注意:強トレンド中は分割利確+タイトな管理。
4) ブレイク前の“点灯順”で先回り
- 観察:まず最下位足→中位→上位の順に色が変わる“点灯の伝播”。
- エントリー:価格がレンジ上辺/下辺を抜ける小戻りでIN。
- 損切り:レンジ内復帰。
- 利確:ブレイク幅=レンジ高低差、または次のHVN。
いずれも ニュース直前は新規を避ける、上位足の方向に片側のみなどの基本は守りましょう。
メリット&デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
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|
よくある質問(FAQ)
- 推奨の%K/%Dは?
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汎用は 14/3/3。デイ内で回転を速くしたいなら 5/3/3。上位足を重視するほど期間を長く。
- 色の意味が分からない…
-
多くのビルドは「%K>%D かつ 50上 → 強気(緑)」「%K<%D かつ 50下 → 弱気(赤/ピンク)」を基本にしています。設定画面でしきい値・配色を確認しましょう。
- どの足を並べるのがベスト?
-
H4/H1/M15/M5 はバランス良好。スイングなら D1/H4/H1/M15 が定番。
まとめ
- 4つの時間足のストキャス同期が一目で分かるのが最大の強み。
- 3/4一致で順張り、最下位→上位の“点灯伝播”で転換察知、80/20や50ラインを軸にルール化。
- 200EMA・VWAP・プロファイルと根拠を重ねることで、ダマシを大きく減らせます。










