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pa_adaptive_wpr_on_qqe_nmc
のインジケーターは
Williams %R(WPR)のオシレーターに、QQE(Quantitative Qualitative Estimation)のトレンド/モメンタム判定を組み合わせ、さらにアダプティブ(相場のボラに合わせて感度が自動調整)する系統のインジケーターです。
短期の過熱シグナル(WPR)を、その時点のトレンド強度(QQE)でフィルタリングできるのが核。
逆張りのダマシ減少や、押し目/戻りの精度向上が狙えます。
インジケーターの仕組み(かんたん解説)
- Williams %R(WPR):オシレーター。値は通常 0(買われ過ぎ)〜 -100(売られ過ぎ) で推移し、目安は -20/-80。
- QQE:RSIを平滑化し、ATR的な帯やトレーリングで勢いとブレイクを判定しやすくした指標。トレンドの強弱やダイバージェンスの確認に相性◎。
- Adaptive(適応):ATRや変動率を参照して期間や平滑度を自動調整。ボラが高い時は鈍感(ノイズ・カット)、低い時は**敏感(初動キャッチ)**といった働きをします。
主な特徴
- 過熱×トレンドの二段判定:WPRの反転だけに頼らず、QQEの傾き・クロス・基準線で方向フィルタ。
- レンジでもトレンドでも使い分け可能:アダプティブ化で相場環境に馴染みやすい。
- 視認性とアラート(ビルドにより搭載):矢印・色替え・通知で監視負担を軽減。
パラメーターの設定&解説 (デフォルト設定)

パラメーター名 | 値 | 和訳 | 解説 |
---|---|---|---|
TimeFrame | Current time frame | 時間足 | 現在の時間足で計算(MTF表示をしない標準設定)。 |
filter | 1.0 | フィルター係数 | QQE/WPRの平滑・ノイズ除去の強さ。大きいほどノイズ減・反応遅。 |
cycles | 5.0 | サイクル数 | 平滑工程の段階数。増やすほどなめらか(遅くなる)。 |
WprPrice | 0 | WPRの価格種別 | 計算に使う価格(0=Close)。値→種別の対応は下表を参照。 |
WprSmoothingFactor | 10 | WPR平滑係数 | WPRの滑らかさ。大きいほどだまし減・遅延増。 |
WPRfast | 20.0 | WPR短期期間 | 短期の変化を捉える期間。小さくすると感度↑。 |
WPRslow | 40.0 | WPR長期期間 | 基準・フィルター側の期間。短期とのクロス/乖離で勢い判定。 |
divergenceVisible | true | ダイバージェンス表示 | 価格と指標の食い違い(強弱ダイバージェンス)を描画。 |
divergenceOnValuesVisible | true | 値ウィンドウに表示 | インジケーター(サブ)ウィンドウ上に線を表示。 |
divergenceOnChartVisible | true | チャート上に表示 | メインチャート上にもダイバージェンス線を重ねる。 |
divergenceBullishColor | Green | 強気ダイバ色 | 上昇示唆の色。 |
divergenceBearishColor | Red | 弱気ダイバ色 | 下落示唆の色。 |
divergenceUniqueID | Qqe pa Wpr divergence1 | ダイバ描画ID | オブジェクト識別用の名前。重複回避に使用。 |
HistogramOnSlope | true | 傾きヒストグラム | 傾き(上昇/下降)でヒストグラムを着色・表示。 |
Interpolate | true | 補間表示 | MTF時の段差を補間して滑らかに描画。 |
levelOs | -40.0 | 売られ過ぎレベル | 閾値。ここを下から上抜けで反発サイン等に使用(±対称で管理)。 |
levelOb | 40.0 | 買われ過ぎレベル | 閾値。ここを上から下抜けで反転サイン等に使用。 |
note | turn on Alert = true; turn off = false | 備考 | アラートは true で有効、false で無効のメモ。 |
alertsOn | false | アラートON/OFF | 全アラートの主電源。必要に応じて true に。 |
alertsOnSlope | false | 傾きで通知 | 上向き/下向きに傾いた時点で通知。 |
