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EasyTrendVisualizerとは
チャート上にトレンド方向を色で可視化するタイプのトレンド系インジケーターです。
一般的には、内部で移動平均(MA)やその平滑化を使い、価格が基準線より上なら「上昇色(例:ブルー/グリーン)」、下なら「下降色(例:レッド)」、レンジ判定時は「グレー/無色」で表示します。
インジケーターの特徴
- 視認性:色分けだけでトレンドを把握
- ノイズ低減:スムージング(平滑化)で細かな逆行をカット
- 汎用性:どの時間足・銘柄でも使えるシンプル設計
- 学習コストが低い:色→行動のルール化が容易
パラメーター設定&解説

変数名(英) | 値 | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|---|
ADXperiod1 | 10 | ADX期間1 | トレンド強度の計算に使うADXの期間その1。数値を上げるほど判定が遅く(安定)、下げるほど機敏(ダマシ増)。 |
ADXperiod2 | 14 | ADX期間2 | 期間その2。複数期間のADXを併用して色分けや矢印生成の条件に使います。 |
ADXperiod3 | 20 | ADX期間3 | 期間その3。短期・中期・長期のADXのバランスでトレンド/レンジ判定の精度を高めます。 |
UseAlertHorizontalLine | true | 水平線アラートを使う | チャート上の水平線(価格帯)を監視対象とし、条件一致で通知/矢印を出します。 |
UseAlertUpDownArrows | true | 上下矢印を表示 | シグナル時にチャートへ上向き/下向き矢印を描画します(視認性アップ)。 |
UseAlertHorizontalLineCrossCurrent | true | 現行ラインのクロスで通知 | 「現在の監視対象水平線」を価格がクロスしたらアラート/矢印を出します。 |
UseAlertHorizontalLineCrossPrevious | true | 過去ラインのクロスで通知 | 「過去に描画された監視水平線」へのクロスでも通知を出します。 |
How many previous horizontal lines to track for alert purposes | 0 | 追跡する過去水平線の本数 | アラート対象として遡って監視する過去の水平線の数。0 は実装により「直近のみ」または「全件」の意味になることがあります(配布元仕様に依存するため動作を要確認)。 |
Ignore previous horizontal lines shorter than | 2 | 短命な過去ラインを無視 | 寿命(または内部定義の「長さ」)が2未満の過去水平線はアラート対象から除外。短期のノイズ的なラインを無視します。 |
PHLC_Arrow_Color | Chocolate | PHLC矢印色 | Previous High/Low Cross(過去高安のクロス)シグナル用矢印の色。見分けやすい色を選択。 |
CHLC_Arrow_Color | FireBrick | CHLC矢印色 | Current High/Low Cross(現行高安のクロス)シグナル用矢印の色。 |
Use pop-up alerts? | false | ポップアップ通知 | MT4/MT5の画面ポップアップを出すか。使う場合は true に。 |
Send alerts via email? | false | メール通知 | メールで通知。使う場合はターミナルの ツール > オプション > メール の設定も必要。 |
Send alerts via push notifications? | false | プッシュ通知 | スマホアプリへプッシュ通知。使う場合は 通知(MetaQuotes ID)の設定が必要。 |
インジケーターの使い方の基本
- 色が上昇色に変化 → 「買い」セットアップ。押し目待ち or ブレイク待ち。
- 色が下降色に変化 → 「売り」セットアップ。戻り待ち or ブレイク待ち。
- 中立(グレー等) → レンジ。見送り or 逆張り専用ルールがある場合のみ少量。
ワンポイント
色が変わった「瞬間」に飛び乗るのではなく、1本確定を待つと精度が上がります。
勝ちやすい手法3選
1. トレンドフォロー(ブレイク+押し目/戻り)
狙い:色転換後の初動~継続波
手順
- EasyTrendVisualizer が 上昇色に転換(確定)。
- 直近高値を終値で上抜け → 成行買い。
- 損切:直近押し安値の少し下(ATR×0.5〜1.0 でも可)。
- 利確:R=1.5〜2.0、または色が中立/反対に変わったらクローズのどちらか早いほう。
相性:ロンドン〜NYの流動性が高い時間帯◎。
2. マルチタイムフレーム一致(上位足フィルター)
狙い:ダマシ削減
手順
- 上位足(H1 など)が上昇色。
- 同方向が下位足(M15)にも出たタイミングでエントリー。
- 損切/利確は手法1と同等、上位足が色反転したら全決済。
ポイント:上位足が中立のときは見送る勇気。
3. レンジ抜けの一発(指標前後は慎重に)
狙い:狭い値幅からの拡大
手順
- 色がグレー→上昇色に変化し、レンジ高値をブレイク。
- 1分〜5分待ってオーバーシュートが収まるのを確認してからエントリー。
- 損切はレンジ中央 or 反対側の端。
- 利確はレンジ幅=第一目標、色が反転したら残りをクローズ。
組み合わせると強いフィルター
- 200MA(H1/H4):長期方向と一致するサイドのみ取る。
- ATRストップ:ATR×1.2 などを固定の損切幅に。
- 出来高/セッション時間:アジアの薄い時間はレンジが増えるためブレイク専用に切替。
- ニュースカレンダー:重要指標30分前後は新規を控える。
エントリー/損益管理のテンプレ
- ポジションサイズ:口座資金に対して 1回の許容リスク 1% 目安。
- 損切:構造(直近スイング)+ATR の二段基準。
- 分割利確:R=1.0で半分、残りはトレイリング(直近安値/高値割れ)。
- 退出:色が反対色へ確定でフル決済(深追いしない)。
よくある失敗と回避策
- 色が点滅する場面で連発エントリー → 確定を待つ、Smoothing を+1〜2。
- レンジで往復ビンタ → 中立色は極力手を出さない。上位足方向一致を条件化。
- オーバートレード → 1日 A級セットアップ(3条件以上合致)×2回を上限に。
FAQ(よくある質問)
- リペイントしますか?
-
通常は「確定足での色」は固定です。未確定足の色は相場の変動で変わり得るため、確定足基準で判断してください。
- どの通貨に向いていますか?
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トレンドが出やすい 主要通貨ペア(EURUSD/GBPUSD/USDJPY など)で有効。ボラの小さい時間帯は手法3(レンジ抜け)に限定。
- パラメーターの最適化は?
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過去検証では、Period を21/34/55のフィボ系で試し、勝率×R期待値が最大になる組み合わせを採用するのが定番。
まとめ
- 上位足の色と一致した方向のみ狙う
- 色の確定で判断(未確定は見送り)
- エントリーはブレイクか押し戻りのどちらかに固定
- 損切は構造+ATR、利確はR目標+反対色で逃げる
- 指標前後・薄商いはポジションを軽く or 休む
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