

MTF_Stochastic_Alert_v2とは
複数時間足のストキャスティクス(Stochastic Oscillator)を一目で確認できるマルチタイムフレーム対応インジケーターです。
通常のストキャスティクスは現在の時間足だけを表示しますが、本ツールでは、上位足(例:H1、H4、D1)などのストキャス値を下位足チャート上でリアルタイム表示でき、さらにアラート(矢印や通知)機能も搭載。
トレンド転換のタイミングや買われすぎ・売られすぎゾーンを逃さずキャッチできます。
インジケーターの特徴と概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| インジケーター名 | MTF_Stochastic_Alert_v2 |
| 種類 | オシレーター系(モメンタム)+マルチタイムフレーム対応 |
| 主な機能 | 上位時間足のストキャスティクスを下位足で表示+アラート通知 |
| 対応時間足 | すべて(M1〜MN1) |
| 対応プラットフォーム | MT4 / MT5(バージョンによる) |
| 表示要素 | %Kライン(実線)と%Dライン(点線)/アラート矢印 |
ストキャスティクスとは
ストキャスティクスは、価格が一定期間の中でどの位置にあるかを示すオシレーター系指標です。
「買われすぎ」「売られすぎ」を数値(0〜100)で示し、相場の過熱状態や転換の可能性を判断します。
- 値が80以上 → 買われすぎ(上昇の勢いがピーク)
- 値が20以下 → 売られすぎ(下落の勢いがピーク)
このMTF版では、例えば「M15チャート上でH4のストキャス状態」を表示できるため、
上位足トレンドを考慮した精度の高いエントリー判断が可能になります。
カラーと表示内容の意味
| 表示要素 | 意味 | 解釈 |
|---|---|---|
| 水色ライン | %K(ストキャスの主線) | 現在のモメンタム(勢い)を示す |
| 赤ライン | %D(シグナル線) | モメンタムの平均を示す、クロスで転換サイン |
| 青矢印 ↑ | 買いシグナル(売られすぎゾーンから上抜け) | |
| ピンク矢印 ↓ | 売りシグナル(買われすぎゾーンから下抜け) | |
| 20・80のライン | 売られすぎ / 買われすぎの基準 |
インジケーターの基本的な使い方
- MTF設定を選択
チャートの時間足(例:M15)で、上位足(例:H1、H4など)を指定します。
→ 「上位足での過熱感」を下位足で確認できるようになります。 - ストキャスの位置を見る
ラインが20以下:売られすぎ → 買い準備
ラインが80以上:買われすぎ → 売り準備 - クロスを確認
%K線(水色)が%D線(赤)を下から上へクロス → 買いシグナル
%K線が%D線を上から下へクロス → 売りシグナル - アラート通知を活用
矢印やサウンド、プッシュ通知でシグナル発生を知らせてくれます。
→ エントリータイミングを逃さず判断可能。
パラメーター設定&解説

MTF_Stochastic_Alert_v.2|パラメーター和訳と使い方
上位時間足のストキャスティクスを下位足チャート上に表示し、アラートで転換を知らせるインジケーター。
1. パラメーター(和訳)
| 英語表記 | 日本語訳 | 機能・解説 | 例 / 備考 |
|---|---|---|---|
| TimeFrame | 表示する上位時間足 | 下位足上に上位足のストキャスを重ねて表示。数値は分単位。 | 240=H4、60=H1、1440=D1 |
| KPeriod | %K期間(感度) | 小さいほど反応が速い。一般的に5〜14。 | 標準: 5 |
| DPeriod | %D期間(シグナル) | %Kの移動平均。クロスで転換を示唆。 | 標準: 3 |
| Slowing | スムージング | %Kの平滑化。ノイズ低減。 | 標準: 3 |
| MAMethod | 移動平均の種類 | %Dの計算方法。0=SMA / 1=EMA / 2=SMMA / 3=LWMA | 推奨: 0(SMA) |
| PriceField | 適用価格 | 0=High/Low、1=Close/Close。0が一般的。 | 推奨: 0(高値/安値) |
| note_TimeFrames | 対応時間足(注釈) | M1〜MN1までの利用例を記載した説明欄。設定には影響しない。 | 例: M15,H1,H4,D1… |
| __MA_Method | 移動平均の説明(注釈) | SMA/EMA/SMMA/LWMAの解説。表示のみ。 | — |
| __PriceField | 適用価格の説明(注釈) | 0=Hi/Low、1=Close/Close の注釈。表示のみ。 | — |
2. 推奨セットアップ(汎用)
| 項目 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
| TimeFrame | 240(H4) | 中期トレンドを下位足で確認しやすい。 |
| K / D / Slowing | 5 / 3 / 3 | 反応と安定のバランスが良い標準形。 |
| MAMethod | 0(SMA) | 挙動が素直で検証しやすい。 |
| PriceField | 0(High/Low) | 高安基準はトレンド把握に有利。 |
3. 使い方(手順)
- 下位足(例:M15)に本インジケーターを挿入し、TimeFrame=240(H4)などの上位足を指定。
- 数値が20以下=売られすぎ/80以上=買われすぎを確認。
- %Kが%Dを上抜け→買い、下抜け→売りの目安。
- エントリーは足確定後。損切りは直近スイングの外側+スプレッド。
4. 戦略テンプレ(MTFフィルタ)
| 組み合わせ | 条件 | 行動 |
|---|---|---|
| H4 × M15(順張り) | H4ストキャスが50超で上昇傾向 | M15で20以下→上抜け時に押し目買い |
| D1 × H1(スイング) | D1が売られすぎから上昇転換 | H1の買いクロスでエントリー |
| H1 × M5(短期) | H1の方向に沿う | M5のシグナルでタイミングを取る |
5. 注意点とコツ
- 指標・要人発言時は誤シグナルが増えるため見送り推奨。
- 移動平均線やATRと併用し、方向一致+リスク管理を徹底。
- 逆張りは上位足の過熱サインが出たときに限定して行う。
トレード戦略3選
① 順張り戦略(トレンドフォロー型)
条件
- 上位足のストキャスが50以上 → 上昇基調
- 下位足で売られすぎゾーン(20以下)からクロス上抜け
→ 押し目買いのサイン
エントリー
- 上位足H4=上昇中、M15で青矢印(買いシグナル)が出現したら成行買い
利確・損切り
- 利確:R:R = 1:2 or 上位足のレジスタンス付近
- 損切り:直近スイング安値の外側
② 逆張り戦略(リバーサル型)
条件
- 上位足・下位足ともに買われすぎ(80以上)
- %Kが%Dを下抜けるタイミング
エントリー
- 矢印(ピンク)が表示されたらショートエントリー
利確
- 20付近または直近サポートライン
ポイント
- 上位足がトレンド反転初期の場合に有効。
③ MTFフィルタ戦略(精度重視)
設定例
- 上位足:H4
- 下位足:M15
条件
- H4のストキャスが上昇傾向のとき、M15で買いクロスを確認 → 買い。
- H4のストキャスが下降傾向のとき、M15で売りクロスを確認 → 売り。
この「方向一致」型は、
ノイズを減らし、ストキャスティクスの最大の弱点である「だまし」を防げます。
まとめ
MTF_Stochastic_Alert_v2 は、従来のストキャスティクスに「マルチタイムフレーム分析」と「アラート通知」を加えた高精度版です。
上位足トレンドと下位足のタイミングを一致させることで、
エントリー精度を飛躍的に高めることができます。
- ✅ 上位足方向を意識したトレードが可能
- ✅ 矢印アラートでタイミングを逃さない
- ✅ 初心者でも視覚的に理解しやすい










