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iHeikenAshiSm とは
iHeikenAshiSm は、通常の Heiken Ashi(平均足)を 移動平均でスムージング し、
ローソク足の色分け(例:上昇=青/水色、下降=赤/ピンクなど)でトレンドの継続/転換を見やすくするインジケーターです。
ノイズの多い短期足でも“波”が滑らかになり、押し目・戻りの判定と利食い/撤退ルールを組み立てやすくなります。
インジケーターの仕組み
- Heiken Ashi(平均足)
- HA_Close = (O + H + L + C) / 4
- HA_Open = (前HA_Open + 前HA_Close) / 2
- HA_High = max(H, HA_Open, HA_Close)
- HA_Low = min(L, HA_Open, HA_Close)
- Smoothed(平滑化)
- 上記HA値に対して EMA/SMMA/LWMA などの移動平均を適用(1段 or 2段)
- 色分けは、主に HA_Close(平滑)とHA_Open(平滑)の大小関係、または傾きで判定
シグナルの見方
- 色転換(赤→青 / 青→赤):トレンドの初期サイン。足確定で判定。
- 同色連続:トレンド継続の強さ。短い戻り(インサイド/ハラミ)からの再開を狙う。
- 小実体+反転足:勢いの減速 → 反対色への切替に注意。
- 上位足と一致:下位足のダマシが減る(M5→H1方向一致など)。
インプット設定&解説

| 英名 | 日本語 | 現在値 | 解説 |
|---|---|---|---|
| Variant | バリアント(方式) | HeikenAshi | 計算方式の選択。ここでは標準の平均足。ビルドによっては“Smoothed/Modified”などが選べます。 |
| Type | 表示タイプ | CANDLES | 描画形式。キャンドル(ローソク)で表示。実装によっては Bars/Line 等あり。 |
| MAPeriod | 一次平滑の期間 | 1 | 平均足に適用する1段目の移動平均期間。1は実質“平滑なし”。 |
| MAMethod | 一次平滑の方式 | Simple | SMA/EMA/SMMA/LWMAなどから選択。ここではSMA。 |
| SmPeriod | 二次平滑の期間 | 1 | 2段目の平滑期間。1は“なし”。値を大きくすると波がより滑らか。 |
| SmMethod | 二次平滑の方式 | Simple | 二次平滑のMA方式。SMMAやEMAにすると追随性が変わります。 |
- 現在の設定(Period=1/1, Simple/Simple)は実質“標準の平均足”です。スムーズにしたい場合は、MAPeriod=10・MAMethod=EMA、SmPeriod=2~3・SmMethod=SMMAが定番。
- 色転換は確定足で判断。上位足の色と一致する方向のシグナルのみ採用するとダマシが減ります。
- レンジでは色が頻繁に切替わるため、200EMAやVWAP、プロファイル(VA/HVN)などのフィルター併用がおすすめ。
実戦で使える戦略
1) 色転換+上位足フィルター(順張りの基本)
- 条件:上位足(例:H1)が上昇色。下位足(例:M5)が 赤→青 に転換。
- エントリー:確定足で買い。
- 損切り:直近スイング安値の外側/反対色へ再転換。
- 利確:1R~2R、または直近高値/ピボット。
- 売り:条件を逆に。
2) 押し目・戻りの再開(色維持+小戻し)
- 条件:同色が継続 → 小さな反対色が1~3本出た後、元の色に再転換。
- エントリー:再転換確定足で順張り。
- 損切り:小戻しの起点外側。
- 利確:2段階(直近高安→伸びれば次の節目)。
3) ダイバージェンス確認(失速見極め)
- 条件:価格は高値更新なのに平均足実体が縮小/ヒゲ増加(勢い低下)。
- アクション:分割利確→トレーリング、反対色転換で全決済。
併用推奨:200EMA/VWAP、Market Profile の VA/HVN/LVN。色転換が節目で出れば期待値UP。
おすすめ初期設定(目安)
- デイトレ(M5~M15):Period1=10 EMA、Period2=2 SMMA
- スイング(H1~H4):Period1=20 EMA、Period2=3 SMMA
- 共通:上位足の色と方向に“片側のみ”でエントリー
メリット/デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
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|
よくある質問
- Heiken Ashi と何が違う?
-
iHeikenAshiSm は “Smoothed(平滑化)” により、従来よりトレンドの波形が滑らか。色転換の頻度が減り、ルール運用しやすくなります。
- リペイントしますか?
-
確定足は固定。ただし形成中の足は色が変化し得ます。確定足で判断する運用が安全です。
まとめ
iHeikenAshiSm は、“色×平滑化”でトレンドを視覚化する強力なツール。
- 上位足と同方向で“色転換/再転換”を狙い、
- 節目(VWAP/200EMA/VAH-VAL) と重ねて根拠を増やし、
- 確定足ベースで淡々と運用する。
この3点で、ダマシを抑えつつ再現性を高められます。
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