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Schaff Trend Cycle(シャフ・トレンド・サイクル/STC)とは
MACD(移動平均収束拡散)のトレンド検出力に、ストキャス風の循環(サイクル)判定を重ね合わせて、反応の速さとトレンドの信頼度を両立したオシレーターです。
値は0〜100で推移し、一般に20/80(または25/75)を境に「売られすぎ/買われすぎ」を判断します。
インジケーターは何が便利
- 反応が速い:純MACDやRSIよりシグナルが早く出やすい
- レンジ耐性○:サイクル要素により行き過ぎを可視化
- 見やすい:1本線(0〜100)で直感的
パラメーター設定&解説

| 英語名 | 値 | 日本語名 | 解説 |
|---|---|---|---|
| MAShort | 23 | 短期EMA期間 | STCのベース(MACD短期)。小さいほど反応が速くノイズ増。 |
| MALong | 50 | 長期EMA期間 | MACD長期。大きいほど滑らかで遅行、ダマシ減。 |
| Cycle | 10.0 | サイクル平滑期間 | STC特有の平滑。小さめ=機敏/大きめ=安定。銘柄のボラで調整。 |
| CountBars | 300 | 計算バー数 | 計算・描画に使う本数。増やすと履歴が長くなるが負荷↑。 |
運用のコツ:上位足でSTCが50より上=買い目線/下=売り目線。下位足は20/80の反転や50ライン通過をトリガーにし、ATRで損切幅を設計。
シグナルの基本
- 買い候補:STCが20(25)を上抜け/50越えで定着/上向き反転
- 売り候補:STCが80(75)を下抜け/50割れで定着/下向き反転
- 勢いの強弱:
- 80〜100に“張り付く”=強い上昇モメンタム
- 0〜20に“張り付く”=強い下降モメンタム
実践的な使い方
- 上位足で地合いを確認(H1/H4):STCが50より上→買い目線/下→売り目線
- 下位足でタイミング(M5/M15):上位足目線と同向のクロスや反転で入る
- リスク管理:ATR×1〜1.5を目安に損切/分割利確でRR1.5〜2.0を狙う
トレード戦略3選
1) 順張りトレンドフォロー
- 条件:上位足STCが50より上(上昇)
- エントリー:下位足でSTCが25→50→80へ向けて上昇する最中の押し目
- 失敗回避:下位足でSTCが再度50割れ→一旦撤退
- 目標:直近高値+ATR、または80付近で分割利確
2) 逆張り(カウンター)
- 条件:STCが80超からの鋭い反転(ダブルトップ気味だと◎)
- エントリー:高値圏からの80割れで試し玉
- フィルタ:上位足STCが50より上なら逆張りは小さく/早利確
3) ブレイク前兆検知
- 条件:レンジの端でSTCが20↔80を素早く往復→圧力蓄積
- エントリー:実体でのレンジ抜け+STCが50ラインを勢いよく通過
- ストップ:レンジ反対側の少し外
まとめ
- 反応の速いトレンド検知
- 行き過ぎと勢いの可視化
- MTFと組み合わせた高精度なエントリータイミング
を実現する、“使い勝手の良い万能オシレーター”です。
順張りの押し目・戻り、レンジ抜けの前兆検知に特に有効です。
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