AMA & AMA sig

MT4:トレンド系

MT4:AMA &AMA SIG (Adaptive Moving Average/適応型移動平均)は、相場がトレンドのときは機敏に、レンジのときは滑らかに動くよう自動でスピードを切り替える移動平均

Titan FX Social 1

 AMA & AMA sig とは

AMA(Adaptive Moving Average/適応型移動平均)は、相場がトレンドのときは機敏に、レンジのときは滑らかに動くよう自動でスピードを切り替える移動平均です。


AMA sig は AMA のシグナルライン(一般に AMA をさらに短期EMAで平滑化した線 or オフセットした線)で、クロスでエントリー/手仕舞いを明確化します。

直感:

  • トレンドが強い=AMAが価格に密着(追随が速い)
  • レンジでノイズ多い=AMAがなだらか(無駄な反応を抑える)
  • AMA と AMA sig のクロス=方向の切り替えサイン

 インジケーターの仕組み(Kaufman’s AMA の基本)

  1. 効率比 ER=「n本前から今までどれだけ“効率的”に進んだか」 ER=∣Pricet−Pricet−n∣∑i=0n−1∣Pricet−i−Pricet−i−1∣ER = \frac{|Price_t-Price_{t-n}|}{\sum_{i=0}^{n-1}|Price_{t-i}-Price_{t-i-1}|}ER=∑i=0n−1​∣Pricet−i​−Pricet−i−1​∣∣Pricet​−Pricet−n​∣​ ERは0~1。1に近いほど一直線=トレンド、0に近いほど往復=レンジ。

  2. 平滑係数 SC SC=(ER⋅(FastSC−SlowSC)+SlowSC)2,FastSC=2Fast+1,  SlowSC=2Slow+1SC = \left(ER\cdot(FastSC-SlowSC)+SlowSC\right)^2,\quad FastSC=\frac{2}{Fast+1},\; SlowSC=\frac{2}{Slow+1}SC=(ER⋅(FastSC−SlowSC)+SlowSC)2,FastSC=Fast+12​,SlowSC=Slow+12​

  3. AMA本体 AMAt=AMAt−1+SC⋅(Pricet−AMAt−1)AMA_t = AMA_{t-1}+SC\cdot(Price_t-AMA_{t-1})AMAt​=AMAt−1​+SC⋅(Pricet​−AMAt−1​)

  4. AMA sig:AMAの短期EMA(例:9)やシフトを使ったシグナル。

 推奨初期設定

  • ER期間(Efficiency period):10~20(例:10/14)
  • Fast/SlowFast=2Slow=30 付近(相場の反応速度の上限/下限)
  • Signal(AMA sig)EMA 5~9 で AMA を平滑化
  • Price:Close(またはHL/2)

スキャル…ER 10 / Fast 2 / Slow 20 / Sig 5
デイトレ…ER 14 / Fast 2 / Slow 30 / Sig 9
スイング…ER 20 / Fast 2 / Slow 40 / Sig 9–14

 インジケーターの見方

  • 価格がAMAの上:上昇優勢。:下降優勢。
  • AMAが右肩上がり/下がり:トレンド。横ばい:レンジ注意。
  • AMAが AMA sig を上抜け:買いシグナル(下抜け=売り)。
  • AMAとAMA sigの乖離が拡大:勢い強い/縮小:モメンタム低下。

 パラメーター設定&解説

原文(Parameter) 現在値 日本語 解説
periodAMA 9 AMAシグナル期間 AMAを短期で平滑化するシグナル線の期間。小さいほど反応が速く、クロス回数が増える。
nfast 2 Fast期間 AMAが最速で追随する際の基準(FastSC=2/(nfast+1))。値が小さいほど“最速時”の追従が速い。
nslow 30 Slow期間 AMAが最もなだらかに動く際の基準(SlowSC=2/(nslow+1))。大きいほどレンジ時に滑らかでノイズを抑える。
G 2.0 ゲイン(感度倍率) AMA全体の感度を調整する係数。大きくすると機敏に、小さくすると滑らかになる(実装により乗算位置は異なる)。
dK 2.0 シグナル感度倍率 AMA sig(シグナル線)の感度を調整。大きいほどシグナルが速くなり、クロスが増えやすい。

使い方の目安:デイトレは periodAMA=9 / nfast=2 / nslow=30 / G=2.0 / dK=2.0 を出発点に、 スキャルは nslow を短め(20–25)、スイングは長め(40–50)に。
横ばいでクロス多発時は見送り、上位足のAMAの傾きと一致する方向のみ仕掛けると安定します。

Titan FX Social 2

 すぐ使えるトレード戦略

1) AMA × AMA sig クロス順張り(王道)

条件

  • 上位足(例:H1)でAMAが上向き。
  • 下位足(例:M5/M15)で AMAが AMA sig を上抜け
    エントリー:クロス確定でロング。
    損益
  • SL=AMAの少し下+ATR(14)×0.5
  • 利確=R=1.5~2.0 or AMA割れ/再クロスで手仕舞い。

2) プルバック買い(押し目・戻り)

条件

  • AMAが明確に上向き
  • 価格がAMAへタッチ~少し割り込み、AMA sig が再びAMAを上抜き
    IN/OUT:上抜け確定でIN。直近押し安値の外にSL、前回高値→伸ばすはAMA割れで手仕舞い。

3) レンジ回避+ブレイク待ち

条件

  • AMAの傾きがほぼ水平、クロスが多発。
    行動:見送り。バンド(ATR/BB)の拡大上位足の方向一致を待ってから戦う。

 よくある失敗と回避

  • 横ばいでのクロス多発に乗る → まず傾きを見る。±0°近いときはスルー。
  • SLが近すぎる → AMAを少し“外”に置き、ATR係数で調整。
  • 短期パラメータにし過ぎ → 速すぎるAMAは通常のEMAと変わらずノイズ増。Slowを十分長く

 メリット/デメリット

メリット デメリット
  • ボラや値動きに自動適応し、トレンド局面で素早く追随。
  • AMA×Signalでクロス判断が明確。
  • MTFと相性が良く、ルール化しやすい。
  • 完全なレンジではクロスが増えやすい(フィルタ必須)。
  • パラメータ依存が大きい → 銘柄/時間足ごとに固定検証が必要。

 まとめ

  • AMA & AMA sig は、Kaufman の適応型移動平均とそのシグナルライン。
  • クロスAMAの傾きで順張りがシンプルにでき、押し目・戻りにも強い。
  • レンジはフィルタ(上位足、ATR/ボリンジャー)で回避。
  • 初期は ER14 / Fast2 / Slow30 / Sig9 から検証し、銘柄に合わせて調整しましょう。

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