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FXTT_MTF_BollingerBandsとは
通常のボリンジャーバンドが「その時間足の平均±標準偏差」を描くのに対し、MTF BBは上位足のボラティリティ包絡(エンベロープ)を下位足に投影します。
これにより、下位足で細かくトレードしながらも 上位足の“見えない支持抵抗” を把握できます。
- 中心線(赤など):上位足SMA(多くは期間20)
- 上・下バンド(紫など):中心線 ±(標準偏差×係数)
- 階段状に見える理由:上位足が確定したタイミングでのみ値が更新されるため
何が優れているのか?
- ノイズを除去:下位足の細かい揺れに振られにくい
- 動的サポレジ:上位足バンドの外側やミドルで反応しやすい価格帯が一目瞭然
- 環境認識が早い:ブレイクか回帰(平均回帰)かを判断しやすい
インジケーターの基本的な使い方
- バンド位置でバイアス判定
- 価格が上バンド〜ミドルより上:上昇優位
- 価格が下バンド〜ミドルより下:下降優位
- ミドル付近の横ばい:レンジの可能性
- ブレイク vs. 回帰(ミーンリバージョン)
- 終値が上位足上バンドをブレイク&定着:トレンド拡大のサイン
- バンド外に一瞬飛び出して戻る:行き過ぎ→ミドル回帰の可能性
- バンド幅(スクイーズ)
- 幅が縮小:エネルギー蓄積。のちに拡大=トレンド発生しやすい
- 幅が拡大:ボラ急増。押し目・戻りを狙う局面
パラメーター設定&解説

変数 (英語) | 値 | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|---|
Bollinger Bands Period | 20 | 期間 | 中心線(SMA)の期間。大きいほど滑らか・遅く、小さいほど敏感。 |
Bollinger Bands Deviations | 2 | 偏差 | 上下バンドの幅(標準偏差の係数)。2.0が基本。大きいほど広がる。 |
Bollinger Bands Shift | 0 | シフト | バンドを左右に平行移動(見た目のみ)。通常は0。 |
Upper Band line style | Dot | 上バンドの線種 | 実線/点線などのスタイル設定(見た目)。 |
Upper Band line width | 3 | 上バンドの太さ | 線の太さの指定(見た目)。 |
Upper Band line color | Purple | 上バンドの色 | 配色設定(見た目)。 |
Main Band line style | Dot | 中央線の線種 | 中心SMAの線スタイル。 |
Main Band line width | 3 | 中央線の太さ | 中心SMAの太さ。 |
Main Band line color | Red | 中央線の色 | 中心SMAの色。 |
Lower Band line style | Dot | 下バンドの線種 | 下バンドの線スタイル。 |
Lower Band line width | 3 | 下バンドの太さ | 下バンドの太さ。 |
Lower Band line color | Purple | 下バンドの色 | 配色設定(見た目)。 |
実践戦略(再現性の高い3パターン)
戦略1:上位足ブレイクアウト追随
- 対象:M15にH1のMTF BBを重ねる
- 条件:終値がH1上バンド外で2〜3本連続 or 再テストで反発
- エントリー:ブレイク方向へ順張り
- 損切り:H1ミドル少し内側 or ATR(14)×1.5
- 利確:バンド拡大が鈍化/下位足でダイバージェンス発生
戦略2:トレンド中の「ミドル押し・戻り」狙い
- 対象:H1ミドル(赤線)をガイドにM15でタイミングを取る
- 条件:上昇トレンド中にH1ミドルへプルバック→反発
- エントリー:反発足の高値抜け(売りは安値抜け)
- 損切り:反対側バンドの外/直近スイング
- 利確:直近高値/安値 or バンド外タッチ
戦略3:レンジの端からミドル回帰(平均回帰)
- 対象:バンド幅が長く収縮→レンジ
- 条件:上位足バンド外にヒゲでタッチ+戻り、オシレーター(RSI30/70など)で過熱を確認
- エントリー:ミドル回帰方向へ
- 損切り:バンド外に明確抜け
- 利確:ミドル到達 or 反対側バンド手前
コツ
ニュース直後の急拡大は“継続”が多い。平均回帰狙いは避けるのが無難。
推奨設定の目安
- 期間:20(標準)
- 偏差(Deviation):2.0(ボリンジャーの基本)
- 上位足の選び方:
- M5で取引 → M30/H1 を重ねる
- M15で取引 → H1/H4 を重ねる
- H1で取引 → H4/D1 を重ねる
他インジケーターとの相性
- EMA200:地合いの確認(EMA200の上下で順張り)
- ATR/Keltner:ボラ拡大の裏付け
- RSI/QQE:平均回帰エントリーの過熱チェック
- プライスアクション:ピンバー/包み足でトリガー明確化
失敗を減らすチェックリスト
- バンドのスクイーズ→拡大の順か?(いきなり逆張りしない)
- 上位足ミドルの傾きに逆らっていないか?
- 高インパクト指標の前後を避けているか?
- RR(リスクリワード)1:1.5以上を確保できるか?
よくある質問(FAQ)
- 価格がバンド外に出たら即逆張りでOK?
-
ダマシが多いです。戻り(再インサイド)確認か、オシレーターの過熱・上位足の地合いで必ずフィルタ。
- どの上位足を重ねればいい?
-
1〜2階層上が基本(例:M15→H1)。遠すぎる足を重ねるとシグナルが遅くなります。
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