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3Line Break(スリーラインブレイク/三本新値)とは
、ろうそく足の時間要素を捨て、価格の転換だけにフォーカスする日本発のチャート手法です。
「直近N本(通常3本)の高値/安値を抜いたときだけ新しいラインを描く」ため、ノイズに強く、トレンド判定が明快になります。
MT4/MT5の「3Line Break」インジケーターは、チャート上のバー色(例:青=上昇、赤=下降)や専用ブロックで表示されます。
インジケーターの仕組み
- 直近のラインと同方向に進めるなら更新して同色のラインを追加。
- 逆方向へは、直近N本(通常3本)の高値/安値をブレイクしたときだけ描画。
- 時間は不問(=バーの本数は値動きの多寡で変わる)。だましが激減します。
一言で言えば「レンジの細かい揺れを無視して、“抜けたら描く”ミニマルなトレンド判定器」。
他手法との違い
- Heikin-Ashi:時間は等間隔、平均値で滑らかに。
- Renko:一定の“箱(レンジ幅)”で価格のみ。
- 3Line Break:固定幅はなく、直近N本の高/安更新が唯一の条件。
インジケーターの見方
| 色/表示 | 解釈 | 補足 |
|---|---|---|
| 青(上ライン) | 上昇継続 | 直近N本の高値更新が続く。押し目狙い。 |
| 赤(下ライン) | 下降継続 | 直近N本の安値更新が続く。戻り目狙い。 |
| 色転換 | トレンド転換の成立 | 「直近N本ブレイク」が条件。転換直後は伸びやすい。 |
パラメーター設定&解説

| パラメーター | 現在値 | 和訳 | 解説(何を制御するか) | 小/大にした時の影響 | 目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| Lines_Break | 3 | 反転判定に使う「直近ライン本数」 |
価格が直近 N 本(ここでは3本)の高値/安値をブレイクした時のみ、 逆方向のライン(色)を描画する。三本新値の核心パラメーター。 |
小さくする(例:2):感度↑、シグナル多め、だまし増えやすい。 大きくする(例:4〜5):安定↑、遅くなるがトレンド重視。 |
スキャル/デイ:3(M5〜M15) スイング:4〜5(H1〜H4) |
- 足が確定してから色変化を採用(未確定は点滅しやすい)。
- ブレイクは直近バー高値/安値の更新で執行、SLは転換直前のライン外+ATR(14)×1.0。
- ADX>20やボラ指標でレンジを除外すると精度が上がります。
すぐに使える実戦ルール
1) 方向一致の順張り(王道)
- 条件:上位足(H1/H4)の3Line Breakが青(または赤)連続。
- トリガー:エントリー足(M5〜M15)でも同色の連続 → 直近高値/安値ブレイクで成行。
- 損切:直近の下/上ラインの向こう+ATR(14)×1.0。
- 利確:R=1.5〜2.0、次のレジサポ、反対色出現で分割/全決済。
2) 転換初動キャッチ
- 条件:長めの同色ラン(例:赤が連続)→ 初めて反対色(青)出現。
- 執行:転換ラインの高値/安値抜けで。
- 注意:V字戻りに弱いので、ADX>20や出来高増でフィルタ。
3) ブレイク&リテスト強化
- 水平線(レンジ上限/下限・前日高安)と組み合わせ、
- 3Line Breakの色=ブレイク方向かつリテスト後も同色維持で再発進を狙う。
チューニングの目安
- 短期デイ:
Lines = 3、M5〜M15。反応重視。 - スイング:
Lines = 4〜5、H1〜H4。だまし抑制。 - 他インジと併用:ATR Stops / Supertrend / 4MAs Trend / ADX(レンジ回避)
失敗を減らすチェックリスト
- ✅ 足が確定してから色を判断(未確定は変わりやすい)
- ✅ 高影響ニュース前後は回避(スパイクで色が乱れる)
- ✅ 上位足と逆方向の転換直後に大きく張らない(分割で)
- ✅ 固定SL+R倍で統一(ATR基準だと再現性が上がる)
よくある質問
- Renkoとどっちが良い?
-
Renkoはレンジ幅の調整が要る一方、3Line Breakは固定幅が不要で設定が簡単。どちらも“時間無視”でトレンド検出に強いです。
- 最適なLinesは?
-
通貨ペアと時間軸で異なります。3→4→5とバックテストし、勝率×RRが最大の値を採用しましょう。
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