MA5:GUPPY MMA　複数の移動平均線を同時に表示してトレンドを視覚的に捉えるインジケーター

　Guppy MMAとは

Guppy MMA（Guppy Multiple Moving Average） は、オーストラリアのトレーダー Daryl Guppy（ダリル・グッピー） が考案したテクニカル指標で、複数の移動平均線を同時に表示してトレンドを視覚的に捉えるインジケーターです。

一般的な移動平均線は1本や2本を組み合わせて使いますが、Guppy MMAは短期と長期の移動平均線を複数（計12本以上）表示し、投資家心理と相場の勢いを可視化する のが特徴です。

チャート上では：

• 緑や明るい色のグループ → 短期投資家の動き（短期MMA）
• 赤や暗い色のグループ → 長期投資家の動き（長期MMA）

として描かれ、トレンドの強弱を一目で判断できます。

　インジケーターの詳細

• 種類：トレンド系インジケーター（移動平均線の複合）
  
• 構成
  • 短期MMA（3, 5, 8, 10, 12, 15期間のEMA）
  • 長期MMA（30, 35, 40, 45, 50, 60期間のEMA）
    
• 目的
  • 短期投資家（デイトレ・スキャル）の動きと、長期投資家（スイング・機関投資家）の動きを見極める
  • トレンドの発生・転換を早めに察知

　インジケーターの使い方

1. トレンド方向の把握

• 短期MMA（緑）が長期MMA（赤）の上にある → 上昇トレンド
• 短期MMAが長期MMAの下にある → 下降トレンド

2. トレンドの強さを確認

• 短期MMAと長期MMAの間に広い「空間」がある → 強いトレンド
• 短期MMAと長期MMAが絡み合っている → レンジ（方向感がない）

3. トレンド転換のサイン

• 短期MMAが長期MMAをクロス → トレンド転換の可能性
• 特に、クロス後にMMAの幅が広がると新トレンド発生のサイン。

　インプット設定＆解説

　おすすめ戦略

1. トレンドフォロー戦略

• 短期MMAが長期MMAを上抜けしたら「買いエントリー」
• 下抜けしたら「売りエントリー」
• シンプルながら強力なトレンドフォロー型手法。

2. 押し目買い・戻り売り戦略

• 強いトレンド中は、短期MMA群まで価格が戻ったタイミングで逆張りせず、トレンド方向にエントリー。
• 長期MMAを割らない限りトレンド継続と判断できる。

3. マルチタイムフレーム戦略

• 上位足（H1, H4）でMMAの方向性を確認。
• 下位足（M5, M15）で同方向のクロスを狙うと勝率アップ。

　メリットと注意点

✅ メリット

• 投資家の異なる時間軸の動きを一目で把握可能
• トレンドの発生・継続・転換を視覚的に判断できる
• 移動平均線ベースなので汎用性が高い

⚠️ 注意点

• ライン数が多いため、初心者にはやや複雑に見える
• レンジ相場ではダマシが増える
• 他のインジケーター（RSIやMACD）と併用した方が精度アップ

　まとめ

• Guppy MMAは短期・長期の投資家心理を視覚化した移動平均系インジケーター
• 短期MMAと長期MMAの位置関係と広がり方でトレンドを判断
• トレンドフォロー・押し目買い・マルチタイムフレーム分析に有効
• 単独でも強力だが、オシレーターや出来高系と組み合わせればさらに精度が増す