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TDIは何をする指標?
相場の「勢い(モメンタム)・方向(トレンド)・ボラティリティ」を同時に可視化し、順張り/逆張りの両方に使えます。
MT4/MT5 には配布版が多数あり、画像のような「価格線+信号線のみ」の簡易版から、バンド付きのフル版まで種類があります。
主要コンポーネント
- RSI Price Line(緑/画像版では青):エントリーの主役。RSIをMAで平滑化した線。
- Trade/Signal Line(赤):RSI Price Line をさらに平滑化。クロスで売買サイン。
- Volatility Bands:RSIにボリンジャーバンドを適用した帯。ボラ拡縮を可視化。
- Market Base Line(黄):中期の基準線。相場の地合い(上or下)を判定。
画像のタイプは「青(価格線)×赤(シグナル)」の簡易TDI。
基本ロジックは同じなので、以下の手順をそのまま使えます。
インジケーターの見方と基本ルール
- クロス
- 価格線がシグナルを上抜け → 買い、下抜け → 売り。
- 価格線がシグナルを上抜け → 買い、下抜け → 売り。
- 50ライン(RSIの中心)
- 価格線が50より上で推移=上昇優位、下=下降優位。
- 価格線が50より上で推移=上昇優位、下=下降優位。
- スロープ(傾き)
- 価格線・シグナルが同方向に鋭く傾く=勢い強、横ばい=勢い鈍化。
- 価格線・シグナルが同方向に鋭く傾く=勢い強、横ばい=勢い鈍化。
パラメーター設定&解説

パラメータの和訳
- PeriodTDI = 20
日本語:TDIの基準期間(RSI期間)
説明:TDIの土台となるRSIを計算する際に参照するバー本数です。この値を元に内部で平滑化され、価格線(青)とシグナル線(赤)が描画されます。
期間の調整が与える影響
- 数値を大きくする(例:20→30)
ノイズが減りラインは滑らか/シグナルは遅くなる(ダマシ減・機会減)。 - 数値を小さくする(例:20→10)
反応が速くなる/シグナルは増える(ダマシ増・機会増)。
目安(時間足別)
- M5–M15:7–13
- M30–H1:13–21
- H4–D1:20–34
※ 銘柄のボラが高いほど期間をやや長めにすると安定します。
インジケーターの使い方のコツ
- PeriodTDIで“速さ”を決め、50ラインの上下で地合いを判定。
- 価格線がシグナルをクロスした方向に順張り。
- ストップは直近スイングやATR×1.5–2で客観化。
期間を変えたら、必ず同じ時間足・銘柄で過去検証して最適化してください。
勝ちやすい戦略
戦略1:順張りプルバック(王道・高勝率)
- 上位足(H1/H4)で価格線が50上&シグナル上=上昇地合いを確認。
- 下位足(M15/M30)で価格線がシグナルを上抜けした押し目を買う。
- 損切り:直近スイング安値の少し外(または ATR×1.5)。
- 利確:上位足の抵抗帯、もしくは価格線がシグナルを下抜けで一部/全決済。
→ 地合いフィルターを掛けるだけでダマシが大幅減。
戦略2:スクイーズ・ブレイク(トレンド初動取り)
- バンドが収縮→拡大し始めたタイミングで、価格線×シグナルのクロス方向へ順張り。
- 損切り:スクイーズ直前レンジの反対側。
- 利確:バンド外れの過熱(RSI70/30接近)や、逆クロスで手仕舞い。
戦略3:ダイバージェンス(転換狙い)
- 価格が高値更新なのに TDI 価格線の高値切り下げ=弱気ダイバ―。
- 価格が安値更新なのに 安値切り上げ=強気ダイバ―。
- 逆張りは**トレンド転換確認(50ライン越え/割れ)**を待つと精度UP。
エントリー/エグジットのチェックリスト
エントリー前
- 上位足の地合い:価格線&シグナルが50の上/下で一致?
- 直近の高安・水平線に近すぎない?
- バンドの拡大/収縮のタイミングは味方?
エグジット
- 逆クロス、50ライン反対側への侵入、バンド外の過熱サイン。
- 追撃は部分利確+トレール(EMAや直近スイング、ATR×2 など)。
よくある失敗と回避策
- レンジ中央でのクロス多発:上位足フィルター(50の上下)で間引く。
- 過信して損切りを広げる:固定**最大損失1~2%**ルール厳守。
- 設定を短くしすぎる:ダマシ増。短期なら時間足を落とす方が健全。
他の指標との相性
- 移動平均線(EMA 50/200):地合い判定とトレールに最適。
- ATR:損切り幅の客観化(ATR×1.5~2)。
- ピボット/水平線:利確の目安として機能。
使い分け(時間足×市場)
- デイトレ(M15~M30):設定やや短め。上位足H1の地合いに従う。
- スイング(H1~H4/日足):デフォルト設定でOK。クロスの精度が高い。
- ボラ高い銘柄(ゴールド/仮想通貨):ATR基準のストップ必須。
まとめ
- TDI=RSIの勢い+MAの方向+BBのボラをひと目で読める万能オシレーター。
- 基本は 「上位足で地合い確認 → 下位足でクロスに乗る」。
- ストップは必ず構造 or ATRで固定し、部分利確+トレールで利益を伸ばす。
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