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Bollinger-bands-breakout
標準のボリンジャーバンド(移動平均±kσ)をベースに、
- バンド外へのエクスパンション(拡張)/バンドウォーク、
- バンド内へのリバージョン(平均回帰)
を検知し、塗りつぶし帯でブレイク局面を強調表示するインジケーターです。
“縮む → 破る → 伸びる”の流れを可視化して、初動~継続~利確の判断を素早くします。
インジケーターで何をする
- 中心線:移動平均(MA=Moving Average。多くはSMA20)。
- 上下バンド:MA ± k×σ(σ=標準偏差、kの代表値は2.0)。
- 本インジ:
- バンド外終値/高安の確定でブレイクシグナル(矢印/色替え)
- バンド幅(=上バンド−下バンド)からスクイーズ(収縮)を判定し、ゾーンを塗り分け
- 反転/再突入での利確サインを補助
インジケーターの基本的な使い方
- 上位足(H1/H4)で地合いの方向を確認。
- 監視足(M5~M15)でスクイーズ → バンド外確定を待つ。
- ブレイク方向に押し戻り(再突入しない)を確認してエントリー。
- 利確は ミドル線(MA)/対側バンド/当日ADRの60–80% で分割。
- 失敗時は ブレイク足内に戻ったら撤退(フェイルドブレイクは速やかに切る)。
パラメーター設定&解説

| 変数名(英) | 日本語 | 現在値(例) | 説明・役割 | 推奨・ヒント |
|---|---|---|---|---|
| Bollinger bands period | 期間(中心線のMA) | 20 | バンド中心の移動平均本数。大きいほど反応は遅く安定、小さいほど敏感でシグナル増。 | 標準は20。レンジ多→20–50、初動重視→14–20。 |
| Price | 適用価格 | Close price | 計算に使う価格。終値・Typical・Medianなどから選択。 | 確定重視はClose、滑らかさ重視はTypical/Median。 |
| Bollinger bands deviations | 偏差倍率(k) | 2.5 | 上下バンド = MA ± k × 標準偏差 の k 値。大きいほどバンドが広がりだまし減、ただし初動は遅れやすい。 | レンジ多→2.2–2.5、ブレイク早取り→1.8–2.0。 |
| Zones percent | ゾーン幅(%) | 20.0% | 上下バンド近傍に設ける“判定ゾーン”の厚み。バンド幅に対する割合で、色分けやシグナル判定に使用。 | 数値↑=早めに反応(シグナル増)、数値↓=厳選(シグナル減)。 |
| Standard deviations type | 偏差の種類 | Standard deviation | バンド幅の算出方法。標準は「標準偏差」。ビルドによっては平均絶対偏差なども選択可。 | 外れ値の影響が強い市場では別方式の検討もあり。 |
実戦ストラテジー3選
A. スクイーズ・ブレイクアウト(順張りの王道)
- 条件:バンド幅が直近比で低水準(収縮)。
- トリガー:終値が外側で確定 or 高安が明確に外側。
- エントリー:次足の軽い押し/戻しでIN。
- 撤退:ミドル線内へ終値で再突入したら損切り。
- 利確:直近スイング/ピボット/対側拡張まで分割。
B. バンドウォーク継続(押し目/戻り目狙い)
- 条件:連続で外側に張り付き(ウォーク)。
- トリガー:小陽小陰で外側沿いの続伸/続落。
- 利確:短め。一段深い押しが出たらリセット。
C. 平均回帰の逆張り(慎重運用)
- 条件:長いヒゲやオーバーシュートで外側に飛び出す。
- トリガー:再突入+反転足確定(ピンバー/包み)。
- 利確:ミドル線まで。
- 注意:強トレンド日は不向き。上位足が逆なら見送り。
メリット&デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
よくある質問
- 逆張りはいつ使う?
-
張り付きが止まり、再突入+反転足確定のときに短期利確で。
- k=2 以外はダメ?
-
市場特性次第。ゴールドや指数は1.8~2.2で試す価値あり。
まとめ
Bollinger-bands-breakout は、“縮む→破る→伸びる”の典型パターンを素早く示してくれる相棒。
上位足の方向 × スクイーズ判定 × 確定足ブレイクの三拍子で、エントリー精度と再現性を底上げできます。
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