Camarilla_Full とは
前日の 高値(H)/安値(L)/終値(C) をもとに当日の反転帯(L1〜L4 / H1〜H4)とブレイク帯(拡張:H5+ / L5−)を水平ラインで描く“日中ピボット系”インジケーターです。
狙いは (1) 反転の型:H3/L3 付近での戻り・押し目 と (2) ブレイクの型:H4/L4 の明確抜け を事前に地図化すること。
インジケーターの仕組み
多くの実装は次の係数(係数はビルドで若干差異あり)で計算します。 Δ=(H−L)\Delta = (H – L)Δ=(H−L)
- H1〜H4: C+Δ×1.1/{12,6,4,2}C + \Delta \times 1.1 / \{12, 6, 4, 2\}C+Δ×1.1/{12,6,4,2}
- L1〜L4: C−Δ×1.1/{12,6,4,2}C – \Delta \times 1.1 / \{12, 6, 4, 2\}C−Δ×1.1/{12,6,4,2}
H5/L5 以降(拡張)は実装差が大きい(例:目標値・ストップ候補としての拡張レンジ)。本インジでは太い**緑(上限)/赤(下限)**のドットで強い節が描かれます。
ラインの意味
| 帯 | 役割 | よく使う判断 |
|---|---|---|
| H1/L1・H2/L2 | 弱い反応帯 | 到達の早い時間はレンジ想定に寄せる |
| H3 / L3 | “反転の本命帯” | 価格がここで止まりやすい→戻り売り/押し目買いの起点 |
| H4 / L4 | “ブレイクの境界” | 確定抜けでトレンドデイ化の合図。戻り売り/押し目買いへ切替 |
| H5+ / L5−(拡張) | ターゲット/ストップ目安 | 利確や“延伸限界”の目安。強トレンド日は到達率が上がる |
インジケーターの基本的な使い方
- 日足基準の Camarilla を M5〜M15 に表示。
- 東京からロンドン序盤で H3/L3 に近いか、内側で推移なら“反転型”を優先。
- ロンドン以降に H4/L4 を確定抜けしたら“ブレイク型”へ即切替。
- 目標は 次の帯、延伸日は 拡張帯(H5/L5) まで。
トレードストラテジー3選
A. 反転(レンジ)戦略 ― 「H3/L3 からの戻り」
- 条件:オープン後、価格が H3 付近で失速(ピンバー/包み/出来高)
- ショート:H3 反応の確定足でIN
- 損切り:H4 の上へ
- 利確:ミドル帯→ピボット/内側中間線(分割)
- 逆パターン:L3 ではロング、SLは L4 の下
B. ブレイク(トレンドデイ)戦略 ― 「H4/L4 の抜け」
- 条件:ロンドン〜NYに H4(上)/L4(下)を確定ブレイク
- エントリー:ブレイク足の 戻り/押し でIN(秒足やM1でタイミング)
- 損切り:H4/L4 の内側へ戻ったら撤退
- 利確:拡張帯 H5/L5、当日ADR 60–80% で分割
C. コンフルエンス強化
- VWAP/セッションVWAP、前日高安、20/50EMA と Camarilla 帯の重合で優先度UP。
- 指標前後は H4/L4の“はみ出し” が増えるため、確定足+戻り待ちを徹底。
メリット&デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
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よくある質問
- どの時間足で描く?
-
日足基準が王道。ボラが小さい銘柄は週足版を併用しても良い。
- H5/L5 の式がツールで違うのは?
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Camarilla拡張は流派が複数。ツール間で数値がズレるのは正常。使うツールで統一して検証。
- 騙しが多いときは?
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確定足のみ採用+戻り/押し待ち+時間帯フィルタ(ロンドン/NY) を徹底。
まとめ
Camarilla_Full は “反転か、ブレイクか” を一目で判断させる日中の地図。
まずは H3/L3 の反応→反転型、H4/L4 の確定抜け→ブレイク型 の二択に絞り、VWAPやEMAで根拠を重ねれば、日次の再現性がぐっと上がります。










