


Horace Trend Detector(ホレース・トレンド・ディテクター)とは
Horace Trend Detectorは、相場のトレンド方向と転換タイミングを、明確な色変化によって視覚的に示すトレンド検出型インジケーターです。
価格チャートの下部に表示される赤と青のラインが、現在のトレンドの上昇/下降フェーズをリアルタイムで可視化し、初心者でも「今は買い優勢か、売り優勢か」が一目で判断できます。
インジケーター概構造と仕組み
Horace Trend Detectorは、価格の平均値や変化率をもとに2本の平滑化ラインを生成します。
これらのラインが交差するポイントや色の切り替わりが、トレンド転換のサインとなります。
- 青ライン(上昇トレンド):買い圧力が強い局面。
- 赤ライン(下降トレンド):売り圧力が強い局面。
👉 チャート上では、
ラインが青→赤に変わる=下降転換、
赤→青に変わる=上昇転換の合図です。
パラメーター設定&解説

| 項目 | 英語表記 | 設定値 | 日本語訳 | 解説 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | SSP |
14 | 平滑化期間 | 移動平均の期間。小さくすると反応が速い/大きくするとノイズ低減。 |
| 2 | Kmin |
1.6 | 最小感度係数 | 感度の下限。小さいほど敏感(短期反応)。 |
| 3 | Kmax |
50.6 | 最大感度係数 | 感度の上限。大きいほど鈍感(長期向き)でダマシ減。 |
| 4 | CountBars |
3000 | 計算対象バー数 | 過去データの参照本数。大きいほど長期参照(重くなる場合あり)。 |
| 5 | Display_Buy_Sell |
N | 売買表示ON/OFF | Y=矢印/文字でBuy&Sell表示、N=非表示(ラインのみ)。 |
用途別おすすめ設定
| スタイル | SSP | Kmin | Kmax | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| スキャルピング | 10 | 1.0 | 30 | 反応最速。ノイズ多めだが初動を捉えやすい。 |
| デイトレ(標準) | 14 | 1.6 | 50.6 | バランス重視。多くのペアで安定。 |
| スイング | 20 | 2.0 | 70 | ダマシ減。大局の波にフォーカス。 |
使い方のポイント
- 赤→青に変化で買い目線、青→赤で売り目線。直近高安の外側にストップを置く。
- MA傾きやRSI50ラインと併用し、方向一致のみエントリーすると安定。
- レンジではダマシが増えるため、ボラ低下時は様子見 or パラメータを重く。
インジケーターの基本的な使い方
エントリー方法
- ラインが赤 → 青に変化したら買いエントリー。
- ラインが青 → 赤に変化したら売りエントリー。
- 損切りは直近の高値・安値の少し外側に設定。
トレンドフィルターとしての使い方
Horace Trend Detectorは単体でも使用できますが、
他のオシレーター(例:RSI、MACD)と併用すると精度が上がります。
- RSI > 50 かつ Horace青 → 強い買い相場
- RSI < 50 かつ Horace赤 → 売り継続シナリオ
トレード戦略例
🟦 戦略①:トレンドフォロー型
- 上昇トレンド(青)時に押し目買い
- 下降トレンド(赤)時に戻り売り
→ トレンドの流れに沿った堅実なエントリー戦略。
🟥 戦略②:反転サイン狙い
- 色が切り替わった瞬間を初動シグナルとして逆張り気味に狙う。
- ストップは前回スイング高値・安値の外側。
🟨 戦略③:フィルター連携
- Bollinger BandsやMAと組み合わせ、Horaceを「方向確認用」として活用。
- 例:MA上でHorace青 → 買い限定、MA下でHorace赤 → 売り限定。
メリット・デメリット
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 視覚性 | 色分けでトレンドが明確。初心者にも見やすい。 | サイドウェイ(レンジ)ではダマシ発生。 |
| 応用性 | 他インジケーターとの併用に強い。 | パラメータ調整が必要な場合あり。 |
| シンプルさ | シグナルが単純明快で判断しやすい。 | 単体では利確・損切りルールが弱い。 |
まとめ:Horace Trend Detectorは「トレンドの色分けナビゲーター」
Horace Trend Detectorは、シンプルながらもトレンド判定能力が高く、裁量トレードから自動売買EAのフィルターまで幅広く応用可能なインジケーターです。
初心者でも直感的に使える「色で見るトレンド判定ツール」として、
エントリーのタイミング精度を向上させたいトレーダーにおすすめです。










