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Trend_Bars とは
Trend_Bars は、価格のトレンド方向と強弱を 0(ゼロ)ライン を基準にしたヒストグラムで表示するインジケーターです。
- 0より上(ライトブルー) … 上昇トレンド優勢(強いほどバーが高い)
- 0より下(レッド) … 下降トレンド優勢(強いほどバーが低い)
- 0付近 … 方向感が乏しい/転換の過渡期
チャート下部の棒の高さ=勢い(モメンタム)、色の切り替え=方向の変化を示すので、視覚的に「いま買い・売り・様子見」をすぐ判定できます。
インジケーターの仕組み
配布版により数式は異なりますが、多くは以下の考え方で作られています。
- 基礎トレンド:価格の移動平均の傾き、または短長期MAの差分を算出
- 正規化/平滑化:ボラティリティでスケーリングし、pSmooth / iSmooth でノイズを除去
- 描画:結果を 0を中心としたプラス/マイナスの棒で出力
画面の例:
Periods=120, pSmooth=0.67, iSmooth=0.90
= 120本のベース期間を使い、2段階スムージングで“滑らかなトレンド強度”を描いています。
インジケーターの基本的な読み方
- 色変化(赤→青 / 青→赤) … 方向転換の初期シグナル(ただし確定足で判断)
- バーの拡大 … トレンド加速中。押し戻りは浅くなりやすい
- バーの縮小(0へ回帰) … 失速/調整フェーズ
- 0ライン付近の往復 … レンジ(ブレイク待ち)
パラメーター設定&解説

| 英名 | 日本語 | 現在値 | 解説 / 使い方 |
|---|---|---|---|
| RangePeriods | 基準期間 | 120 |
トレンド強度を算出するベースの本数。 数値↑=ノイズ減(安定)/ 反応遅れ↑、数値↓=反応速い/ダマシ↑。 目安:M1–M5=50–80、M5–M15=80–150、H1+=120–240。 |
| PriceSmoothing | 価格スムージング係数 | 0.67 |
0–1の範囲で一次平滑化の強さを調整。 値↑=滑らか(遅延増)、値↓=敏感(ノイズ増)。0.6–0.75あたりが扱いやすい。 |
| IndexSmoothing | インデックス二次平滑 | 0.9 |
ヒストグラム出力の追加スムージング。 値↑で波形がより滑らかになり、ゼロ付近のヒゲが減る一方で転換は遅れます。 |
| AlertON | アラート有効 | true |
方向転換(色変化/ゼロクロス)時に通知。 実運用では確定足のみで鳴らす設定にして誤報を抑えるのがおすすめ。 |
- 運用ヒント:上位足でRangePeriodsを大きめにして方向を固定、下位足はゼロクロス+価格条件(ブレイク/押し戻り再開)で実行。
- チューニング:ダマシが多い→
RangePeriods↑orPrice/IndexSmoothing↑。反応が遅い→その逆。
目安
- スキャル(M1–M5):
Periods 50–80、pSmooth 0.6–0.75、iSmooth 0.8–0.9 - デイトレ(M5–M15):
Periods 80–150 - スイング(H1以上):
Periods 120–240
すぐ使えるトレード戦略
1) ゼロクロス+ブレイク(順張りの基本)
- 上位足(H1/H4)の Trend_Bars が 連続でプラス(またはマイナス)
- 下位足(M5/M15)で ゼロラインを上抜け/下抜け確定
- 直近レンジ高安の抜けでエントリー
- SL:直近スイングの外側 or ATR(14)×1.2
- TP:1.5~2R/前回高安/ピボット
2) 継続の押し目・戻り
- Trend_Bars が プラス継続(縮小→再拡大)
- 価格が 20EMA/VWAP 付近まで押して再上昇(バーが再拡大)でIN
- 失速サイン(バーが伸びない/再び0へ):分割利確や撤退を検討
3) ダイバージェンスで手仕舞い/逆張り警戒
- 価格は高値更新しているのに、Trend_Bars の高値が切り下がる(ベア)/逆も然り
- 手仕舞い優先。逆張りは、価格のローソク反転(包み足/ピンバー)まで待って小ロットで
4) MTFアライメント(精度UP)
- H1がプラスの間は“買いシグナルのみ”採用(売りは無視)
- 逆にH1がマイナスなら売りだけ。これだけでダマシを大幅削減できます
よくある失敗と回避
- 未確定足の色変化で飛びつく → 必ず 確定足で判断
- 0付近の往復で往復ビンタ → ブレイクやMA位置の価格条件を併用
- Periodを短くしすぎてノイズ過多 → 上位足で方向→下位足はトリガーだけ
メリット / デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
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|
まとめ
Trend_Bars は「方向(+/−)と勢い(棒の高さ)」を一目で見せるトレンド指標。
- 上位足でバイアスを固定 → 下位足は ゼロクロス+価格条件(ブレイク or 押し戻り再開)で実行。
- ATRでリスク管理、節目で分割利確を徹底すると、スキャル~デイトレまで安定運用できます。
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