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3_Level_ZZ_Semaforとは
ZigZag系ロジックで価格のスイング(山・谷)を検出し、3段階(1/2/3)の重要度で丸印(セマフォ)を表示するインジケーターです。
- 1(小):短期スイング
- 2(中):中期スイング
- 3(大):主要スイング(画像の大きな黄丸)
目的は「どこで波が止まりやすいか」「相場の節目」を一目で把握すること。
逆張りだけでなく、押し目・戻りの再開やブレイクの起点も掴みやすくなります。
重要:多くのSemaforはリペイント(形成中の丸が移動)します。確定条件を設けて使うのがコツです。
インジケーターの仕組み(リペイントの理由)
内部では ZigZag と同様に「Depth/Deviation/Backstep」(またはPeriod)を用いて直近の最安/最高を追跡。
その後に、より安い/高い価格が出ると、丸は更新位置へ“移動”します。
したがって、丸が出た直後=未確定。
- 確定の目安:
- 指定本数(Backstep)を右側に2~3本作った、
- 直近の高安を更新せずに反転した、
- 反対色の小さい丸(1/2)が出た、など。
パラメーター設定&解説

| 英名 | 日本語 | 現在値 | 解説 |
|---|---|---|---|
| Period1 | レベル1の期間 | 5.0 | 最も敏感な(小)セマフォの感度。値↑で点の数が減り、より“重い”節目のみを表示。 |
| Period2 | レベル2の期間 | 13.0 | 中位(中)セマフォの感度。一般に Period1 < Period2 < Period3 と設定。 |
| Period3 | レベル3の期間 | 34.0 | 最も重い(大)セマフォの感度。大きいほど主要スイングのみを検出。 |
| Dev_Step_1 | レベル1の Deviation / Backstep | 1, 3 |
Deviation(必要変動幅/許容差)とBackstep(左右に確保するバー数)のペア。 Deviation↑=小動きは無視、Backstep↑=確定が遅くなるがリペイント減。 |
| Dev_Step_2 | レベル2の Deviation / Backstep | 8, 5 | 中位レベルの許容差と確定条件。値を上げるほど“騒がしさ”を抑制。 |
| Dev_Step_3 | レベル3の Deviation / Backstep | 21, 12 | 大レベルの確定条件。主要転換のみを狙う設定。 |
| Symbol_1_Kod | レベル1のマーク記号コード | 140 | チャート上に描く記号(Wingdings等)のコード。見た目を変更したい場合は別コードに差し替え。 |
| Symbol_2_Kod | レベル2のマーク記号コード | 141 | 中レベルの表示記号。サイズや色は“色の設定”タブで変更。 |
| Symbol_3_Kod | レベル3のマーク記号コード | 142 | 大レベルの表示記号。丸数字や大きなドットなどに変更可能。 |
- リペイントに注意:セマフォは未確定だと位置が動きます。Backstep本数が経過、または反対側の小セマフォ出現など、確定のサインを待ってから判断しましょう。
- パラメータの目安:Periodは
5 / 13 / 34を中心に、銘柄のボラに合わせて±20%で微調整。Dev/Backstepは大きくするとダマシ減・確定遅れ、小さくすると早いが点滅増。 - 実戦の使い方:上位足のレベル3をアンカーに、下位足のレベル1/2確定+プライスアクション(小戻り高値/安値ブレイク等)でエントリー。200EMAやVWAP、ピボットと重なる場面は期待値が上がります。
実戦で使えるトレード戦略3選
戦略A:レベル3+ダイバージェンス(逆張りの厳選)
- 環境:レンジ〜トレンド終盤。上位足でレベル3が重要節(ピボット、VAH/VAL、ラウンド)に重なる。
- トリガー:下位足でオシレーターのダイバージェンス+レベル1/2出現後の確定足。
- エントリー:反転方向の実体確定でIN。
- 損切り:レベル3の少し外+ATR(14)×1.2。
- 利確:20EMA/VWAP→次の節目で分割。
戦略B:押し目・戻り再開(順張り)
- 環境:200EMAの傾きが明確。
- 手順:トレンド逆向きにレベル3が出た後、同方向へレベル1/2が点灯。
- トリガー:小さな戻り高値/安値のブレイクまたはレベル1再点灯。
- 損切り:直近スイング外側。
- 利確:直近高安→伸びればトレール(前回レベル1割れで手仕舞い)。
戦略C:3→2→1 連鎖+ブレイク(ボックス抜け)
- 環境:レンジ上辺/下辺に3→2→1が“密集”。
- エントリー:レンジ境界の終値ブレイク+次バーの小戻り失敗でIN。
- 損切り:レンジ内復帰。
- 利確:レンジ幅=測定ターゲット、または次のHVN。
マルチタイムフレームの型
- スイング:上位足H4/D1のレベル3をアンカー → H1/M15のレベル1/2で入る
- デイトレ:H1のレベル3+セッション節目 → M5のレベル1再点灯で順張り
- 注意:上位足の反対側レベル3が近い時は利を急ぐ/見送る
よくある失敗と回避
- 丸が出た瞬間に飛びつく → 確定条件(反対の小丸出現・数バー経過・構造ブレイク)まで待つ
- 強トレンドで逆張り連発 → 200EMA/VWAPの方向と逆のレベル3は基本スルー
- 過剰最適化 → パラメータは「1=5±2、2=13±3、3=34±5」程度の範囲で検証
メリット&デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
まとめ
- 3_Level_ZZ_Semaforは、“どこで波が終わりやすいか”を可視化するZigZag系。
- 確定を待つ・上位足節目と重ねる・トレンド方向に片側で使う――この3つで再現性が上がります。
- 逆張り一本ではなく、押し目/戻り再開の順張りトリガーとして使うのが実戦的です。
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