Tick Indicatorとは
チャート上で「ティック(Tick)」=価格が1回変動するごとのカウントや方向を数値化・可視化するツールです。
通常のローソク足が「時間」を基準に作られるのに対し、
Tickインジケーターはリアルタイムの取引量と値動きの密度を示すため、
短期トレーダー(スキャルパー)にとっては特に有効です。
主な特徴とパラメータ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | Tick Indicator(ティック・インジケーター) |
| 対象 | MT4 |
| タイプ | モメンタム系・リアルタイム反応系 |
| 計算基準 | 価格の最小変動(ティック)ごと |
| 用途 | 価格の勢い・変動頻度を数値化して可視化 |
| 表示方法 | サブウィンドウに折れ線(またはヒストグラム)として描画 |
| 推奨トレーダー層 | スキャルピング、短期トレード |
インジケーターの仕組み
ティック(Tick)とは、価格が1回でも動いたことを意味します。
Tick Indicatorは、一定期間にどのくらいティックが発生したかを記録し、その増減をリアルタイムに表示します。
- ティック数が増える → 市場参加者が活発
- ティック数が減る → 値動きが鈍化・ボラティリティ低下
そのため、このインジケーターは「相場の熱量」を測る一種の「リアルタイム出来高」ツールともいえます。
インジケーターの基本的な使い方
| 戦略タイプ | 活用法 | ポイント |
|---|---|---|
| スキャルピング | ティック急増 → 成行で瞬間エントリー | 成約数が急増する瞬間を狙う |
| ブレイクアウト検知 | レンジ中にティックが増加 → 直後に価格が動く前兆 | トレンド転換や仕掛けのタイミングを察知 |
| ダマシ回避 | 価格だけ上昇してティックが低下 → フェイク上昇の可能性 | 成約が伴わない動きは注意 |
| ボラティリティ測定 | 高ティック数=短期ボラ上昇 | 損切・利確幅の設定参考に使える |
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| リアルタイムで「相場の熱量」を可視化 | 銘柄・サーバーによってティック精度が異なる |
| ボラティリティ変化を先取りできる | ローソク足と乖離する場合がある |
| スキャルピング・高速トレードに最適 | 長期分析には不向き |
| 他インジケーターのフィルタとして活用可能 | 成約数ではなく「変動頻度」ベースなので注意 |
まとめ:Tick Indicatorは「相場の呼吸」を読むツール
価格の動きを「時間」ではなく「変動の頻度」で捉えることで、
通常のチャートでは見えない市場のリアルタイム活発度を把握できます。
特に、
- エントリー直前の「動き出しの兆候」
- 急落・急騰前の「ティック増加」
を見逃したくないトレーダーには、非常に有効なインジケーターです。










