


インジケーター概要
Gann High-Low Activator(以下 Gann HLA)は、伝説的な相場理論家 W.D.ギャン の考え方をベースにしたトレンドフォロー系インジケーターです。
主に 移動平均線を高値・安値ベースで平滑化 したもので、チャート上に帯やラインとして表示され、トレンド方向をシンプルに可視化します。
- 価格がラインの上 → 上昇トレンド
- 価格がラインの下 → 下降トレンド
という形で、トレンドの転換点をいち早く示すのが特徴です。
インジケーターの使い方
- トレンド判定
- ローソク足がインジケーター帯の上に位置 → 強気トレンド
- ローソク足が帯の下に位置 → 弱気トレンド
- エントリーサイン
- 価格が帯を上抜け → 買いエントリーの目安
- 価格が帯を下抜け → 売りエントリーの目安
- 決済(利確・損切り)の目安
- 利確:帯の反対側タッチで部分決済
- 損切り:帯を終値で反対方向に抜けたら即カット
インプット設定&解説

| 原文(Parameter) | 現在値 | 日本語 | 解説 |
|---|---|---|---|
| Average period | 10 | 平均期間 | 移動平均を計算する本数。大きくすると滑らかだが遅く、小さくすると敏感だがノイズ増。 |
| Average method | Simple moving average | 平均方法(SMA) | 移動平均の種類。ここではSMA(単純移動平均)を使用。 |
目安:スキャル5–10、デイトレ10–14、スイング20–34(相場のボラで調整)
| 原文(Parameter) | 現在値 | 日本語 | 解説 |
|---|---|---|---|
| Turn alerts on? | false | アラートを有効にする? | trueで全アラート機能をオン。falseはオフ。 |
| Alert on current bar? | true | 現在のバーでアラート? | true=確定前に通知(ダマシ発生しやすい)。確実性重視ならfalse推奨。 |
| Display messages on alerts? | true | メッセージ表示? | ポップアップで通知を表示。 |
| Play sound on alerts? | false | サウンド再生? | 音で通知。集中トレード時に有効。 |
| Send email on alerts? | false | メール送信? | 端末不在でも把握したい場合に。端末側でメール設定が必要。 |
| Send push notification on alerts? | false | プッシュ通知送信? | MT4/MT5アプリにプッシュ。モバイル運用に便利(要ID設定)。 |
運用例:裁量の精度重視なら「Alert on current bar = false」、速報重視ならtrue。
トレード戦略3選
① トレンドフォロー戦略
- エントリー:トレンド方向に沿ってブレイクしたタイミングでエントリー
- 決済:帯が反転するまでホールド
→ 王道のトレンドフォロー型で大きな値幅を狙える。
② バンド併用型(ボリンジャーバンドやATRと組み合わせ)
- ボラティリティ指標と組み合わせることで「ダマシ回避」が可能
- 例:Gann HLAが上抜け + ボリンジャーバンドミドル超え → ロングの信頼度アップ
③ スキャルピング戦略(短期足)
- 5分足や1分足で活用し、帯の反転を小刻みに狙う手法
- 特にゴールドやドル円のようにボラが大きい通貨ペアで有効
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| トレンド判定がシンプル | レンジ相場ではダマシが多発 |
| 移動平均より反応が早い | 強い急騰・急落では遅れやすい |
| 損切りラインを明確化できる | パラメータ調整次第で過剰最適化のリスク |
まとめ
Gann High-Low Activator は、 「シンプルにトレンドを捉えたいトレーダー」 に最適なインジケーターです。
特にゴールドや株価指数など トレンドの伸びが強い相場 で活用すると、威力を発揮します。
ただし、レンジ相場では誤作動が増えるため、RSIやADXなど補助指標と組み合わせる ことで安定度が向上します。










