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Volume MAとは
Volume MA(Volume Moving Average) は、出来高(ボリューム)の移動平均を表示するインジケーターです。
通常の移動平均線(価格ベース)とは異なり、Volume MAは「市場参加者の売買量の平均」を捉えることができ、相場の活発度やトレンドの信頼性を判断する補助ツールとして活用されます。
チャート上では、ヒストグラム(緑・赤の棒)で出来高を表示し、その上に白いラインとして「出来高の移動平均線」が描画されます。これにより、通常の出来高に比べてノイズを減らし、トレンドの強弱を直感的に確認できます。
インジケーターの仕組み
- 出来高ヒストグラム
- 緑色:出来高が増加傾向
- 赤色:出来高が減少傾向
- 相場の強弱を視覚的に確認可能。
- 出来高移動平均(MAライン)
- 白いラインで表示され、指定期間の平均出来高を示す。
- 出来高が平均を上回っているか下回っているかを一目で判断できる。
Volume MAの使い方
1. トレンドの信頼性を確認
- 出来高が移動平均を大きく上回る → 強いトレンドの裏付け
- 出来高が移動平均を下回る → トレンドは弱く、だましの可能性あり
2. ブレイクアウトの信頼度チェック
- 価格が抵抗線やサポートを突破する際に、出来高が平均以上で伴う → ブレイクアウトの信頼性が高い
- 出来高が伴わないブレイク → だましの可能性
3. トレンド転換のサイン
- 出来高が急増し、移動平均を大きく超える → 大口投資家の参入やトレンド転換のシグナル
- 特にレンジ相場で出来高が増えると、次の大きな動きにつながりやすい。
パラメーター設定&解説

変数名 (英語) | 値 | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|---|
MA_Period | 13 | 移動平均期間 | 出来高を平均化する期間。大きいほどノイズ減・反応遅、小さいほど敏感。 |
MA_Shift | 0 | 移動平均シフト | MAラインの表示位置を左右にずらす。通常は0(シフトなし)。 |
MA_Method | 0 | 移動平均の種類 | 0=SMA(単純) / 1=EMA(指数) / 2=SMMA(平滑) / 3=LWMA(加重)。現在は0=SMAを使用。 |
実践的な戦略
✅ 戦略1:ブレイクアウト+Volume MA
- レンジ相場の高値・安値をラインで確認
- ブレイク時に出来高がMAを大きく上回ればエントリー
- ストップは直近のレンジ内に設定
✅ 戦略2:トレンドフォローの信頼性強化
- 移動平均線(価格ベース)+Volume MAを組み合わせる
- トレンド方向に出来高が平均以上なら順張り強化
- 出来高が伴わない場合は見送り判断
✅ 戦略3:だまし回避フィルター
- インジケーターのシグナル単独ではなく、Volume MAを確認
- 出来高が平均を下回っている場合はエントリー回避
まとめ
Volume MA(出来高移動平均) は、
- トレンドの強弱を把握
- ブレイクアウトの信頼性を確認
- だましを回避
といった、トレードの精度を高めるために欠かせないインジケーターです。
特にスキャルピングやデイトレードでは「出来高の伴った動き」を見極めることが勝率アップの鍵となります。
👉 他の移動平均系インジケーター(SMA・EMAなど)と組み合わせることで、より実用的な戦略を構築できます。
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