GG-TrendBarとは
GG-TrendBar(ジージー・トレンドバー) は、複数の時間足(マルチタイムフレーム)におけるトレンド方向を
チャート上部に「カラーバー」で表示するインジケーターです。
上位足から下位足までの方向性を瞬時に確認できるため、「順張り」「逆張り」「エントリー方向の整合性確認」に最適です。
GG-TrendBarの基本概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| インジケーター名 | GG-TrendBar |
| 分類 | トレンド認識型(マルチタイムフレーム分析) |
| 表示位置 | チャート左上(カラーサインバー形式) |
| 対応時間軸 | M1, M5, M15, M30, H1, H4, D1, W1, MN1 |
| 主な特徴 | 各時間足の上昇・下降トレンドを色で判定し、方向性を可視化 |
| 対応プラットフォーム | MT4 |
GG-TrendBarの特徴とメリット
① 一目で「全時間軸のトレンド方向」を把握
各時間足のバーは色でトレンドを表します。
- 緑(Green):上昇トレンド
- 赤(Red):下降トレンド
- 黄(Yellow):レンジまたは方向不明
短期〜長期までの方向性を俯瞰できるため、
複数時間軸の整合性を取ったエントリーが可能になります。
② マルチタイムフレーム分析に最適
GG-TrendBarはMTF(Multi Time Frame)仕様のため、
現在のチャートがM15であっても、H1やD1など上位足の傾向を同時に表示します。
たとえば:
- M1〜H1までがすべて「緑」 → 上昇方向で統一 ⇒ 押し目買いチャンス
- 下位足だけ「赤」 → 一時的な調整(短期逆張り可)
③ ノイズを排除し、トレードの方向性を明確化
複数足で方向が一致しているときは、トレンドが明確に出ている状態。
方向がバラバラなときはレンジや調整局面と判断できます。
視覚的に「今は攻めるべきか、待つべきか」を判断できるのが大きな利点です。
パラメーター設定&解説

| 英語項目名 | 日本語訳 | 説明 / 使い方 | 設定値例 |
|---|---|---|---|
| __IndicatorSetup__(インジケーター設定) | |||
| ADX_Period | ADX期間 |
トレンドの強さを測定するADXの計算期間(ローソク足本数)。 数値が小さいほど反応は速いがノイズが増え、数値が大きいほど安定する。 ここでは14と、一般的な標準設定。 |
14 |
| ADX_Price | ADX計算基準価格 |
どの価格を使ってADXを計算するかを指定するパラメータ。 多くの場合「0」は終値(Close)を意味する。 終値ベースはダマシが少なく、安定した方向性判定に向く。 |
0(Close価格) |
| Step_Psar | PSARステップ値 |
パラボリックSAR(Parabolic SAR)の加速係数。 値を上げると、SARが価格にピッタリついてきてトレンド転換を早く捉える。 ただし感度を上げすぎると「ダマシ」も増える。 一般的な初期値は0.02で、ここでも0.02が指定されている。 |
0.02 |
| Max_Psar | PSAR最大値 |
PSARの最大加速係数。 この上限が大きいほど、パラボリックSARはより素早く価格に追いつき、 トレンド転換シグナルが早く点灯する傾向がある。 0.2はよく使われる標準的な上限値。 |
0.2 |
| __DisplaySetup__(表示設定) | |||
| UpColor | 上昇トレンド色 |
上昇方向(買い優勢)と判定された時間足バーの色。 ここではLime(黄緑)で表示され、強い上昇トレンドを視覚的に強調する。 |
Lime(黄緑) |
| DownColor | 下降トレンド色 |
下落方向(売り優勢)と判定された時間足バーの色。 ここではRed(赤)。戻り売り・トレンド追随の目安になる。 |
Red(赤) |
| FlatColor | レンジ色 / 方向不明色 |
はっきりしたトレンドが出ていない(横ばい/調整中)と判定されたときの色。 ここではYellow(黄)。エントリーを控えるべき「様子見状態」のサインとして使える。 |
Yellow(黄) |
| TextColor | ラベル文字色 |
時間足ラベル(M1 / M5 / M15 / … / MN1)など、テキスト表示の色。 Aqua(水色系)は黒背景チャートで視認性が高いので、スキャル・デイトレ用途に最適。 |
Aqua(水色) |
| Corner | 表示位置 |
GG-TrendBarをチャートのどの隅に表示するかを指定する値。 一般的なMT4/MT5の仕様では、 0=左上 / 1=右上 / 2=左下 / 3=右下。 値0は「チャート左上に表示」。 |
0(左上) |
トレードでの実践ポイント
- 上位足~下位足までバーが「Lime(緑)」で揃っている → 順張りの買いが優勢な相場。
- 複数の時間足が「Red(赤)」で揃っている → 戻り売りが狙いやすい下降トレンド。
- Yellow(黄)が混じる → レンジ・調整入り。無理に入らず様子見する判断にも使える。
- ADX_PeriodやPSARパラメータをいじると、どれくらい早く「色が切り替わるか」が変わる。スキャルなら感度高め、スイングなら安定重視に調整。
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 全時間足の方向性を瞬時に把握できる | 価格変動の細かい根拠(数値)は分からない |
| エントリー方向の整合性チェックに最適 | トレンドが変わるまでタイムラグあり |
| 他インジケーターとの併用で精度向上 | 単独ではエントリーポイントを特定できない |
まとめ
GG-TrendBarは、「今どの時間足が上昇・下降しているのか?」を一目で判断できる、
トレーダーにとっての“羅針盤”的インジケーターです。
- トレンド方向の統一確認
- 短期反転の兆候検知
- 順張りエントリーの補助ツール
として活用すれば、トレードの精度と勝率を大きく引き上げることができます。








