


Supertrendインジケーターとは
価格チャートにラインとして表示され、価格の下にあるときは上昇トレンド(緑色)、価格の上にあるときは下降トレンド(赤色)を表示します。
ATR(平均真の変動幅:Average True Range)をベースに計算されるため、ボラティリティを考慮したトレンド指標としてFX・株式・仮想通貨など幅広い市場で活用されています。
Supertrendの計算方法
Supertrendは主に以下の2つの要素で構成されます。
- ATR(平均真の変動幅):ボラティリティ(値動きの大きさ)を測定
- 倍率(Multiplier):ATRに掛け合わせることでトレンド転換の感度を調整
計算式は以下の通りです。
- 上昇トレンドライン = (高値 + 安値) / 2 – (Multiplier × ATR)
- 下降トレンドライン = (高値 + 安値) / 2 + (Multiplier × ATR)
価格がラインを上抜けると買いシグナル、下抜けると売りシグナルとして判定されます。
インジケーターの基本的な使い方
- トレンドの判定
- 緑のライン → 上昇トレンド
- 赤のライン → 下降トレンド
- 売買シグナル
- 価格がSupertrendを上抜け → 買いシグナル
- 価格がSupertrendを下抜け → 売りシグナル
- 損切りラインとして利用
- ライン自体を「動的なストップロス」として活用可能
パラメーター設定&解説

基本的に、ラインの太さと色のみしか変更できない仕様となっています。
Supertrendを使ったトレード戦略
1. トレンドフォロー戦略
- Supertrendが緑に変わったら買いエントリー
- 赤に変わったら売りエントリー
- シンプルかつ効果的で、トレンドの初動を狙える
2. 他インジケーターとの併用
- 移動平均線(MA):長期トレンドの方向と合わせる
- RSIやストキャスティクス:ダマシ回避、エントリーポイントの精度向上
- MACD:トレンドの強さと方向を確認
3. ブレイクアウト戦略
価格がSupertrendを突破した瞬間にエントリーし、
ラインを逆に抜けたら決済するシンプルなブレイク戦略として利用できます。
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
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まとめ
Supertrendインジケーターは、トレンドを視覚的に捉え、売買シグナルとストップロスを同時に提供する便利なツールです。
単体でも有効ですが、移動平均線やオシレーター系指標と組み合わせることで、より精度の高いトレード戦略が可能になります。
FXや株式でトレンドフォローを重視するトレーダーにとって、必ず取り入れたいインジケーターの一つといえるでしょう。