ATRTREND MTF & ALERTS

MT5:トレンド系

MT5:ATRTREND MTF & ALERTS  ATR(Average True Range:平均的な値幅)を土台にしたトレンド追随型のライン指標

 ATRTrend – MTF & Alertsとは

ATR(Average True Range:平均的な値幅)を土台にしたトレンド追随型のライン指標です。


ローソクの終値がATRで定義した“許容逆行幅”を超えて反対側へ進んだときに色と位置が反転
し、チャート上では画像のように上昇(例:ピンク)/下降(例:シアン)のステップ状ラインとして描画されます。


さらにMTF(マルチタイムフレーム)表示
アラートに対応しており、上位足のトレンドを下位足に重ねたり、反転シグナルを通知させたりできます。

 ATRTrend の仕組み

  • 基本は ATR × 係数(Multiplier) を“ノイズ許容幅”とみなし、
  • 直近のトレンド方向ライン(上or下)から終値がこの幅だけ反対側に抜けたら方向転換。
  • 方向が続く間は、最新の高安に沿ってステップ状に更新されます。

ATRを使うためボラティリティに自動順応し、相場が荒れているときは広く、落ち着いているときは狭く基準が変わります。

 インプット設定&解説

 atrtrend_-_mtf_amp_alerts — インプット(和訳 & 解説)

ATR を基準にトレンド転換を判定するライン系インジ。下表はスクリーンショットの設定値を基にした日本語解説です。

項目(英 / 和) 現在値 役割(何を決めるか) 調整の効果・使い方のコツ
Time frame
参照時間足
current 計算に用いる時間足。
current=表示中の足。上位足を指定すれば MTF 表示。
上位足(例:H1/H4/D1)を重ねると地合いフィルターに。下位足でのエントリーと合わせて使うと精度UP。
ATR calculation period
ATR計算期間
10 ATR を何本で計算するか。 短い=敏感・だまし増、長い=安定・反転遅め。デイトレは 10–20、スイングは 20–50 が目安。
ATR multiplier
ATR倍率
3.0 反転判定に使うしきい値(ATR × 倍率)。 大きい=だまし減・遅い/小さい=早い・だまし増。まず 2.0–3.0 から銘柄の癖に合わせて微調整。
Price to use
適用価格
Close price 計算に使う価格種別。 通常は終値。ノイズが多い銘柄は HL2/Median など平滑系に変更も可。
Alert on trend change
トレンド転換で通知
false 色転換(買⇄売)が確定したらアラート。 ONで方向転換だけを通知して見逃し防止。確定足ベースで使うと誤報が減る。
Alert on current bar
現行バーで通知
true 確定前のバーでも通知するか。 早いが誤報が増えがち。精度重視は OFF(確定足のみ)推奨。
Display messages on alerts
ポップアップ表示
true アラート時にメッセージを表示。 音やメールと組み合わせて運用すると見落とし防止に有効。
Play sound on alerts
サウンド再生
false アラート音を鳴らす。 常時監視できない場合は ON。音量やサウンド種類は端末設定に依存。
Send email on alerts
メール送信
false メール通知を送る。 プラットフォーム側のメール設定が必要。外出時の監視に便利。

クイック運用メモ

  • 連続ドテンが増える → ATR period↑ または ATR multiplier↑
  • イベント前後は Alert on current bar = false(確定足のみ)で安定運用。
  • Time frame に上位足を指定し、下位足のトリガーと併用するのが実務的。

 インジケーターの 3つの強み

  1. だましをATRで抑制
    単純なMAクロスと違い、ボラで基準が自動最適化。急拡大時の過敏な反転や、低ボラ時の過剰な我慢を減らします。

  2. ステップラインで可視性抜群
    トレンドの“段差”が明確。ライン越え=すぐ撤退/ドテンという機械的運用にも向きます。

  3. MTF + アラートで監視負荷が激減
    上位足の地合いをライン1本で重ね、転換確定のみ通知。待つトレードがやり易くなります。

 インジケーターの基本的な読み方

  • ライン色が上昇(例:ピンク):買い優勢。ローソクがラインを下抜け確定で終了したら反転サイン。
  • ライン色が下降(例:シアン):売り優勢。ローソクがラインを上抜け確定で反転サイン。
  • 反転が確定(バークローズ後)してからエントリー/エグジット判断を行うのが基本。

 トレード戦略3選

戦略①:純粋トレンドフォロー(ワンライン運用)

  1. 上位足ATRTrendの色同方向のみ仕掛け(MTFをON)。
  2. 価格が下位足のATRTrendラインにタッチ→跳ね返り押し目/戻りを拾う。
  3. 撤退:下位足ラインを終値で反対抜け or 上位足の色反転。
  4. 利確:ATRベースのトレール(例:1.5×ATR)/直近スイング/リスクリワード比。

なぜ効く?
ボラに応じてラインが動くため、“深すぎる押し/戻り”だけを自然に排除できます。

戦略②:反転ドテン(カウンタートレンド)

  1. ライン色が反転確定したバーの次足始値でドテン。
  2. 撤退:再反転 or 一定のATR逆行(1×ATR など)。
  3. フィルター:上位足は逆色の時は半サイズにする/見送りなどで調整。

注意:低ボラの細かい往復や、イベント直後の乱高下で連続ドテンになりがち。Multiplier を上げる/時間足を上げると安定します。

戦略③:ブレイク+ATRTrend同期(ハイブリッド)

  1. レンジ上限/下限を別のロジックで特定(Donchian/水平線など)。
  2. ブレイクとATRTrend色転換確定同時or数本以内 → 信頼度高。
  3. 失速したら部分利確、ライン割れで全決済。

組み合わせ:BB Width / ADX(低位→上昇)や出来高増を添えるとさらに精度UP。

 推奨パラメータの目安

用途/時間足ATR periodMultiplier備考
スキャル M1–M514–202.0–2.5銘柄が荒いときは 2.5–3.0
デイトレ M5–M1514–202.0–2.5MTFで H1 を重ねると◎
スイング H1–H420–502.5–3.5ノイズを極力排除

 よくある質問(FAQ)

MAやSuperTrendとの違いは?

ATRを使う点が最大の違い。ボラに応じて反転基準が自動調整されるため、相場環境の変化に強いです。

最初の設定は?

ATR period=14 / Multiplier=2.0 を起点に。ダマシが多い→Multiplier↑ or 時間足↑、遅い→Multiplier↓で調整。

アラートのタイミングは?

色転換確定(バークローズ)に限定する設定が推奨。確定前に鳴らすと誤通知が増えます。

 まとめ:ATRTrendは“ボラに順応するトレンドライン”

  • ATR×係数でノイズを定量化反転の明確化
  • MTFアラートで“待つだけ”の監視が可能
  • 順張り・反転・ブレイク同期のいずれにも応用OK

まずは既定値で1〜2週間のチャートを観察し、
Multiplierを0.5刻みで動かして“自分の銘柄×時間足”の最適点を見つけてください。
ATRTrend – MTF & Alerts は、ルールをシンプルにしながら、実運用のストレスを大きく減らす相棒になります。

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octopusMT4:OCTOPUS トレンドの方向性を赤と緑のヒストグラムバーで表示し、現在の相場が「上昇相場」か「下降相場」かを視覚的に判定できるトレンド系インジケーター前のページ

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