

backgroundcandle_htf とは
backgroundcandle_htf は、上位時間足(HTF: Higher Time Frame)のローソク足を、下位時間足チャートの“背景”にそのままボックスで描画するマルチタイムフレーム(MTF)インジケーターです。
スクショのように、上位足の 高値–安値(全レンジ)を大きな矩形で表示し、その中に 実体(Open–Close)を別色の帯として重ねます。上昇足は緑、下落足は赤など、色で方向性が一目瞭然。下位足の値動きが、上位足の“1本の中でどこに位置しているのか”を瞬時に判断できます。
何が見えるの?
- HTF 高値–安値の全レンジ … 大きい外側の四角(例:緑/赤):ヒゲを含む値幅
- HTF 実体(Open–Close) … 内側の帯(例:水色/マゼンタ):実体ゾーン
- HTF 方向 … ボックスの色で上昇/下落を表示
- (オプション)HTF 開始/終値ライン … 中央線やオープンラインを水平線で描画
- (オプション)右側へ延長 … 直近HTFのゾーンを将来バーへ伸ばして“効き”を維持
この1枚で、上位足のレンジ上下/実体の厚み/方向が、下位足の細かなプライスアクションの背後に重なって見えます。
インプット設定&解説

backgroundcandle_htf 1.00 — インプット(和訳 & 解説)
下位足チャートの背景に、上位足(HTF)のローソクをボックス表示するインジケーター。設定項目の日本語解説です。
| 項目(英 / 和) | 現在値 | 役割(何を決めるか) | 調整の効果・使いどころ |
|---|---|---|---|
| Indicator chart period インジケーターの参照時間足 |
4 Hours | 背景に描く“上位足”の時間足を指定。例:M5 の上に H1/H4、M15 の上に H4、H1 の上に D1。 |
時間足を上げるほど背景ボックスは大きく、主要節目が明確。 推奨組み合わせ:M5×H1 / M15×H4 / H1×D1。 環境認識(ブレイク/回帰の判断)と方向フィルターに最適。 |
| Horizontal shift of the indicator in bars インジケーターの水平シフト(バー数) |
0 | 描画したHTFボックス全体を左右にオフセット。 正の値=右へ、負の値=左へ。 |
直近HTFゾーンを先のバーへ少し延長して視認性UP(+1〜+3が目安)。 検証・スクショ作成時の重なり回避にも便利。 注意:値位置の誤認を防ぐため大きなシフトは避ける(0〜数本)。 |
実践メモ
- 順張り:HTF外枠(高安)ブレイク+下位足の直近高安更新でエントリー。
- 逆張り:外枠張り付き後の失速 → HTF実体帯への回帰を短期で狙う。
- 色フィルター:背景色(HTF足の方向)と同方向のシグナルのみ採用でダマシ軽減。
トレード戦略3選
1) HTFレンジ・ブレイクアウト(順張り)
- HTFレンジの上端/下端(外側ボックスの境界)へ価格が接近
- 下位足で高値/安値更新+同方向の強い実体を確認
- ブレイクでエントリー。損切はレンジ内へ戻ったら(逆境の明確化)
- 利確は次のHTF節目や等倍幅、またはトレーリング
コツ:実体帯の外側へ張り付く動き+次のHTF色が同方向だと伸びやすい。
2) HTF実体回帰(平均回帰・逆張り)
- 価格がHTF実体帯から大きく外れてヒゲ側へ拡散
- 下位足で失速(髭だらけ/ダイバージェンス)を確認
- 実体帯方向へ回帰狙いで短期逆張り
- 損切は外側レンジの更新、利確は実体帯の内側/オープンライン
注意:指標直後や急変相場では張り付きが続くため、失速のサインを待つ。
3) “色フィルター”として使う(既存ロジックの強化)
- エントリー条件に「背景のHTF色と同色のみ取る」を追加するだけで、逆張りのダマシを大幅に削減。
- 例:MAクロスやプルバック手法に上位足の方向性(緑/赤)を重ねる。
具体的な戦略
| 戦略 | エントリー | 損切/撤退 | 利確 |
|---|---|---|---|
| HTFレンジ・ブレイク順張り | HTF境界を実体で突破+下位足で直近高安更新 | 境界内へ再侵入/直近スイング反対側 | 次のHTFレベル/1~1.5Rごと分割 |
| 実体帯・回帰スキャル | 外側張り付き→下位足で失速→実体帯方向へ | 外側更新/再加速 | 実体帯の内側 or 中央線 |
| 色フィルター併用 | 背景色=緑なら買いシグナルのみ | 背景色反転/MA反転 | トレーリング(ATR×係数) |
よくある質問(FAQ)
- どの時間足の組み合わせが良い?
-
初心者は M5 × H1、M15 × H4 が見やすい。スイングは H1 × D1。
- ブレイクの信頼度を上げたい
-
HTF実体帯の外側で足が確定しているか、上位足の次バーも同色かを確認。
まとめ:HTFの“1本”を背景に映せば、相場の座標がクリアになる
- HTF高安=外側、HTF実体=内側の帯で座標軸が明確に
- 上位足の方向(色)に合わせ、下位足のトリガーで入るだけで精度が上がる
- 「ブレイクか回帰か」の判断を、境界と実体帯という“地図”で統一
まずは M5×H1 で既定色のまま運用 → 境界の効きと実体帯への反応を数日観察。
その後、銘柄の癖に合わせて Lookback/Opacity/ライン表示を調整していきましょう。
backgroundcandle_htf は、テクニカルの“前さばき”(環境認識)を高速化する、実務的な MTF 可視化ツールです。










