


インジケーター概要
Fractal Channel は、過去のフラクタル(高値・安値の規則的なパターン)を結んでチャネル化 するインジケーターです。
高値側に「上限ライン」、安値側に「下限ライン」を描画し、相場の「レンジ幅」と「トレンド方向」を視覚化します。
- 緑のライン:直近の高値フラクタル(抵抗帯)
- 赤のライン:直近の安値フラクタル(支持帯)
- ローソク足がラインの間に収まると「レンジ」
- 上抜け / 下抜けで「ブレイクシグナル」
という形で利用されます。
インジケーターの仕組み
- フラクタルとは、一定期間のローソク足の中で最も高い値(または低い値)を持つバーのこと。
- Fractal Channel は、このフラクタルの高値・安値を基準に「価格の上下バンド」を形成。
- トレンドの転換点や、レンジブレイクのタイミングを客観的に判断できる。
インジケーターの使い方
- トレンド判定
- 価格がチャネル上限(緑ライン)を明確に上抜け → 上昇トレンド開始のサイン
- 価格がチャネル下限(赤ライン)を下抜け → 下降トレンド開始のサイン
- レンジ判定
- 価格が上下ラインの間で推移 → レンジ相場
- ラインを複数回タッチ → サポート・レジスタンス帯として機能
- 利確・損切り
- 損切り:ブレイク方向とは逆のラインを抜けたら撤退
- 利確:次の節目(高値・安値)や ATR・ボリンジャーバンドと組み合わせて決定
インプット設定&解説

| 英語(Parameter) | 現在値 | 日本語 | 解説 |
|---|---|---|---|
| ChannelType | Type_1 | チャネルタイプ | チャネルの計算・描画方式を選択。Type_1は基本アルゴリズム。※他タイプがある場合は描画ロジックが変化。 |
| Margins | 0.0 | マージン | 上下チャネルに余白を付与。数値を上げるほどチャネル幅が広がり、ゆとりある(=感度が下がる)ラインに。 |
| Advance | 0.0 | 先行シフト | チャネルを未来方向(右)へオフセット。0は標準位置、正の値で右へシフト。 |
| Prices | OpenClose | 計算に使う価格 | OpenClose=始値・終値ベース。HighLowやCloseのみ等が選べる場合あり。スタイルに応じて切替。 |
| Horizontal shift of the indicator in bars | 0 | インジ全体の横シフト(バー数) | 表示位置の微調整用。0はそのまま、正で右、負で左に移動。 |
使い分けの目安:短期は Margins を小さく・Prices = OpenClose、トレンド追随は Margins を大きめ・Prices = HighLow が見やすい傾向。
トレード戦略例
① レンジブレイク戦略
- レンジ帯を長く形成後、上限突破で買い、下限割れで売り。
- 特にゴールドや株価指数のように「レンジ後に一方向へ伸びやすい相場」で有効。
② サポレジ反発戦略
- 緑ライン(抵抗帯)タッチで反発 → 売りエントリー
- 赤ライン(支持帯)タッチで反発 → 買いエントリー
- RSIやMACDと組み合わせて「ダマシ」回避が効果的。
③ トレーリングストップ活用
- チャネルラインをトレーリングストップ代わりに使用。
- 価格がチャネルを割ったら即利確・損切りでリスク管理。
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| サポレジが自動描画される | レンジ相場ではノイズが多い |
| ブレイクと反発の両戦略に対応 | 相場急変動ではライン更新が遅れる |
| シンプルで視覚的に分かりやすい | フラクタル期間の設定次第で精度が大きく変わる |
まとめ
Fractal Channel は、「相場のレンジとブレイクポイントを明確に見極めたい」 トレーダーに有効なインジケーターです。
レンジブレイク狙い、サポレジ反発狙い、トレーリングストップ活用と、汎用性が高くシンプル な点が魅力。
ただし、急変動やダマシに弱い ため、RSIやADX、ボリバンなど他のインジケーターと組み合わせて精度を高めるのがオススメです。










