Market Hoursとは
世界の主要金融市場(ロンドン・ニューヨーク・東京・シドニーなど)の取引時間帯をチャート上に可視化するインジケーターです。
チャート下部にカラーバー(例:赤・青・黄・緑)として表示され、それぞれが特定のマーケット(時間帯)を示します。
トレーダーが「どの市場が今アクティブか」を瞬時に把握できる便利ツールです。
カラーと市場の対応
| 色 | 市場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 🔴 赤 | ロンドン市場 | 世界最大の取引量。ボラティリティが高い。 |
| 🔵 青 | ニューヨーク市場 | 欧米時間が重なる最も動きの大きい時間帯。 |
| 🟡 黄 | 東京市場 | アジア時間の中心。朝~午前に動きやすい。 |
| 🟢 緑 | シドニー市場 | 週初め・週末に早い時間で反応しやすい。 |
パラメーター設定&解説

| 英語表記 | 日本語訳 | 値 | 解説 |
|---|---|---|---|
| LondonOpen | ロンドン市場 開始時間 | 10 | GMT+0で10:00、日本時間では18:00(夏時間は17:00)に開場。トレンド発生の中心となる時間帯。 |
| LondonClose | ロンドン市場 閉場時間 | 18 | GMT+0で18:00、日本時間では翌2:00。欧米重複時間の終盤で流動性が高い。 |
| NewYorkOpen | ニューヨーク市場 開始時間 | 15 | GMT+0で15:00、日本時間23:00(夏時間は22:00)。ロンドン市場と重なり最もボラティリティが高まる。 |
| NewYorkClose | ニューヨーク市場 閉場時間 | 0 | GMT+0で0:00、日本時間9:00。アジア時間が始まる直前で流動性が減少。 |
| SydneyOpen | シドニー市場 開始時間 | 22 | GMT+0で22:00、日本時間7:00(冬時間)。週明け最初に開く市場で、流動性が徐々に増加。 |
| SydneyClose | シドニー市場 閉場時間 | 8 | GMT+0で8:00、日本時間17:00頃。東京市場と時間帯が一部重なる。 |
| TokyoOpen | 東京市場 開始時間 | 2 | GMT+0で2:00、日本時間11:00頃。アジア時間の中心市場で、レンジ相場を形成しやすい。 |
| TokyoClose | 東京市場 閉場時間 | 10 | GMT+0で10:00、日本時間19:00頃。ロンドン市場に引き継がれ、トレンド発生の前兆となりやすい。 |
インジケーターの使い方
① チャート下部の色バーを確認
マーケットアワーズを導入すると、
チャート下部に「市場別の時間帯バー」が表示されます。
複数のバーが重なっている時間帯は、**市場が同時に開いている(オーバーラップ)**状態。
この時間こそが、FXの値動きが最も活発になる時間です。
② トレードするべき時間を把握
- 東京市場単独(黄):比較的レンジが多く、ブレイク前の静かな時間。
- ロンドン市場開始(赤):ボラティリティ上昇、トレンド発生の起点。
- ロンドン × NY(赤+青)重複時間:一日の最大トレンド発生時間帯。
- NY後半(青)→終了:流動性減少、逆張り注意。
③ セッションを狙った戦略を立てる
- ブレイクアウト戦略:
東京時間のレンジをロンドン開始でブレイクした方向に順張り。 - トレンドフォロー戦略:
ロンドン〜NY重複時間にできたトレンドを維持方向で追う。 - レンジ逆張り戦略:
東京時間単独では、上限・下限反転を短期スキャルで狙う。
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・取引が活発な時間帯を視覚的に把握できる | ・値動きが少ない時間帯では意味が薄い |
| ・オーバーラップ時間でのチャンスを逃さない | ・取引タイミングを誤るとノイズに巻き込まれる |
| ・スキャルやデイトレの時間管理に最適 | ・市場時間変更(サマータイム)に注意が必要 |
まとめ
Market Hours インジケーターは、「相場の時間の流れを視覚化」するシンプルかつ強力なツールです。
- ✅ 世界4大市場の取引時間を色分け表示
- ✅ トレンド発生タイミングを事前に察知
- ✅ 時間帯ごとの戦略構築が容易
初心者〜中級者トレーダーにとって、
「いつトレードすべきか」を見極めるための基礎ツールとして非常に有用です。










