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ADXcrosses とは
DMI(Directional Movement Index)の
- +DI と −DI のクロス(方向転換)
- ADX(トレンド強度) の状態
を組み合わせ、上矢印=強気/下矢印=弱気のシグナルをチャートに表示するインジケーターです。
レンジのダマシをADXしきい値でふるいにかけられるのが最大の利点。
インジケーターの仕組みとシグナルの見方
- +DI が −DI を上抜き → 上矢印(買い優勢の開始)
- −DI が +DI を上抜き → 下矢印(売り優勢の開始)
- ADX が上向き&一定値以上(例:20〜25) → トレンドが“育っている”状態
- ADX が低い/右下がり → レンジ。クロスの信頼度は低下
つまり 「DIの向き」= 方向、「ADX」= その方向の強さ という役割分担です。
インジケーターの使い方
- 環境認識:上位足(H1/H4)の ADX>20 & 上向き を確認。
- トリガー:下位足(M5〜M15 など)で DIクロス矢印 が出たらエントリー候補。
- 執行:矢印足の高値/安値ブレイクで入る。
- SL:直近スイング外 or ATR(14)×1.2
- TP:R=1.5〜2.0 / 直近の節目 / 反対クロス で全or分割決済
パラメーター設定&解説

パラメーター | 現在値 | 和訳 | 解説・推奨の目安 |
---|---|---|---|
ADXcrossesPeriod | 14 | ADX/DMI(+DI・−DI)の計算期間 |
値を小さくすると感度↑(シグナル増・ダマシ増)、大きくすると安定↑(遅くなる)。 推奨目安: M5–M15=10–14/M15–H1=14–20/H4–D1=20–30。 運用のコツ:確定足のみ採用、ADX≥20–25&上向きをフィルターに。エントリーは矢印足の高値/安値ブレイク、SL=直近スイング外 or ATR(14)×1.2。 |
トレード戦略4選
A. ADXフィルター順張り(王道)
- 条件:上位足で ADX>25 かつ 上向き。
- 仕掛け:下位足で +DI↑/−DI↓ の矢印 → 高値抜け買い(売りは逆)。
- 退出:反対矢印 or ADXが下向きに転じたら半分利確+トレーリング。
B. ブレイク&リテスト強化型
- 水平線(レンジ上限/下限、前日高安)を引く。
- ブレイク方向と矢印の方向が一致+ADX上向きで採用。
- リテストからの再上昇/再下落で入るとダマシが減る。
C. 押し目・戻り目の再開狙い
- すでにトレンド進行中(ADX高止まり)。
- 小さな逆行で 反対矢印→直後に元の方向へ再クロス したら再開サイン。
- 直近押し安値/戻り高値の外にSL。
D. 逆張りの封印(ルール)
- ADX<18〜20 は基本ノートレード。
- 「クロス=入る」ではなく “ADXの状態を条件①” として固定するのがコツ。
条件 | エントリー | 損切 | 利確 |
---|---|---|---|
ADX>25 & 上向き + DIクロス(買い) | 矢印足の高値ブレイクで成行/指値 | 直近安値外 or ATR×1.2 | R=1.5–2.0 / 反対クロス / ADX下向き |
ADX<20 | 見送り | ― | レンジは入らないのが最善 |
失敗を減らすチェックリスト
- ✅ 未確定足の矢印で飛び乗らない(確定のみ)
- ✅ ニュース直前直後は回避(スパイクでクロス連発→元戻り)
- ✅ 上位足のADXで方向固定、下位足でトリガー
- ✅ 固定SLとR倍を事前に設定(ATR基準で標準化)
- ✅ クロス“だけ”で逆張りしない。MinADXでフィルタリング
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