BB_ATR_Oscillator

MT5:オシレーター系

MT5:BB ATR OSCILLATOR 0付近を基準に上下へ振れるオシレーターとして表示するインジケーター

 BB ATR Oscillatorとは

  • Bollinger Bands(BB) の情報(バンド幅や価格の位置)を
  • ATR(Average True Range) で正規化して
    0付近を基準に上下へ振れるオシレーターとして表示するインジケーターです。
    スクリーンショットのように、イベント時のボラ急拡大で鋭いスパイクが出るのが特徴。

    “いまの動きが平常時と比べてどれだけ大きいか”を一目で把握できます。

 BB ATR Oscillatorの基本アイデア

  1. ボリンジャーバンドの“広さ”や“価格の位置”は、相場の拡散・収縮を教えてくれる
  2. ただし通貨や銘柄・時間軸が変わると絶対値が比較しづらい
  3. そこでATRで割って正規化し、0を基準にしたオシレーターに変換する

一般的な計算イメージ(実装によって細部は異なります):

  • BB幅基準型(Volatility型) Osc(t)≈UpperBB(t)−LowerBB(t)ATR(t)−C\text{Osc}(t) \approx \frac{\text{UpperBB}(t)-\text{LowerBB}(t)}{\text{ATR}(t)} – COsc(t)≈ATR(t)UpperBB(t)−LowerBB(t)​−C 平常ボラに対してどれだけ広がっているかを数値化。
    0付近=平常、上振れ=ボラ拡大、下振れ=ボラ縮小。

  • 価格位置基準型(Position型) Osc(t)≈Price(t)−BB Middle(t)ATR(t)\text{Osc}(t) \approx \frac{\text{Price}(t)-\text{BB Middle}(t)}{\text{ATR}(t)}Osc(t)≈ATR(t)Price(t)−BB Middle(t)​ 中心線からの乖離をATRで割る。±しきい値で加速的なトレンドや行き過ぎを判定。

多くのカスタム版はBBとATRの“期間”と“係数”を別々に設定できます(例:(14, 2.0, 20, 2.0) など)。

 インプット設定&解説

 BB_ATR_Oscillator— 和訳&解説

下表はインジケーター設定の日本語解説です。すべてのタグを閉じ、構文エラーのないHTMLに修正済み。

項目(英 / 和) 既定値 役割(何を決めるか) 効果(値を上げ下げしたとき) 初期の目安 / コツ
ATR period
ATR期間
14 ATR(平均的な値幅)を何本で計算するかを指定。 小さく=敏感・ノイズ増 / 大きく=滑らか・初動やや遅れ。 デイトレ: 14–20 / スイング: 20–50
ATR multiplier
ATR倍率
2.0 ATRでの正規化・シグナルレベルの基準となるスケール。 大きく=振れ小さめで厳しめ / 小さく=振れ大きめでシグナル多め(ダマシ増)。 過去分布(90–95%タイル)に合わせてしきい値と同時調整。
BB period
ボリンジャーバンド期間
20 BBの中心線(移動平均)と標準偏差の計算本数。 短く=変化を早く捉える / 長く=滑らかでダマシ減。 標準は20。短期14–20、トレンド重視20–50。
BB deviation
BB偏差(σ係数)
2.0 上下バンドを何σ離すかを指定。 大きく=極端判定が減る(厳しめ) / 小さく=極端判定が増える(敏感)。 レンジ多め: 2.0–2.5 / 初動重視: 1.5–2.0

 チャートでの読み方

  • 0付近で横ばい:ボラ平常。レンジ or 準備段階。
  • 急伸(上向きスパイク)ボラ拡大(Volatility型)、または上方向の乖離加速(Position型)。ニュース直後やブレイク直後に出やすい。
  • 急落(下向きスパイク)ボラ拡大(逆向き)または下方向の乖離加速
  • 高止まり→減速:拡大の“ピークアウト”。利確や逆張りの準備に。

 トレード戦略3選

1) ブレイクアウト(順張り)戦略

  • 目的:ボラ拡大の初動に乗る
  • 設定:BB(20,2)、ATR(20)/オシレーター平滑化=オフ or 短期
  • ルール例
    • 上向きにしきい値 +1.0を一発でブレイク → 買い
    • 直近のピボット下/BBミドル下や、ATR×1~1.5の固定ストップ
    • トレーリング:ATRベース(例:1.5ATR)
    • 手仕舞い:オシレーターが再び0付近へ回帰 or 反対しきい値へ

ポイント:スパイクは“鈍いMA系”より早い。だましを減らすため、価格のブレイク(高値更新/安値更新)と同時条件にすると精度が上がります。

2) スクイーズ→エクスパンションのタイミング取り

  • 目的レンジ→トレンド化の“切替点”を狙う
  • 手順
    1. オシレーターが低位で収縮(0近辺の狭い波)を検出
    2. 初回のしきい値超え+価格のレンジブレイクで参戦
    3. 伸び切ったらピークアウト(傾きが鈍化)で部分利確

応用:BB WidthやADX低位と並列監視すると、誤発進をさらに抑制できます。

3) 平均回帰(逆張り)戦略

  • 目的:行き過ぎからのリバウンドを取る
  • 条件例
    • Position型なら±2.0ATR乖離を“極端”とみなし、
    • ピンバー/包み足/ダイバージェンスなどのプライスアクションとセットで逆張り
  • 損切:極端ゾーンをさらに0.5~1.0ATR超えたら撤退
  • 利確:BBミドル or 0ライン帰着

注意:イベント直後の連続スパイクは逆張りが危険。まずはボラ減速(傾きの鈍化)を確認。

 設定チートシート

用途時間足初期値の目安しきい値の決め方
ニュース/ローンチ狙いの順張りM1–M15BB(20,2) / ATR(14–20)過去3–6か月の90–95%タイル
デイトレ・ブレイクアウトM5–H1BB(20,2) / ATR(20)±1.0〜1.5(銘柄で最適化)
逆張り・平均回帰M15–H4BB(20,2) / ATR(20–50)±1.5〜2.5(極端域)

 よくある質問(FAQ)

どのタイプ(Volatility型/Position型)か見分けるには?

価格が動かなくてもスパイクするならVolatility型(バンド幅の拡大)。上昇で正・下落で負に張り付くならPosition型(乖離量)。

どの時間足がベスト?

インジ自体はマルチタイム対応。ブレイク狙いは M5–M15、大きな流れの転換検出は H1–H4 が扱いやすいです。

 まとめ:BB ATR Oscillatorは“タイミング”に強い

  • BBの拡散/乖離ATRで標準化視覚的にスパイクが捉えやすい
  • ブレイクアウトの初動スクイーズ解除の検出が得意
  • しきい値は分位ベース価格のブレイク条件と組み合わせて精度UP
  • 逆張りにも使えるが、減速確認&タイトな損切が必須

まずは既定値で“平常時の波形”を観察 → 自分の銘柄・時間足の90–95%タイルを測ってしきい値を決める。
その上で、価格ブレイク+BB ATRスパイクダブル条件から試すのが失敗しにくい導入手順です。

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