alertsOnCurrent | true | 現在足で通知 | 確定前の足で発報(再描画の可能性に注意)。 |
alertsMessage | true | ポップアップ | MT4のポップアップメッセージを表示。 |
alertsSound | false | サウンド | 音で通知。 |
alertsEmail | false | メール | メール送信で通知(MT4のメール設定必須)。 |
arrowsVisible | false | 矢印表示 | サイン矢印を表示するか。 |
arrowsOnSlope | false | 傾きで矢印 | 傾き条件を満たした時に矢印を描画。 |
arrowsIdentifier | qqe pa wpr arrows1 | 矢印ID | オブジェクト識別名(重複防止・削除時に使用)。 |
arrowsDisplacement | 1.0 | 矢印オフセット | 表示位置のずらし量(視認性調整)。 |
arrowsUpColor | DeepSkyBlue | 上矢印色 | 買い系サインの色。 |
基本の使い方(セットアップ→判定の流れ)
- チャートに挿入:表示価格は Close か Typical(高安終の平均)を推奨。
- レベル設定:WPRは -20/-80 を基準。QQEは基準線クロスやシグナルラインを採用(ビルドに準ずる)。
- 環境認識:移動平均(例:EMA200)で大きな方向を固定してから、WPR×QQEでタイミング取り。
- アラート活用:ゾーン侵入/離脱やQQEクロスに通知を入れて監視時間を短縮。
実戦で使える3つの戦略
1)順張り・押し目買い/戻り売り(ダマシを減らす王道)
- 条件(買い)
- QQEが上向き(または基準線上/シグナル上)
- WPRが-80以下に一度沈んでから-80を上抜け (過熱解消の押し目)
- エントリー:WPRの-80上抜け確定足**で成行/指値。
- 決済:直近スイング安値の下にSL、ATR×1.5〜2でトレール、RR≥1.5を目安。
(売りは条件を反転:QQE下向き+WPRが-20上から-20下抜け)
2)レンジ逆張り(フィルタ付きの高確率反転)
- 条件
- QQEがフラット(強い傾きなし)
- ボリンジャー等でレンジ確認
- WPRが-20/ -80で反転サイン
- エントリー:反転確定で逆張り、目標はレンジ中央/対側バンド。
- 注意:QQEが傾き出したら即撤退(トレンド転換の兆候)。
3)ブレイクアウト順張り(継続狙い)
- 条件
- 直近高安のレンジ上抜け/下抜け
- QQEが同方向へ拡大
- WPRが極端域からの張り付き(強いモメンタム)
- エントリー:ブレイク確定足の終値で。
- 決済:ブレイク失敗(戻り)のサイン、またはQQEの反対クロスで手仕舞い。
時間足別の推奨初期設定
時間足 | WPR Period | QQE RSI | QQE Smoothing | Adaptive |
---|---|---|---|---|
M5〜M15(スキャル) | 9〜14 | 8〜14 | 3〜4 | 強め |
M30〜H1(デイトレ) | 14 | 14 | 4〜5 | 中 |
H4〜D1(スイング) | 14〜21 | 14〜21 | 5〜7 | 弱め |
エントリー/イグジットの雛形
局面 | 買い | 売り |
---|---|---|
条件 | QQE上向き+WPR -80→上抜け | QQE下向き+WPR -20→下抜け |
エントリー | 確定足で成行/押し目指値 | 確定足で成行/戻り指値 |
損切り | 直近安値下、またはATR×1.2 | 直近高値上、またはATR×1.2 |
利確 | RR≥1.5、またはQQE反転/前高値 | RR≥1.5、またはQQE反転/前安値 |
よくあるミスと対策
- WPRだけで逆張り → 強トレンドで連敗しやすい。QQEの傾き/位置で方向を固定。
- アダプティブを強くし過ぎ → シグナルが遅延。時間足とボラに合わせ段階的に調整。
- ニュース直後の過信 → 一時的にWPR・QQEが極端化。経済指標カレンダーは必ず確認。
まとめ
pa_adaptive_wpr_on_qqe_nmc
は、過熱(WPR)と勢い(QQE)を一体で扱えるのが最大の強み。
「方向はQQE」「タイミングはWPR」「幅はATR(または直近高安)」という分担で考えると、エントリー精度と再現性が一段上がります。まずはデモ検証で、時間足×パラメータの最適域を掴みましょう。
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