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どんなインジケーター
TRIX Slope Divergence MTF は、オシレーター TRIX(トリプル指数平滑移動平均の変化率)をベースに
- Slope(傾き)=TRIXの上昇・下降の勢い
- Divergence(ダイバージェンス)=価格との逆行現象
- MTF(マルチタイムフレーム)=上位足の方向性を重ねて表示
を一つにまとめ、転換点とトレンド継続の局面を見やすくするインジケーターです。
上段に価格(必要なら価格チャネル)、下段に滑らかなTRIXラインが描かれ、傾きや逆行を強調します。
インジケーターの仕組み
- TRIX:終値に対して3重のEMAをかけ、その変化率を%表示したオシレーター。
ノイズに強く、トレンドの滑らかな加速・減速を捉えやすい。 - Slope:TRIXの傾き。
傾きが上向き=モメンタム増加、下向き=モメンタム減少。 - Divergence:
価格が高値更新しているのにTRIXが高値切り下げ(弱気ダイバージェンス)/
価格が安値更新なのにTRIXが安値切り上げ(強気ダイバージェンス)。 - MTF:下位足に上位足TRIXの方向を重ね、順張り優先の判断をしやすくする。
インプット設定&解説

| 項目(英語原文) | 値(例) | 日本語 | 説明・役割 | ヒント/目安 |
|---|---|---|---|---|
| Time frame | Current time frame | 時間足 | 使用する時間足。MTFで上位足を重ねたい場合は指定。 | 下位:現在足/ MTF:M15→H1など |
| TRiX period | 14 | TRIX期間 | TRIX(3重EMAの変化率)の計算期間。短いほど敏感、長いほど安定。 | スキャル 9–12/デイトレ 12–15/スイング 15–20 |
| Price | Close price | 計算価格 | TRIX計算に使う価格種類。 | 通常は終値(Close)でOK |
| Linear regression period | 50 | 線形回帰期間 | 回帰チャネルの計算期間。長いほど大局、短いほど敏感。 | M1–M5: 40–60/M15+: 80–120 |
| ½ Linear regression channel width | 2.0 | 回帰チャネル半幅 | チャネルの広さ。広いほどダマシ減/狭いほど早めにブレイク検知。 | 1.5–2.5 付近で調整 |
| Color of middle lines when there is divergence | Red | ダイバージェンス時の中央線色 | 価格とTRIXに逆行が出たとき中央線を強調表示。 | 転換の予兆を視覚的に通知 |
| On chart channel color | DarkGray | メインチャート枠線色 | 価格ウィンドウのチャネル枠線。 | 視認性の高い中間色が◎ |
| On chart channel back color | Gainsboro | メインチャート背景色 | チャネル内部の塗り色。 | 濃すぎる色はNG |
| On chart channel middle line style | Dot | メインチャート中央線 | チャネル中央(回帰線)の線種。 | Dot/Dashedなど好みで |
| On chart channel outer lines style | Solid | メインチャート外側線 | 上下バンドの線種。 | Solidが一般的 |
| On macd channel color | DarkGray | サブ枠線色 | TRIXウィンドウ側のチャネル枠線。 | 価格側と統一感を |
| On macd channel back color | Gainsboro | サブ背景色 | サブウィンドウのチャネル塗り色。 | 薄めのグレー推奨 |
| On macd channel middle line style | Dot | サブ中央線 | TRIX側の中央線の線種。 | 視認性重視で |
| On macd channel outer lines style | Solid | サブ外側線 | 上下バンドの線種。 | Solidが見やすい |
| Unique ID for objects | TRiXSlopeDiv1 | オブジェクトID | 同一チャートに複数挿す時の重複回避。 | IDを重複させない |
| Interpolation | Interpolate data when in multi time frame | 補間(MTF) | 上位足データを滑らかに補間表示。OFFで階段状(確定足ベース)。 | 視認性重視ならON |
※実戦の基本:上位足TRIXの0ライン方向に順張りし、回帰チャネルの外側ブレイク+TRIXのSlope同方向でエントリー。
損切り=直近スイング外側 or ATR×1.5、利確=反対側チャネル/RR 1:1.5–2。
インジケーターの基本的な見方
- 0ライン:TRIXが0より上=上昇優位、下=下降優位。
- Slope(傾き):上向きほど買い勢い、下向きほど売り勢い。
- ダイバージェンス:
- 価格↑・TRIX↓=弱気(天井圏の警戒)
- 価格↓・TRIX↑=強気(底打ちの警戒)
- MTF整合:上位足が上なら下位足は買いセットアップ優先、逆も同様。
エントリー戦略3選
1)順張りスロープ+0ライン戦略(鉄板)
- 条件:
- 上位足TRIXが0より上(上昇)
- 下位足TRIXが0を上抜け、Slopeが上向きに加速
- エントリー:直近高値ブレイクで買い
- 損切り:直近スイング安値の少し下 or ATR×1.5
- 利確:リスクリワード1:1.5〜2/Slopeがフラット化・反転で手仕舞い
2)ダイバージェンス反転+戻り待ち
- 条件:強気/弱気ダイバージェンスが確定
- エントリー:反転直後はダマシが多いので、戻り(押し)を待ってトレンドライン/移動平均付近から
- 損切り:ダイバー根拠の安値/高値の外側
- 利確:前回の戻り高値/安値、またはTRIXが0ライン到達で分割決済
3)チャネル(価格帯)×TRIX加速
- 条件:価格がチャネル上限/下限付近、TRIXのSlopeが急加速
- エントリー:上限ブレイク+Slope上向き=買い/下限割れ+Slope下向き=売り
- 損切り:チャネル内への差し戻り
- 利確:反対側のチャネル/次の節目
時間軸と設定の目安
- スキャル(M1〜M5):TRIX 9〜12、Slopeをやや強めに平滑。MTFはM15。
- デイトレ(M15〜M30):TRIX 12〜15、MTFはH1。
- スイング(H1〜H4):TRIX 15〜20、MTFはD1。
併用すると強い指標
- 移動平均線(EMA 50/200):大局の順張りに限定。
- ATR:損切り幅とトレイリング。
- 出来高系(OBV/MFI):ブレイクの信頼度確認。
- 水平線・ピボット:利確目安。
まとめ
- TRIXはノイズ耐性が高いモメンタム指標。
- Slopeで勢い、Divergenceで転換の予兆、MTFで上位整合を同時にチェックできるのが強み。
- 実運用は「順張りスロープ」「ダイバー反転の戻り待ち」「チャネル×加速」の3本柱+適切な損切り管理。
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