

N_StepMA_1_Email とは
EMA(指数平滑移動平均)をベースにした StepMA(ステップ移動平均) をサブウィンドウに描画し、トレンド転換の“段差” を矢印とアラートで知らせるインジケーターです。
- 黄色:StepMA(階段状に推移。一定以上の変動が起きたときだけ段差が更新)
- 青緑ライン:基準ライン(ゼロライン/リファレンス)
- 青矢印:強気シグナル(買い候補)
- 赤矢印:弱気シグナル(売り候補)
- “Email”の名の通り、ポップアップ/サウンド/メールでの通知対応版が多いです。
なぜ“Step”が有効?
通常の移動平均は常に滑り続けるため、レンジでダマシが多くなりがち。StepMAは一定のしきい値を超えるまで値を変えないため、
- 小さなノイズで向きがコロコロ変わりにくい
- 方向転換が起きた“タイミング”をはっきり見せる
という利点があります。
パラメーター設定&解説

| 変数名 | 値 | 日本語名 | 解説(役割・使いどころ) |
|---|---|---|---|
| PeriodWATR | 14 | ATR期間(Wilder) |
段差(Step)幅の基準に使うATRの期間。小さくすると敏感、大きくすると安定。 目安:M15〜H1は14前後、H4は20〜34。 |
| Kwatr | 0.75 | ATR倍率 |
Step幅=ATR × Kwatr。大きいほど段差更新が遅くなりダマシ減/小さいほどシグナル増。 例:通貨は0.5〜0.9、ゴールドなどボラ高は0.8〜1.2が目安。 |
| HighLow | 0 | 判定価格モード |
0=終値ベース、1=高値/安値ベースでStep更新を判定。 高値/安値(1)は早めに反応、終値(0)はノイズが少ない。 |
| CalculatedBars | 500 | 計算バー数 | 指定した本数分だけ過去バーを計算・描画。増やすと履歴は見やすいが動作が重くなることがある。 |
| alert_ON | true | アラート有効化 | 段差の上/下方向転換や矢印生成時に通知(ポップアップ/音/メール/プッシュ※端末設定による)。 |
※ 基本は PeriodWATR=感度、Kwatr=閾値の大きさ。レンジが多い銘柄はKwatrを上げ、トレンドが出やすい銘柄は下げると安定します。
※ 形成中はシグナルが変動する場合があるため、確定足で判断してください。
インジケーターの基本的な使い方
- 時間足を決める:まずは M15〜H1 が扱いやすい。
- パラメーター調整:
- レンジが多い銘柄→Step をやや大きめ
- トレンドが出やすい銘柄→Period を中庸、Step は小さめで追随性UP
- サインの読み方:
- 青矢印(StepMAの上抜け/上向き転換)=買い目線
- 赤矢印(StepMAの下抜け/下向き転換)=売り目線
- 矢印が出た足は確定後に評価(形成中は変動で消えることがある)
- 上位時間足の向きを確認して、順張り側の矢印だけ採用するのが基本。
実戦で使える戦略3選
戦略A:順張り“段差転換後の押し目買い/戻り売り”
- 上位足(例:H1)が上昇 → 青矢印が出たら“買い目線に切替”
- その後の小押しでローソク足が基準ライン付近まで戻るのを待ち、
直近戻り高値の上に Buy Stop。 - 損切り:シグナル直近安値−ATR(14)×0.3
- 利確:1.5〜2.0R、または直近スイング高値で分割
戦略B:段差ブレイク+リテスト
- 黄色のStepMAが水平で推移→段差ダウン/アップした直後は勢いが乗りやすい。
- 段差方向へ1回目の戻り(リテスト)でエントリー。
- フィボ38.2〜61.8%や前回高安と重なると期待値UP。
戦略C:レンジ回避フィルター
- StepMAの傾きがほぼ水平のときは新規エントリーを見送る。
- 矢印+傾きの両方が同方向になったときのみ入るとダマシ減。
推奨の初期設定
- FX主要通貨(M15):Period 14〜20、Step 0.5〜0.8(ポイント/%換算は銘柄で調整)
- ゴールド/指数(M30):Period 20〜34、Step 0.7〜1.2(ボラ高のため大きめ)
- スイング(H4):Period 34〜50、Step 1.0〜2.0
エントリーとリスク管理の型
- トリガー:矢印確定+直近高安のブレイクでStop注文(成行で飛び乗らない)
- SL:直近スイング外+ATR(14)×0.2〜0.3
- TP:1Rで半分利確→建値ストップ、残りは次のスイングor StepMAの反転矢印で手仕舞い
- ニュース回避:主要指標の前後15〜30分は見送り
併用で精度アップ
- EMA50/200 or 一目雲:大局の方向フィルター
- ピボット/前日高安:到達ターゲット
- オシレーター(RSI/MACD/OSMA):ダイバージェンスで“終わりの兆し”を補足
- ZigZag/スイング高安:利確・トレールの目安
よくある質問
- 形成中に矢印が消えることがあるのは?
-
Step更新の判定は足が確定するまで変動します。確定足で判断してください。
- メール通知が届かない
-
端末のメール設定(SMTP/MetaQuotes ID)を確認。インジ側の Email/Push をONに。
まとめ
N_StepMA_1_Email は、“転換の段差”を視覚化してくれる順張り補助ツール。
上位足の方向に限定/確定足で判断/Stop注文で入る/ATRで統一管理——この4点を徹底すれば、再現性の高いトレード設計ができます。
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