


ZigZag Oscillatorとは
ZigZag Oscillator(ジグザグ・オシレーター)は、「ZigZag(ジグザグ)」インジケーターで検出された価格の波(高値・安値の転換)を数値化し、ヒストグラムとして表示するインジケーターです。
ZigZagの特徴である**“ノイズを排除した主要な値動き”をベースにして、その波の強さ・方向・変化率**を視覚的に把握できるのが特徴です。
- ZigZag=価格の主要な転換点を抽出するラインツール
- ZigZag Oscillator=その波をオシレーター形式(上下の棒グラフ)で表示
これにより、「価格のリズム」と「トレンドの勢い」を直感的に捉えることができます。
チャートの見方と色の意味
| 色 | 意味 | 状況 |
|---|---|---|
| 🟩 緑 | 上昇波(プラス圏) | 上昇トレンドの継続中 |
| 🟧 オレンジ | 上昇波の弱まり | トレンド転換の兆し |
| 🟦 青 | 下降波(マイナス圏) | 下降トレンドの継続中 |
| 🟠 赤 | 下降波の減速 | ボトム形成の可能性 |
棒グラフが0ライン(中央線)を越える/下回るタイミングが、
トレンドの「転換点」として機能します。
インジケーターの基本的な使い方
✅ トレンド方向の確認
- 0ラインより上(緑系) → 上昇波動が優勢
- 0ラインより下(青系) → 下降波動が優勢
✅ 転換サイン
- ヒストグラムがマイナス→プラスへ反転:買いシグナル
- ヒストグラムがプラス→マイナスへ反転:売りシグナル
✅ トレンドの強弱判定
- 棒グラフが長く伸びるほど勢いが強い
- 色が変化し始めたら「勢いの鈍化」を警戒
インプット設定&解説

| 変数名(英語) | 日本語訳 | 値 | 解説 |
|---|---|---|---|
| ZigZag Depth | ジグザグの深さ | 12 | ジグザグラインを形成する際の「最小値幅」を指定します。 値が大きいほど細かな値動きを無視し、主要なトレンド転換のみを抽出します。 |
| ZigZag Deviation | 許容誤差(偏差) | 5 | 転換点を検出する際の許容範囲。 値を大きくするとノイズを減らし、スムーズな波形になります。 小さくすると短期的な反応が増えます。 |
| ZigZag Backstep | バックステップ | 3 | 転換点を確定するために過去にさかのぼるバー数を指定します。 この値を増やすことで、ダマシを防ぎつつ、より安定したピボット(山・谷)を確定できます。 |
| ZigZag pivot point | ピボット基準点 | 1 | ZigZagの転換点をどの価格を基準に判定するかを設定します。 1=通常は「高値/安値」を基準に計算されます。 |
トレード戦略2選
戦略①:トレンドフォロー型(順張り)
- ヒストグラムが0ラインを上抜け(緑) → ロング(買い)
- トレンドの勢いが強い間はホールド
- オレンジに変化(勢い鈍化)で利確検討
👉 ZigZag Oscillatorは「波の継続」を捉えるのに非常に有効。
他のトレンド指標(MAやADX)と併用すれば精度UP。
戦略②:逆張り型(転換点狙い)
- 長い青のヒストグラム(売り圧力)→縮小開始でエントリー準備
- 色が赤→緑に変化 → 買いサイン
- 逆に、緑→オレンジ→青に変化したら売り転換
👉 RSIやStochasticなどのオシレーターと併用で「確定型転換サイン」を狙うと精度が高まります。
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ✔ トレンドの転換点を明確に可視化できる | ❌ リアルタイムでは若干の遅延が発生 |
| ✔ ノイズを排除して主要な波を把握できる | ❌ パラメータ設定次第で反応が鈍くなる |
| ✔ 裁量トレード・自動売買の双方に利用可能 | ❌ レンジではダマシが発生しやすい |
まとめ:ZigZag Oscillatorは「相場の呼吸」を読むオシレーター
ZigZag Oscillatorは、価格の波動構造を数値化した、“トレンドの呼吸”を捉えるインジケーターです。
特に以下のようなトレーダーにおすすめです👇
- ✅ トレンド転換を早期に捉えたい
- ✅ 波形ベースのエントリーポイントを明確化したい
- ✅ 裁量トレードの精度を上げたい
価格の「山と谷」を視覚的に、かつ定量的に把握できるため、
初心者から上級者まで使える万能型ツールです。










