MT4：KELTNER　CHANNELS　移動平均線を中心に、上下にバンドを描画することで相場のボラティリティ（価格変動の大きさ）を捉えるインジケーター

　Keltner Channelsとは

ボリンジャーバンドと似ていますが、計算方法が異なり、より「安定したトレンド把握」が可能です。

• 開発者：Chester W. Keltner（1960年代に発表）
• 基本構造：中心線（移動平均線）＋ 上下バンド（ATRを利用）

　Keltner Channelsの仕組み

1. 中心線（ミドルライン）
   
   • 一般的に EMA（指数平滑移動平均） を使用
   • トレンドの方向を示す
     
     
2. 上下バンド
   
   • 中心線 ±（ATR × 係数）
   • ATR（平均真実レンジ）を使うため、相場のボラティリティを反映する

　Keltner Channelsの使い方

1. トレンドの方向を確認

• 価格がチャネルの上限付近 → 上昇圧力が強い
• 価格がチャネルの下限付近 → 下落圧力が強い
• 価格がチャネル中央に近い → レンジ相場の可能性

2. ブレイクアウトの判断

• ローソク足がチャネル上限を明確にブレイク → 上昇トレンド開始のサイン
• ローソク足がチャネル下限を明確にブレイク → 下落トレンド開始のサイン

3. 逆張りポイントの特定

• 価格が上限にタッチ → 短期的な売り圧力が強まる可能性
• 価格が下限にタッチ → 短期的な買い圧力が強まる可能性

　パラメーター設定＆解説

　Keltner Channelsを使った戦略

📌 戦略①：トレンドフォロー型

1. ミドルライン（EMA）の傾きを確認
2. 傾きが上向き → 下限タッチでロングエントリー
3. 傾きが下向き → 上限タッチでショートエントリー

👉 トレンドに沿った押し目買い／戻り売り戦略に有効。

📌 戦略②：ブレイクアウト戦略

1. 長時間レンジの後、価格がチャネル上限をブレイク
2. ロングエントリー＋ATRを利用した損切り設定
3. 反対に、下限ブレイク時はショートエントリー

👉 「トレンド発生の初動」を捉えやすい戦略。

📌 戦略③：ボリンジャーバンドとの比較併用

• ボリンジャーバンドは標準偏差、ケルトナーチャネルはATRを使用
• 両方を併用すると「相場の過熱感」と「ボラティリティ水準」の両方を把握できる
• 例：ボリンジャーバンドが広がり、Keltner Channelsも拡大 → 強いトレンド発生のサイン

　メリットとデメリット

　まとめ

Keltner Channels（ケルトナーチャネル）は、移動平均線＋ATR をベースにしたボラティリティ系インジケーターです。
トレンドの方向を把握するだけでなく、ブレイクアウト戦略や逆張り戦略にも活用可能。

特に、ボリンジャーバンドやRSI と組み合わせることで、ダマシを減らし勝率を高められます。
トレンドフォロー型トレーダーにとって、押し目や戻りの判断に非常に有効なツールです。