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bollinger_fibo_bands
ボリンジャーバンド(中心線=移動平均、帯=標準偏差σ)に フィボナッチ比率(0.382 / 0.5 / 0.618 / 1.0 / 1.618 / 2.618…)を掛けた“多層バンド”を描くインジケーターです。
スクイーズ→ブレイクの初動把握と、到達目標/利確帯の可視化が一度にできます。
インジケーターの仕組み
- 中心線:
MA(period, type)(多くはSMA/EMA20) - 標準のBB:
MA ± k × σ - 本インジ:各フィボ比率 f に対して
MA ± (k × f × σ)の帯を複数描画
例)0.382、0.5、0.618、1.0、1.272、1.618、2.0、2.618… - スクショのように、内側は薄色、外側は濃色で圧力(勢い)ゾーンを塗り分け。
極端帯(1.618~2.618)にタッチすると過熱/利確候補として機能しやすい。
インジケーターの基本的な使い方
- 上位足(H1/H4)でトレンド方向を確認。
- 監視足(M5~M15)で
- スクイーズ(帯が細い)→ブレイク候補
- 0.382~0.618:押し目/戻り目の再開帯
- 1.272~1.618 以上:過熱・利確/反転注意帯
- エントリーは 価格アクション(包み足・ピンバー・直近高安ブレイク)でトリガー。
インプット設定&解説

| 変数名(英) | 日本語 | 現在値(例) | 説明・役割 | 使い方・ヒント |
|---|---|---|---|---|
| Moving average period | 移動平均の期間 | 80 | バンドの中心線に使うMAの本数。値が大きいほど滑らか・遅行、小さいほど敏感・ノイズ増。 | デイトレは20–34、スイングは50–100が目安。80はH1/H4など広い波を見る設定。 |
| Number of standard deviations | 標準偏差倍率(k) | 2.0 |
ボリンジャーの幅:MA ± k × σ の k。本インジはこの幅に
フィボ比率(0.382/0.618/1.0/1.618…)を掛けた複数帯を描画。
|
厳選したい→kを大きく(2.2–2.5)、初動を速く→小さく(1.8–2.0)。 |
| Price type | 適用価格 | Close price | 計算に使う価格(終値/Typical/Medianなど)。終値は確定ベースで安定。 | 荒い銘柄で滑らかにしたい時は Typical/Median を試す。 |
| shift | 表示シフト(バー数) | 0 | バンド全体を左/右へ何本分ずらして描画(視覚的なオフセット)。 | 通常は0固定。予見的に見える設定は検証を歪めるので非推奨。 |
| History depth | 描画する履歴本数 | 100 | 何本前までバンドを計算・表示するか。大きいほど過去が見えるが端末負荷↑。 | 端末が重い時は数値を下げる。検証時のみ一時的に拡大。 |
実戦ストラテジー
1) トレンド継続の押し目/戻り目(順張り)
- 条件:上位足が上向き、価格が0.382~0.618帯で踏み止まる
- ロング:帯内で下ヒゲ→陽包み/直近戻り高値ブレイク
- SL:0.618の裏側 or 直近スイング下
- TP:1.0→1.272→1.618で分割(残りはトレール)
2) スクイーズ→ブレイクアウト
- 条件:帯幅が収縮(スクイーズ)
- トリガー:1.0帯外で確定+小戻し不発
- 運用:押し目/戻り目を0.382近辺で拾う ※再突入で撤退
- TP:1.272 / 1.618、当日ADR60–80%
3) 過熱からの平均回帰(短期逆張り)
- 条件:1.618~2.618にヒゲでオーバーシュート
- トリガー:帯内へ再突入+反転足確定
- TP:ミドル線(MA)まで。
- 注意:強トレンド日は不向き。上位足と逆なら見送り。
メリット/デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 標準BBより目標帯が細かい → 利確設計がしやすい | パラメータ依存が大きい。銘柄/時間帯で最適化が必要 |
| **押し目/戻り目の“深さ”**を数値化できる | 強トレンドでは1.618+帯に張り付き、逆張りは危険 |
| スクイーズ~拡張の流れが視覚的に明確 | 単独シグナルはNG。EMA/VWAP/価格帯の重合が前提 |
よくある質問
- フィボ比率は全部出すべき?
-
まずは 0.382 / 0.618 / 1.0 / 1.618 の4層で十分。ノイズが減ります。
- どの価格に合わせる?
-
基本は Close。指標や荒い銘柄で滑らかにしたいときは Typical。
まとめ
bollinger_fibo_bands は「押し戻りの深さ」と「どこまで伸びやすいか」を同時に示す“地図”。
上位足方向 × フィボ帯 × 価格アクションの三点セットで、エントリー精度も利確の再現性も上がります。
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