


どんなインジケーター
ATRStops_v1.1 は、ボラティリティ指標 ATR(Average True Range) を基準にした
トレーリングストップ兼・トレンド判定ラインです。
価格より下側に青い階段状ラインが出れば上昇トレンド(買い優勢)、
上側に赤い階段状ラインが出れば下降トレンド(売り優勢)。
価格がラインを明確に抜けると色が反転し、トレンド転換や手仕舞いのシグナルになります。
- 青ライン=「このラインを割るまではロング継続」
- 赤ライン=「このラインを上抜くまではショート継続」
インジケーターの仕組み
- ATR × 倍率(Multiplier) を現在値から離したところに停止水準(Stop)を置く
- 価格が有利方向へ進むと Stop も階段状に追随(戻り方向へは縮まない=利を伸ばす)
- 価格が Stop を終値ベースで反対側に抜くと色が反転し、トレンド転換/決済合図
Supertrend と似ていますが、ATRStops は“ストップ位置”にフォーカスした階段型の視覚が特徴です。
インジケーターの基本的な使い方
青ラインが出ている → ロング目線。ライン割れで手仕舞い/反転。
赤ラインが出ている → ショート目線。ライン上抜けで手仕舞い/反転。
- エントリー:色反転直後のリテストや、直近高安のブレイクで入るとダマシ減
- 決済:ライン割れ/抜けで機械的に全決済 or 分割利確 & 追随
- 時間足:M5~H1(デイトレ)、H1~H4(スイング)で安定
パラメーター設定&解説

パラメーター | 初期値 | 和訳 | 解説・調整のコツ |
---|---|---|---|
Length | 10 | 長さ(平滑期間) |
ストップラインの基準計算に用いる期間。 値を小さくすると反応は速いがノイズ増。大きくすると滑らかだがシグナルは遅め。 目安:デイトレ 7–12/スイング 14–21 |
ATRperiod | 5 | ATRの期間 |
ボラティリティ(ATR)を何本で測るか。 短くすると感度↑(ダマシ増)、長くすると安定↑(転換は遅い)。 目安:短期 5–10/中長期 14–21 |
Kv | 2.5 | 倍率(ATR×係数) |
価格からストップラインまでの距離。 値を大きくすると広めのストップでダマシ減(利確は遅い)。小さくするとタイト(利を守るが外されやすい)。 目安:2.0–3.0(銘柄のボラに合わせて調整) |
設定の早見表
項目 | デイトレ | スイング | ポイント |
---|---|---|---|
ATR Period | 10~14 | 14~21 | 短期は感度重視、長期は安定重視 |
Multiplier | 2.0~2.5 | 2.5~3.0 | 大きいほどストップが広くダマシ減、利確は遅め |
判定 | 終値確定(UseCloseOnly=true)推奨 | ヒゲでの反転誤判定を抑制 |
シグナルのチートシート
表示 | 意味 | アクション |
---|---|---|
青ライン(価格の下) | 上昇トレンド優勢 | ロング保有/押しで追加。割れで手仕舞い |
赤ライン(価格の上) | 下降トレンド優勢 | ショート保有/戻りで追加。上抜けで手仕舞い |
色反転 | トレンド転換/利確合図 | 決済 or 反対方向のセットアップ待ち |
実践戦略3選
1) トレンドフォロー+EMAフィルター(王道)
- 200EMAの傾きで方向固定(上向き=買いのみ / 下向き=売りのみ)
- ATRStops 色転換 → ブレイク確定でエントリー
- 損切:常に ATRStops の反対側
- 利確:スイング高安/R=2.0/トレーリングのみで“伸ばす”
2) ブレイクアウト専用フィルター
- レンジ上限/下限を引いておき、ATRStops がブレイク方向に色反転したときだけ入る
- Damiani Volatmeter / ADX>20 などで“動かない時間”を除外
- 急落・急騰の戻しで再エントリーは、ラインへの押し・戻り確認後に
3) 逆行の手仕舞い最適化
- トレンド途中で大陰陽線が出ても、ラインに触れない限りは保有
- 価格がラインに初タッチ → 半分利確
- 終値で反対側に確定 → 全決済(再エントリーは新色側のリテスト待ち)
よくある失敗と回避策
- レンジでの往復ビンタ → ADX<18、DamianiがDON’T TRADE の時間帯は見送り
- ニュースのヒゲで反転 → 終値確定判定にし、
Multiplier
を少し広げる - ストップが遠すぎる/近すぎる → ATR×倍率で銘柄のボラに合わせて最適化
- 多通貨同時運用 → ATR(14)×何pipsでポジションサイズを調整(ボラ標準化)
まとめ
ATRStops_v1.1 は「利を伸ばしつつ、損は機械的に切る」を実現する
ATRベースのトレーリングストップ&トレンド判定ラインです。
色反転=転換という直感的なルールで、エントリーと手仕舞いを迷いません。
EMA・Damiani・ADX などの方向/ボラフィルターと組み合わせれば、
ブレイクアウト/押し目・戻り目の勝率とRRの両立が狙えます。