


Williams Thrust(ウィリアムズ・スラスト)とは
Williams Thrust(ウィリアムズ・スラスト) は、著名トレーダー Larry Williams(ラリー・ウィリアムズ) の理論をベースにしたトレンドの方向性と勢い(スラスト=推進力) を視覚的に示すインジケーターです。
チャート下部に表示される 赤・青・グレーのバー によって、現在のトレンド方向(上昇・下降・中立)を一目で把握できます。
Williams Thrust の特徴
| 種類 | インジケーター分類 | 主な目的 |
|---|---|---|
| Williams Thrust | トレンド系(モメンタム分析) | トレンドの強さと方向性を色で示す |
他のトレンド系指標(例:ADX、MACD)と異なり、
「推進の勢い」を軸に判定するため、
価格変化のスピードと方向性の両方を同時に読み取れます。
チャート表示の見方
| カラー | 意味 |
|---|---|
| 🔵 Blue(上向き) | 上昇方向のスラスト(買い優勢) |
| 🔴 Red(下向き) | 下降方向のスラスト(売り優勢) |
| ⚪ Gray(中立) | 推進力が弱い、レンジまたは転換待ち |
※ 期間を短くするとスキャルピング向け、長くするとスイング向け。
インジケーターの基本的な使い方
① トレンドフォロー型(順張り)
- 青(上昇)バーが連続 → 上昇トレンド確定
- 赤(下降)バーが連続 → 下降トレンド確定
- 灰色 → ノートレードゾーン(様子見)
このように、色の連続性を重視してエントリー方向を決定します。
📘 ポイント
トレンド転換が起きると、数バー前から色が変わり始めます。
そのタイミングを狙うことで、早期エントリー+高勝率が可能です。
② 逆張り・転換型
- 青 → 赤へ変化:上昇の勢いが衰退 → 売りエントリー
- 赤 → 青へ変化:下降の勢いが衰退 → 買いエントリー
トレンド終盤の反転サインとしても有効です。
ただし、強トレンド中はダマシが起こりやすいため、
ADXやボリンジャーバンドとの併用がおすすめです。
インプット設定&解説

| 変数名 | 日本語訳 | 値 | 解説 |
|---|---|---|---|
| First WPR period | 第1ウィリアムズ%Rの期間 | 250 | 長期モメンタムを測定。値が大きいほどノイズが減り、基調トレンドを滑らかに表示。 |
| First MA period | 第1移動平均の期間 | 50 | 長期WPRを平滑化する期間。大きいほど継続重視で反応は遅め。 |
| Second WPR period | 第2ウィリアムズ%Rの期間 | 50 | 短期モメンタムを測定。値を小さくすると感度が上がり、反転を早く捉える。 |
| Second MA period | 第2移動平均の期間 | 10 | 短期WPRのスムージング。小さいほど敏感で短期売買に向く。 |
| MA method | 移動平均の種類 | Exponential | 指数移動平均(EMA)。直近データに重みを置き、転換を素早く反映。 |
設定メモ: スキャル重視なら Second WPR=20・Second MA=5、スイング重視なら
First WPR=300・First MA=60 などに調整すると安定します。
トレード戦略例
✅ スキャルピング(短期足:M5〜M15)
- 灰色 → 青変化直後 → 買い
- 灰色 → 赤変化直後 → 売り
- 利確:直近高値/安値、またはバー色が変化したら決済。
✅ デイトレード(H1〜H4足)
- 青バーが3本以上連続したら順張りエントリー。
- ADXや移動平均でトレンド確認後に追加ポジション。
✅ スイングトレード(日足)
- 赤バーが長期間続く → 下落トレンド維持。戻り売り狙い。
- 青バーが連続 → 上昇トレンド維持。押し目買い狙い。
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| トレンド方向が一目で分かる(色分け) | レンジ相場ではダマシが多い |
| 推進力の強さを可視化できる | 強トレンド中に反転サインが早すぎる場合あり |
| 複数時間足でも安定して機能 | 単体では決済タイミングが曖昧 |
まとめ
Williams Thrust は、価格の「方向性」と「勢い(推進力)」をシンプルに色で示すトレンド判定のビジュアル型インジケーターです。
- トレンドフォロー系のメイン指標として使用可能
- スキャル・デイトレ・スイングの全スタイルに対応
- 他のインジケーターとの組み合わせで精度が大幅UP










