


3D Oscillator はどんなインジケーター
3D Oscillator は、いわゆる DSS Bressert(Double Smoothed Stochastic) 系のオシレーターです。
ストキャスの計算に二重の平滑化(ダブルスムージング)をかけ、ノイズを減らしつつ初動のタイミングを取りやすくしたもの。
多くのビルドで2本線(黄色=Fast/赤=Signal)が0~100の範囲で推移し、80/20付近を買われ過ぎ・売られ過ぎの目安にします。
スクリーンショットのように、黄色の素早い線が赤いシグナル線を上下にクロスします。極端域(0~20、80~100)での色戻り・クロスが狙い所。
インジケーターの仕組み
- 価格(またはRSI/Typical Price等)を第1平滑
- その系列に対してストキャス(%K)
- %K をさらに第2平滑 → Fast ライン
- Fast をもう一段平滑 → Signal ライン
→ 0~100の拘束系オシレーターとして描画
平滑化を挟むことで、通常のストキャスよりヒゲに振られにくいのが特徴です。
パラメータ設定&解説

| 英名 | 日本語 | 現在値 | 解説 |
|---|---|---|---|
| DRSIPer | RSI期間(第1段) | 13 | ベースとして用いるRSIの期間。大きいほど滑らかで遅行、小さいほど反応が速くノイズが増えます。 |
| D2StochPer | ストキャス期間(第2段) | 8 | 平滑化したRSIに対して適用するストキャス(%K)の期間。値を小さくするとシグナルが増えます。 |
| D3tunnelPer | トンネル/平滑期間(第3段) | 8 | 最終出力(Fast/Signal)を作るための追加スムージング期間。大きくするとより滑らか(遅く)なります。 |
| hot | 応答係数(スムーズ度) | 0.4 | 0~1の係数で、平滑の“効き”を調整する目安。 数値↑=反応が速い(ノイズ増)/ 数値↓=滑らか(遅行)。 |
| sigsmooth | シグナル平滑 | 4 | 赤いシグナル線の平滑期間。大きくするとクロス回数が減り、遅行します。 |
- デイトレの目安:DRSIPer 10–13 / D2StochPer 8–10 / D3tunnelPer 6–8 / hot 0.4–0.6 / sigsmooth 3–4
- スイングの目安:DRSIPer 14–20 / D2StochPer 10–14 / D3tunnelPer 8–12 / hot 0.3–0.4 / sigsmooth 4–6
- 値を下げるほど初動に敏感、上げるほど滑らか。まずは既定値でPF(勝率×RR)を確認し、hot と sigsmooth を微調整すると安定します。
インジケーターの基本的な見方
- クロス:Fast(黄)がSignal(赤)を上抜け→ 強気、下抜け→ 弱気
- ゾーン:20以下→上抜けは押し目好機、80以上→下抜けは戻り売り候補
- 張り付き:強いトレンドでは80以上(または20以下)に張り付き続ける(逆張りの早仕舞いに注意)
- ダイバージェンス:価格の高値更新に対してオシレーターが切り下がると勢いの鈍化を示唆
すぐ使えるトレード戦略3選
1) 極端域→復帰+クロス(順張り寄りの押し目/戻り)
- 条件:上位足の200EMAやVWAPで方向を判定
- 買い:20以下まで沈んだ後、20再上抜け+FastがSignal上抜け
- 損切り:直近安値の外側 or 20再割れ
- 利確:1R~2R、または直近高値/節目(ピボット・VPのHVN)
2) 中央帯(40~60)からの再拡大
- 条件:上位足が上。3Dが40~60の中立帯で揉み → Fast上抜けで再加速
- 買い:中立帯からの上抜け確定
- 損切り:中立帯に再侵入
- 利確:80手前で分割、伸びればトレール
3) 80/20の“張り付き”活用(強トレンド継続)
- 買い(上昇トレンド): 80付近で小さく下押し→再度Fast上向きで追加
- 売り(下降トレンド): 20付近で小戻り→再度Fast下向きで追加
- ポイント: 張り付き中は逆張りを控え、押し戻り再開のみに絞る
4) ダイバージェンスで手仕舞い
- 価格は高値更新なのに 3D が切り下げ(弱気ダイバー) → 分割利確 or 反転シグナルで全決済
メリット&デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
よくある質問(FAQ)
- RSIやストキャスと比べて何が違う?
-
3Dはダブルスムーズにより無駄なクロスが減り、押し目/戻りの“再開”を拾いやすい設計です。
- 逆張り用ですか?順張り用ですか?
-
両方に使えますが、上位足の方向に沿った「極端域→復帰」の順張り寄りが実用的で安定。
- レベルは20/80が良い?
-
デイ内でボラが高いなら30/70に緩めると過剰な逆張りを防げます。
まとめ
3D Oscillator=ダブルスムーズド・ストキャス(DSS)。
- Fast/Signalのクロスと20/80(30/70)ゾーンでシンプルに運用。
- 上位足フィルター+節目(VWAP/ピボット/VP)+ATR管理を組み合わせると、ダマシを抑えつつ再現性が上がります。










