


Hi-Lo Indicator(ハイロー・インジケーター)とは
Hi-Lo Indicator(ハイロー・インジケーター)は、相場の高値(High)と安値(Low)を基準にしたトレンドフォロー型インジケーターです。
価格の上昇・下降を、ローソク足の上や下に表示されるドット(点)で視覚化します。
このインジケーターは、パラボリックSAR(Parabolic SAR)に似た動作をしますが、
より「高値・安値の更新」を重視しており、トレンド転換を早く察知できるという特徴があります。
インジケーターの特徴と仕組み
Hi-Lo Indicatorは、一定期間の高値(High)と安値(Low)を追跡し、現在価格がどちらの方向に位置するかを判定してドットを描きます。
- 緑(または青)ドット:上昇トレンド中
→ 価格が直近の高値を上抜けしている状態 - 赤ドット:下降トレンド中
→ 価格が直近の安値を下抜けしている状態
ドットがローソク足の下側 → 上側に切り替わるとき、
それがトレンド反転(買い→売り/売り→買い)シグナルを意味します。
インジケーターの基本的な使い方
エントリーの基本ルール
| 条件 | エントリー方向 | 説明 |
|---|---|---|
| ドットがローソク足の下に出現 | 買いエントリー | 上昇トレンド開始を示唆 |
| ドットがローソク足の上に出現 | 売りエントリー | 下降トレンド開始を示唆 |
📍 損切り位置:直近ドット(反対側)の少し外側に設定。
📍 利確目安:ドットが反転するか、一定pips利益確定ラインで決済。
パラメーター設定&解説

| 項目 | 英語表記 | 設定値 | 日本語訳 | 解説 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Per |
3 | 期間(Period) | 直近Per本の高値・安値を基準にドットを描画。小さいほど反応が速い/大きいほど滑らか。 |
| 2 | CountBars |
300 | 計算対象バー数 | 過去何本のローソク足を計算に使うか。大きいほど長期参照(負荷増の可能性)。 |
※ Per=3 は短期トレンド検出に適した標準値。CountBars=300 は直近の値動きに集中しつつ動作も軽快です。
用途別おすすめ設定
| トレードスタイル | Per | CountBars | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スキャルピング | 2 | 200 | 初動を素早く検出。ノイズは増えやすい。 |
| デイトレ(標準) | 3 | 300 | 反応と安定のバランスが良い。 |
| スイング | 7〜14 | 500〜1000 | ダマシを抑え、大局の波を重視。 |
使い方のポイント
- ドットが足の下に切替 → 買い目線。足の上に切替 → 売り目線。
- ストップは直近ドット(反対側)の少し外側に。反転ドット出現で手仕舞い。
- MAの傾きやATRと併用し、方向一致+ボラ拡大時のみエントリーで精度UP。
具体的な戦略例
戦略①:トレンドフォロー戦略
- ドットがローソク足の下に切り替わったタイミングで買いエントリー。
- 同色ドットが継続している限りポジションを保持。
- 反対側ドット出現で決済(トレンド終了のサイン)。
➡ メリット:トレンド相場に強く、放置でも利益が伸びやすい。
➡ 注意点:レンジ相場ではドットが頻繁に切り替わるため、ノイズ回避に他指標と併用推奨。
戦略②:Hi-Lo × Moving Average(MA)フィルター
- MAが上向きのとき → ドットが下に出た場合のみ買い。
- MAが下向きのとき → ドットが上に出た場合のみ売り。
👉 トレンド方向と一致する取引のみ行うことで精度UP。
戦略③:Hi-Lo × ATR(ボラティリティ確認)
- ATRが上昇中(ボラ拡大)+ドット出現方向で順張り。
- ATRが低下中(ボラ縮小)はノートレード。
👉 「勢いのあるトレンドだけを狙う」堅実な組み合わせ。
メリット・デメリット
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 視覚性 | 赤と緑のドットでトレンドが直感的に分かる | レンジではドットが頻繁に切り替わりノイズ多発 |
| 汎用性 | すべての時間足・通貨ペアに対応 | スキャルでは遅れが出やすい |
| シンプル性 | パラメータ調整が簡単で扱いやすい | 明確な利確・損切りルールは別途必要 |
まとめ:Hi-Lo Indicatorは「波の切り替わり」を捉える優秀なトレンド検出ツール
「Hi-Lo Indicator」は、価格の高値・安値更新に基づきトレンド転換を示す王道フォロー系インジケーターです。
- トレンドフォローをシンプルにしたい方
- SARのような点表示で方向を見たい方
- 裁量トレードの方向確認に使いたい方
そんなトレーダーに最適です。










